茨城冬の味覚!「あんこう」料理と絶景を北茨城で堪能しよう

茨城冬の味覚!「あんこう」料理と絶景を北茨城で堪能しよう

更新日:2015/01/22 19:44

てっぴいのプロフィール写真 てっぴい 国内専門の絶景旅ブロガー
冬と言えばやっぱり“鍋”ですね!
今回は北茨城の大津漁港から、そんな冷たい風が身に染みるこの時期だからこそ味わいたい地元ならではのご当地“鍋”料理を紹介していきたいと思います。
また、同じく北茨城にある五浦海岸から、冬の太平洋の絶景を楽しめる観光スポットについても紹介していきますので、こちらも必見です。

大津漁協直営市場食堂で北茨城の郷土料理あんこうの「どぶ汁」を

大津漁協直営市場食堂で北茨城の郷土料理あんこうの「どぶ汁」を

写真:てっぴい

地図を見る

「あんこう鍋」などに代表されるあんこう料理は、主に茨城県などで冬の間に良く食べられているご当地グルメになります。
あんこうは、深海魚で見た目もちょっぴりグロテスクな魚ですが、骨以外の部位はすべて余すことなく調理することが出来るとされていて、その身はぷりっと弾力があって、ヒレや皮にはお肌にやさしいコラーゲンがたっぷり詰まっています。
また、「海のフォアグラ」とも称される滑らかな舌触りと濃厚な味わいが特徴のあん肝は、ぜひとも一度は味わって頂きたい逸品です。

特に県内でも多くの水揚げ高を誇る北茨城市は、あんこうの“本場”とも言われていて、主として野菜とあんこうの水分だけで鍋を作る「どぶ汁」という郷土料理が存在します。
このあんこうの「どぶ汁」は、通常の「あんこう鍋」よりもあん肝をふんだんに使うため、調理に新鮮な生のあんこうが必要で、余所ではなかなか味わうことの出来ない貴重な鍋料理になります。

そんなあんこうの「どぶ汁」を味わうことが出来るのが、大津漁港にあります大津漁協直営市場食堂になります。

濃厚でコクのある味わいが特徴のあんこうの「どぶ汁」

濃厚でコクのある味わいが特徴のあんこうの「どぶ汁」

写真:てっぴい

地図を見る

大津漁協直営市場食堂では、事前に予約が必要ですが、2人前よりそのあんこうの「どぶ汁」鍋を味わうことが出来ます。
また、お1人様でもあんこうの「どぶ汁」椀(写真)がありますので、ご安心を。

こちらのあんこうの「どぶ汁」ですが、先程の説明にもありましたが、通常の「あんこう鍋」よりも多くのあん肝を使うため、とにかく濃厚でコクのある味わいが特徴です。
あんこうの身はもちろんですが、ネギやワカメ、切干大根などの具材もたっぷり入っていますので、とても体が温まります。

あんこう料理の他にも、“漁協直営”ということで、えび、うに、いくらなどが載った新鮮な海鮮丼や刺身盛合せ定食などのメニューもありますので、こちらもおススメです。

近代日本美術の礎を築いた岡倉天心も愛した五浦海岸

近代日本美術の礎を築いた岡倉天心も愛した五浦海岸

写真:てっぴい

地図を見る

さて、北茨城の郷土料理でお腹を満たした後は、五浦海岸へと向かいましょう。

五浦海岸は、近代日本美術の発展に大きな功績を残した岡倉天心が晩年を過ごした場所としても有名です。
現在でも岡倉天心の旧宅や岡倉天心自らが設計した六角堂(観瀾亭)などが残されていて、茨城大学の五浦美術文化研究所が管理を行っています。
入場料として大人1人300円を支払えば、庭園などを自由に見学することが可能です。
大津漁協直営市場食堂からであれば、直線距離で2kmと離れていませんので、車ならすぐそばです。

そんな五浦海岸ですが、なんと言っても最大の見どころは、庭園や散策路から眺めるその素晴らしい絶景です!
中でも六角堂は、庭園から一段下った本当に海岸線ぎりぎりのところに建てられていますので、ほぼ海と同じ目線で打ち寄せる波しぶきなどをリアルに感じることが出来て、非常に迫力があります。

また、真新しいベンガラ彩色が印象的な六角堂ですが、実は2011年に発生した東日本大震災の大津波により、以前のものは一度基礎部分を残して流出してしまいました。
その後、茨城大学などのプロジェクトチームにより、2012年の4月17日に再建されましたが、再建を機に現在はより創建当時に近いものとなっております。

五浦岬公園から美しい五浦海岸の風景を写真に収めよう

五浦岬公園から美しい五浦海岸の風景を写真に収めよう

写真:てっぴい

地図を見る

六角堂を含め、美しい五浦海岸の全景を撮影するのにおススメなのが五浦岬公園です。

五浦岬公園は、六角堂の入口および受付にあたる長屋門から距離にしておよそ600m、高台にある公園になります。
公園からは、六角堂はもちろんのこと、松林の中にある岡倉天心旧宅や五浦観光ホテル、さらには遠く福島県小名浜港の様子などを眺めることが出来ます。

また、園内には昨年新たに展望台が建てられました。
高さはおよそ16mで、展望台は園内でも一番高いところにありますので、五浦海岸の景色のみならず、反対方向を見渡せば大津岬灯台やどこまでも果てしなく広がる雄大な太平洋の様子を眺めることが出来ます。

さらにさらに、園内には2013年に竹中直人らが出演した映画『天心』のロケセットもありますので、あわせてこちらも見学してみると良いでしょう。

公共交通機関でアクセスする場合はJR大津港駅からタクシーで

そんな美味しい地元の“郷土料理”と“絶景”を楽しむことが出来る大津漁港および五浦海岸へのアクセスは、車であれば常磐道の北茨城ICから、公共交通機関であればJR大津港駅からタクシーがおススメです。

北茨城市では、市営の巡回バスが運行されておりますが、平日のみの運行で、曜日に応じて時刻表が変わったり、運休になったりする場合がありますので、駅前からタクシーに乗って直接目的地まで向かうのが良いでしょう。

大津漁協直営市場食堂へ向かう場合であっても、五浦海岸へ向かう場合であっても、どちらも距離的にはさほど変わりがありませんので、タクシーであれば1000円〜1500円の範囲内で目的地まで向かうことが出来ます。

掲載内容は執筆時点のものです。 2013/12/15−2015/01/18 訪問

- PR -

条件を指定して検索

- PR -

この記事に関するお問い合わせ

- 広告 -