ほんの数年前までは、香港内のローカル駅前に1つはあった雑居ビル。
1つのビルがまるごと、照明器具だけ、コンピューター関連だけ、携帯電話だけ、衣類だけの小さな小売店がギューギューに詰まった雑居ビル。1つの店の間口は2m、奥行が5mほど。壁にも天井にもぎっしりと商品が並びぶら下がっている迫力に圧倒されつつも楽しいショッピングビルばかりでした。
そんな店も香港のあちこちで続く再開発でことごとく消えていき、昔のままで残った雑居ビルはたった1つ。「葵涌廣場」だけだといわれているのです。
香港人たちがどこよりも安いと太鼓判を押す「葵涌廣場」が扱う商品は主にファッション系の小物と衣類です。数年前までは、ブランドのコピーものがはびこっていましたが、取締りが厳しくなった昨今は、中国や韓国の大量生産ものがメインとなっています。
店数がスゴければ、品数もスゴイ、当然人ごみもスゴイ。まるで縁日を歩いているよう。油断をすると人の波に流されてしまいそうです。たった2、3mの通路を挟んだ向かいの店へ行くにも、人の波を渡るのが大変なほど。
シンプルなカットソーはHK20ドルから、裏起毛のスウェットトレーナーがHK30ドルから、モヘアのロングカーデガンがHK150ドルからと、破格値ぶりにはびっくり。
店頭に並ぶ商品は見本で、購入する際には、新しいものを出してくれるのが普通。1点ものとなった半端商品は特に格安になっています。縫製やロゴに多少の難があったりもするので、商品チェックは欠かせませんが、普段着には十分。そして意外にかわいいのです。
「葵涌廣場」の中でもひときわ香港女子たちが注目しているのが、コリアンアクセサリーです。中国製よりも品質がいいといわれるのに、値段は変わらず、デザインも豊富でかわいいものがあり、在住日本人の中にもファンが多いようです。日本からの買い出し組もちらほら見かけます。
小さなピアスはHK20ドルから、チョーカーやペンダントトップはHK5ドルくらいから売られていて、いくつも欲しくなります。
帽子やスカーフ、バッグ、靴などを扱う店。靴下専門店。下着専門店。ヘアアクセの専門店もあります。
また、日本からの輸入商品を扱う店もあり、価格設定は若干高めながら、どの店も香港女子とそこに寄り添う香港彼氏で熱気ムンムン状態です。
とってもローカルチックな「葵涌廣場」ですが、ほとんどの店で簡単な英語は通じます。時には日本語も通じたりするからまたまたびっくり。
また、香港人たちが口を揃えて「安い!」と言うだけあり、なんと国境を渡って買い物に来る大陸中国人や、日本や韓国からの買い出し客も少なくないようです。
平日は夕方から、週末は終日、人・人・人の「葵涌廣場」ですが、小物やお値打ちものを見るのが好きな人なら、間違いなくショッピング天国を堪能できるはずです。ありきたりの香港ショッピングの上を行く「葵涌廣場」。足をのばす価値アリです。
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(2024/4/20更新)
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