中級者御用達の雪山!東京都最高峰の雲取山に挑戦する

中級者御用達の雪山!東京都最高峰の雲取山に挑戦する

更新日:2015/01/08 17:54

雲取山は東京都の最西端に位置する、2017メートルの山岳です。
この高さは東京の中で一番の高さを誇っており、関東全域の中級者ハイカーに大変人気の山です。

今回は春秋の比較的天候が安定している時期ではなく、登山として難易度があがる冬の時期の雲取山を案内していきたいと思います。
3000メートル級の雪山にはまだ力量が足りない、といった方に大変おススメの山です。

雲取山情報はこちら

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雲取山は大きく分けて二つ。
南東からの鴨沢ルートと南西からの丹波山村役場ルートに分別することができます。

前者は鴨沢バス停を起点に堂所、七ツ石山、雲取奥多摩小屋、雲取山頂上に向かう行程。
後者は、丹波山温泉のめこい湯や山岳直下の三条ノ湯などを巡る比較的楽なルートで、初級者向けとなっています。

この二つのうち、雪山登山におススメなのは前者の鳴沢ルートです。
この鳴沢るーとは、雑木林を進んで行くとあってあまり眺望はよくありません。
ですがこれは、準備体操だと思ってください。
ルート半分に位置する七ツ石山を超えた辺りから、積雪が増えてきます。
そして何よりも山の中とは思えないほどの道幅の広さ、そして前半とうって変わって一気に広がる眺望。
上記の二つが特に見所の山岳です。

【雲取山南西ルート概略】
鴨沢バス停(00:00)→堂所(02:00)→七ツ石山(03:00)→雲取奥多摩小屋(04:00)→雲取山山頂(05:00)
総距離約22キロ(往復)、往路5時間、復路3.5時間、計8.5時間程度

冬山登山の必需品!絶対忘れてはいけないもの

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雲取山は登山路半分より眺望が開けており、運がよければ写真のように遠く富士山を眺むことができます。
標高が高ければ高いほど、気温が下がれば下がるほど、遠く綺麗に見ることができるのは冬登山ならではの醍醐味です。

ただ、冬登山で一番注意しなければいけないことが、アイゼンの着用です。
これを忘れてしまっては雪山は話になりません。
正直なところ、写真のようにカッチンコッチンの場所は避けて、新雪(誰も歩いていない脇道)を歩けば比較的滑らずにいくことができます。
ですがこれは最終手段。転倒や滑落、時間のロスなどマイナス要素はキリがありません。

アイゼンを忘れたら、残念ですがそのまま帰宅しましょう。
命あっての登山です!

いざというときの山小屋はこちら!

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雲取山、鴨沢ルート上にはいくつか山小屋が存在します。
一番有名ところでは、頂上から北に30分程度で行ける「雲取山荘」。
写真は町営の奥多摩小屋です。
他にも、頂上には緊急時用の避難小屋が設置されています。

ピストンで日があるうちに下山する場合、大休憩なしで行動することになります。
平地で10時間くらい歩けるよという方向けです。
こちらで挑戦する場合、事前に平地訓練でどれくらい持久力があるかを確認しておきましょう!
そして緊急の際は山小屋を活用しましょう。

できれば単独登山はやめる!

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日本最高峰の富士山や雲取山でもよく見られる光景が、近郊在住のお散歩登山。
近所のスーパーに行くかのようにラフな格好、荷物なしで登っていらっしゃいますが、もちろん真似はしていけません。
こういった方々は道や方向、時間を熟知されていているから問題ないのです。
携行物を大いにこだわっていくことをおススメします。

また、初めての雪山は単独登山はやめましょう。
できれば2人以上のパーティーを組んで行くのがいいと思います。
持ち物に関してシェアできたり、何よりも楽しいですよ!

辺り一面雪景色!東京とは思えない景色はこちら

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雲取山の頂上は東京都の最西端にして、埼玉と境界線になります。
途中、視界が霧と風雪で視界が悪くなったり、頂上直下の激坂で呼吸も脈動も早くなるかもしれません。
ですが、頂上からの山々の雪景色は一見の価値があります。
みんなでワイワイよい思い出にしましょう。
そして改めて冬山は素晴らしいと思えることでしょう。

雲取山は、「雪山に挑戦したい!でも危険かもしれないし、どの雪山に行ったらいいの?」という方におススメです。

最後にこんな怪情報も

山中に「七ツ石山」と呼ばれる巨石と「七ツ石神神社」と呼ばれるところ場所があります。
ここは平将門の面白い伝承が残っている場所でもあります。

平将門は平安時代「承平、天慶の乱」で藤原秀郷との合戦の最中、この近辺に陣取りました。
将門は影武者として六体の影武者を藁で作成しました。
そして将門は藤原秀郷に対して、「本物を当ててみよ!」と挑発をしたところ、「白い息を吐いたものがお主だ」と真ん中を弓で射抜いたところ七人はすべて巨石に変わったそうです。

なんとも面白い伝承が残っていますね。
登山行程表作成と同時にいろいろな伝承など調べてみるのも、面白いかもしれませんね。

掲載内容は執筆時点のものです。 2013/01/03 訪問

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