写真:Ise Shinkurou
地図を見る長野県安曇野市を流れる犀川周辺は、コハクチョウの越冬地として知られており、例年800〜1000羽の白鳥が集う自然美いっぱいのエリア。そして今年も1月8日の時点で677羽の白鳥が確認されています。例年1月から2月が、最も多くの白鳥を愉しめるベストシーズンと言われ、この冬の風物詩を愉しもうと観光バスも訪れるほどの人気スポットになっています。
市内では、「犀川白鳥湖」と「御宝田湧水池」の2カ所のスポットがありますが、場所によって楽しむ事の出来る白鳥の姿が異なります。
まず、駐車場(普通車専用)が完備されアクセスに便利な「白鳥湖」は、一日3回のエサやりがありますので、日中でも多数の白鳥を楽しむ事が出来、家族連れに人気の場所。ですが、最近では、野生動物は出来る限り自然に近い形で越冬をさせる事が良いのではとの観点から、エサやりの回数を減らしたり工夫をしながら見守っているそうです。
コーッ・コーッ!少し高い声で呼びあいながら泳ぐ親子の姿は、とても微笑ましく、寒さを忘れる程優しい気持ちを頂く事が出来ますよ。
写真:Ise Shinkurou
地図を見るカモも仲間入りしとっても賑やか!以前は水際まで下りてエサをあげる事が出来たのですが、近年の鳥インフルエンザを考慮し、それらは禁止になりました。残念ではありますが、これも大切な野鳥保護対策ですので、適当な距離を置いて暖かく見守って下さいね。
また鳥インフルエンザは野鳥観測では感染しませんが、排泄物等をさわったりしないようお気を付け下さい。
さてもう一つの観測地「御宝田湧水池」はほぼ自然の状態で保護されています。ですので日中は周辺の田へ餌を探しに行き、あまり多くの白鳥を楽しむ事が出来ません。ですがこちらでは優雅に空を舞う白鳥を楽しむ事が出来ます。これはお勧めですよ!
体長120センチのコハクチョウが翼を広げ大空を飛ぶ姿は、何とも爽快で優雅!まるで大空に描かれた絵画のよう!
またこのエリアでは雪化粧した山々を背景に、飛ぶ姿を撮影することが出来るので、カメラマンの人気スポットでもあります。犀川橋・安住橋周辺が特に人気のスポットですが、くれぐれもお車には気を付けて愉しんで下さいね。
白鳥の飛行速度は時速50キロから100キロと言われています。最近は人工衛星などの発達により、繁殖地から越冬地への飛行経路も解かりだしてきました。この地で越冬したコハクチョウは北海道を経由してシベリアへと帰ります。
また近年地球環境の変化により北へ帰る日程が遅れ始めているのが現状。様々な方面から私たちも彼らを応援したいですよね。
コハクチョウは通常シベリアで夏を過ごし産卵します。日本では野生の白鳥の子育ての姿はほとんど見られませんが、7月に生まれたヒナが、約3か月で越冬地へと飛び立ちます。なんて過酷な旅でしょう。そして生まれて初めての越冬地から、また親子で夏のシベリアへと、5000キロの旅に出るのですね。
運が良ければ3月頃にはその姿を楽しんで頂けますので、大自然の雄大さと、そこに住む野生動物の力強い姿を、旅の思い出としてお持ち帰り下さい。
自然の雄大さと野生動物の厳しさを教えたくれる白鳥たち。安曇野の冬の風物詩は、いつまでも日本に残したい景色です。親子でまたカップルで彼らの微笑ましい姿をお楽しみ下さいね。
また白鳥はデリケートな野鳥ですので犬の鳴き声には敏感に反応してしまいます。ペット連れの方は、残念ですがワンちゃんは車でのお留守番をお願いします。
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(2024/4/25更新)
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