東京駅を撮る!駅舎ライトアップ撮影の絶景ポイントを紹介!

東京駅を撮る!駅舎ライトアップ撮影の絶景ポイントを紹介!

更新日:2014/12/22 14:44

過去と未来の融合点−東京丸の内。そのシンボル東京駅の駅舎ライトアップを綺麗に撮ってみませんか?冬は空気が澄んで、イルミネーションやライトアップが最も綺麗に見える季節です。

東京駅がリニューアルして2年が経過し、駅前も大分すっきりしてきました。そこで今回は、オレンジ色にライトアップされた東京駅を美しく撮る撮影スポットとそこでの撮り方をご紹介しましょう。

まずは東京駅の歴史と2年前の駅舎復元・完成直後の状況をよく知ろう!

まずは東京駅の歴史と2年前の駅舎復元・完成直後の状況をよく知ろう!
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東京駅は1914年12月、現在と同じ位置に、オランダのアムステルダム中央駅をモデルにした、三階建ての煉瓦造り駅舎として完成しました。そして完成から30年経った、1945年3月の東京大空襲で3階部分が焼失し、戦後は2階建て駅舎に修復され、使われてきました。そして2012年10月。約100年の時を経て当時の姿に見事に復元されました。

ただ完成直後は、戦後の経済発展に伴って設置された様々な建築物が、正面を部分的に覆い隠し、せっかくの美しい姿に水を指す状況となっておりました。特に非対称に配置された排気筒は肝心の左右のドームの視界を妨げ、いかにも無粋です。駅舎の外観鑑賞には大変邪魔な存在でした(写真)。

撮影ポイントは大きく分けて3カ所。1つ目はコンパクトカメラでも撮れる場所に行こう

撮影ポイントは大きく分けて3カ所。1つ目はコンパクトカメラでも撮れる場所に行こう
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まず1カ所目は、KITTEビルの6階テラスです。東京駅丸の内南口を出て、すぐ左側のピルで、最も行きやすい場所です。もちろん入場無料で誰でも入れます。

テラス自体はかなり広いのですが、ベスト撮影位置はテラスの北西の角。ここからだと駅舎正面と駅前広場が良いバランスで入ります。ベストポジションとしてよく知られているので、人の少ない時期でも、ここだけは結構混んでいます。でも順番待ちすれば必ず撮影出来ます。

ここからの眺望は、東京駅を横方向から見た構図になり、左右方向があまり長くならないので、一般的なコンパクトカメラやミラーレスカメラでも、レンズを最もワイド側にすれば、何とか撮れます。夜景の場合は三脚の併用をお勧めしますが、持っていなければテラスの欄干にカメラを据え、押さえて撮ると、ブレが目立たない写真が撮れます。さあ、皆さんも東京駅、気軽に撮ってみませんか?

撮影条件:コンパクトカメラで、24mm相当レンズ f1.8 1/30秒 ISO1250。

同じ撮影ポイントでもレンズを替えると、未来都市風構図に大変身!

同じ撮影ポイントでもレンズを替えると、未来都市風構図に大変身!
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さて、同じKITTEビル6階テラスからの撮影でも、レンズを替えると全く違った写真になります。コンパクトカメラでは、東京駅正面側をメインに捉えると、向かい手、丸ビル側が構図から外れます。

この辺りは理論的制約で、工夫の余地はありませんが、レンズを魚眼レンズに替えると、水平方向が約180度の画角となり、自分より前側が全て構図に入ります。そして魚眼レンズの特徴で、周辺部分が円周上沿うように変形します。

そうすると、丸ビルや八重洲側の高層ビルが東京駅を包み込むように、内側に倒れてきます。冬の時期は、東京駅の暖かいオレンジ色のライトアップと高層ビルの近代的な白色LEDとが織りなす構図がまさに未来都市を感じさせます。
 
リニューアルから2年!周りのビル群も東京駅前広場も整備が進みました。一眼レフのお持ちの方、魚眼レンズで大変身する東京駅を撮ってみませんか?

撮影条件:一段レフ使用 10mm f9 1/2秒 ISO800

2つめの撮影ポイントは、正面側をカバー出来、駅前広場と駅舎が両方程よく入る場所

2つめの撮影ポイントは、正面側をカバー出来、駅前広場と駅舎が両方程よく入る場所
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次のご紹介ポイントは丸ビル5階のイタリアンレストラン「ISOLA SMERALDA」の隣にあるテラスです。ここは11時から20時まで無料開放されていますが、天候の具合によっては、予告なく閉鎖されますので、その点十分にご留意ください。
 
またこのポイントは駅舎に向かって右側、南ドームがほぼ正面になる位置から、東京駅舎全体をやや俯瞰して見られ、駅前広場の車溜まりや八重洲側の高層ビル群を背景に入れて、写真に収める事ができます。三脚も使用が出来ますので、夜景でも問題なく、綺麗な写真が撮れます。

ただ、ここからの眺望を全部収めるには広角レンズ、35mmサイズのカメラ換算で20mm程度が必要ですが、一般のコンパクトカメラでも主要部分は撮れると思います。

撮影条件: 16mm f7.1 1/50秒 ISO6400

3つめの撮影ポイントは、王道。真正面構図での雄大な東京駅を撮ってみよう。

3つめの撮影ポイントは、王道。真正面構図での雄大な東京駅を撮ってみよう。
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さて、最後のポイントは地上からの正面撮影。いわゆる「王道」のポイントです。

そこは皇居側から駅舎中央に向かって真っ直ぐ伸びた行幸通りの突端で、文字通り真正面です。駅舎完成当時、当然この地に多くの観光客が集まり、中央の1ポイントを求めて撮影の順番待ちをしていました。1ページ目の写真は当時のもので、かなり順番待ちを強いられました。

そして2年後の今、当時気になった排気筒も無くなり、駅舎正面が大分すっきりして撮影には絶好の条件が揃って来たのですが、いまこのポイントから撮影する人は殆どいません。実は東京駅は左右に約300m以上もあるにも関わらず、撮影距離は150mほどしかないのです。要するに被写体に対して近すぎる位置からしか撮れません。

そのため、35mmサイズのカメラ換算で15mm程度の超広角レンズが必要となります。そして構図の両端方向はカメラの水平・垂直をきっちり調整しないと画が歪みます。そのために三脚できちんと構え、水準器を使ってカメラの姿勢を調整する必要があるのです。やや特殊な機材の使用と手間が掛かります。そのため、気軽に撮れなくなってしまいました。

さあ機材をお持ちの方、手間を掛けられる皆さん、王道ポイントを独り占めしてみませんか?

撮影条件:16mm f8 5秒 ISO100

終わりに

東京駅は空中権を確保して、その景観が妨げられる位置にはビルが建てられない事になっています。言い換えると、今後何年にも亘って、駅舎正面の景観が改善され、それが維持されていきます、東京観光の際には、是非一度ご紹介したポイントからの撮影を試されては如何でしょうか?きっと思い出の深い東京駅舎となると思います。

掲載内容は執筆時点のものです。 2014/11/29−2014/12/13 訪問

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