幻想的な灯りに魅せられて!奈良市「しあわせ回廊なら瑠璃絵」

幻想的な灯りに魅せられて!奈良市「しあわせ回廊なら瑠璃絵」

更新日:2014/12/26 13:44

乾口 達司のプロフィール写真 乾口 達司 著述業/日本近代文学会・昭和文学会・日本文学協会会員
一年でもっとも寒い2月、奈良では大きなイベントがないと思い込んでいる方も多いのではありませんか?しかし、実はそんな2月に観光客を魅了するイベントが奈良公園一帯でもよおされています。「しあわせ回廊なら瑠璃絵」です。今回は、美しく、幻想的なイルミネーションが観光客の心を照らしてくれる「しあわせ回廊なら瑠璃絵」の魅力をお伝えしましょう。

世界遺産3社寺や博物館が光の回廊で連結!ユニークで壮大なコンセプト

世界遺産3社寺や博物館が光の回廊で連結!ユニークで壮大なコンセプト

写真:乾口 達司

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「しあわせ回廊なら瑠璃絵」の2015年の開催期間は、2月8日から14日(午後6時〜午後9時)まで。その趣旨は期間中におこなわれる世界遺産・春日大社や興福寺、東大寺といった奈良を代表する主要3社寺の夜間特別拝観および奈良国立博物館の夜間特別観覧をサポートするためにこれらをイルミネーションの回廊によって連結し、寒いこの時期、奈良を訪れた観光客に幸せな気分になってもらおうという点にあります。「しあわせ回廊なら瑠璃絵」と呼ばれる所以ですが、その試み、何ともユニークで壮大ですよね。

奈良公園一帯は、普段、夜になると灯りも少なく、園内をめぐるのはとても不便。しかし、イルミネーションがともされていると、そぞろ歩きもしやすいですよね。この機会に夜間の特別拝観や特別観覧をお楽しみください。きっと、日中では見つけられない新たな発見があるはず。

※写真は2014年のものです

幻想的な天の川を歩こう!奈良県新公会堂地区の冬七夕ロード

幻想的な天の川を歩こう!奈良県新公会堂地区の冬七夕ロード

写真:乾口 達司

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なかでもお勧めしたいのは、奈良県新公会堂地区。写真は新公会堂の裏手に広がるイルミネーションで、その名も「冬七夕ロード」。その名のとおり、芝生に敷き詰められた一面のイルミネーションが天の川に見立てられています。イルミネーションのあいだには小道がぬうようにして設けられており、花たんざくを買い求めた人はそれに願い事を書き、小道の奥に設けられた冬七夕ツリーに吊るすことができるのです。こちらは有料のエリアとなりますが、特に若い女性たちや小さなお子さんのいる家族連れには大人気!ぜひ、冬七夕ロードを歩き、ツリーに花たんざくを飾ってみてください。

ゴージャスな気分にひたれる!金色のロード

ゴージャスな気分にひたれる!金色のロード

写真:乾口 達司

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冬七夕ロードを横目に見ながら進めと、今度は両脇が金色で彩られた通路が出現します。青や白の灯りによって占められていた冬七夕ロードを眺めてきただけに、目に飛び込んでくる金色の輝きはよりいっそう神々しく感じられるのではないでしょうか。ゴージャスな気分にひたってください。

やっぱり鹿!奈良にやってきたことを実感できるイルミネーション

やっぱり鹿!奈良にやってきたことを実感できるイルミネーション

写真:乾口 達司

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金色のロードを過ぎるとスモークのたかれた幻想的な区画などが出現。その一角に登場するが、写真のイルミネーションです。奈良といえば、やっぱり鹿!しかし、鹿がイルミネーションになっているなんて、思いも寄らないアイデアだけに驚く人も多いのではないでしょうか。もちろん、観光客にとっては奈良にやってきた記念の1枚になること、請け合いです。

暗闇のなかに突如現われる光のアーチ!春日大社参道

暗闇のなかに突如現われる光のアーチ!春日大社参道

写真:乾口 達司

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写真は春日大社の参道に設置された光のアーチ。奈良国立博物館方面から参道に入ると、暗闇のなか、突如、姿を現します。奈良公園のなかでも夜の春日大社参道はとりわけ暗く、一人で歩くと不気味さを感じる人も多いはず。それだけに暗闇を照らす光のアーチは訪れるものに意外な印象を与えるとともに、暗闇から救われて「ホッ」とした気分にさせてくれますよ。

おわりに

2月の寒い時期の奈良でこのような心あたたまるイベントが開かれていること、ご理解いただけたでしょうか。ほかにも、ちょうちんを持って会場をめぐる「夜参り提灯」をはじめとするイベントや、明治13年2月14日の開園にちなみ、2015年2月14日には奈良公園バースデー花火の打ち上げも予定されています。多彩なイルミネーションに彩られた夜の奈良公園にぜひ足を運び、幻想的な光の世界をご堪能ください。

掲載内容は執筆時点のものです。 2014/02/08 訪問

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