写真:盛 千夏
地図を見るスペイン・バレンシアの「火祭り」の最大の見所はなんといっても火祭り人形。
ビルの4階にまでも届きそうな巨大なものから、小さなものまで何百体もの火祭り人形がバレンシアの市内に設置されます。
火祭り人形はその年に話題となった政策、政治家、有名人や事件などの時事問題を題材とするので、スペインではこんな事が話題になったのか、と見ながら歩くのが楽しみの一つです。きっと見たことのある政治家や、サッカー選手などがいるはずです。
そして、夜中になると日中の明るい雰囲気とはガラリとかわり、ライトアップされた火祭り人形が美しく幻想的に闇に浮かび上がります。
気に入った火祭り人形は日中と夜の2度見るのがおススメです。美しい人形は360度どこから見ても完成度が高いので、ぜひ裏側もチェックしてくださいね。
写真:盛 千夏
地図を見る火祭り期間中は、火祭り人形のコンクールだけではなく、イルミネーション・コンクールも開催されます。
ほぼどの通りもそれぞれの予算に合わせ美しくライトアップされますが、絶対に外せないのは、ルサファ地区の「スエカ通り(Calle Sueca)、クーバ通り(Calle Cuba)、リテラト・アソリン通り(Calle Literato Azorín)」。スエカ通りを横切るのが、クーバ通りと、リテラト・アソリン通りなので、まずはスエカ通りを目指してください。近くまで行けば輝くばかりのイルミネーションで迷子になることはありません。
これらの通りを埋め尽くすイルミネーションはトンネルのようになっており、中を歩くことも出来ます。
スエカ通りの火祭り人形も有名なので、一緒に見学をお忘れなく! 一枚目の写真のように、火祭り人形の後ろにイルミネーションが見える位置が絶好の撮影スポットです。
動画:盛 千夏
地図を見るバレンシアでは村お祭りや結婚式などの行事に爆竹がかかせません。
火祭り期間中は普段は禁止されている路上爆竹を子供から大人まで楽しみ、「マスクレタ」と呼ばれる大掛かりな爆竹ショーが3月1日から19日まで毎日のように午後14時に市庁舎広場(Plaza del Ayuntamiento)にて開催されます。
中でも特别なのが真夜中の爆竹ショー「マスクレタ・デ・コローレス」。
コローレスとは、スペイン語で「色」の事。普通の「マスクレタ」は、爆竹ショーなので、煙、爆音、体への衝撃を楽しむものですが、夜の「マスクレタ」は、花火も追加され単色の爆竹の煙に彩りを添えます。
2015年は3月7日(土)午前0時に真夜中の爆竹ショー「マスクレタ・デ・コローレス」が開催されます。
爆竹の衝撃を近くで感じたい方は、なるべく会場近くへ。でも爆音がスゴイので、必ず口を少し開けて見学してくださいね。これがスペイン人流鼓膜を爆音から守る方法です!
写真:盛 千夏
地図を見る3月19日の夜はまさに火祭りクライマックスで、1年間かけて制作された火祭り人形は、コンクールで優勝したもの以外は全て燃やされ灰と化します。
火祭り人形の燃やす順番は決まっていて、22時から順に、ファジャ・インファンティルと呼ばれる小さな火祭り人形へ点火が始まり、最後は市庁舎広場の巨大な火祭り人形を燃やして終了です。
市庁舎広場の大きな火祭り人形への点火は大迫力ですが、見学者も多く、近くで見たい場合はかなり早めに場所取りをする必要があります。
特に市庁舎の火祭り人形にこだわりがなければ、22時から自分が気に入った人形への点火をはしごして回ると良いでしょう。
とにかく近くで見たい場合は、小さめの余り人気がない人形を選ぶのがベター。旧市街の路地などは、道幅が狭いため火祭り人形を燃やす際に周りの建物へ保護シートをかけ、火事を防ぐのがスリル満点。こんな場所で楽しむのもツウっぽくておススメです。
スペイン・バレンシアはもともとバルセロナやマドリードの大都市に比べ、治安は格段に良い街です。
火祭り期間となれば、ほぼ1日中観光客や地元のスペイン人で通りは賑やかです。夜の街歩きも人通りが多いので心配はありませんが、スリにだけは気をつければ、怖い思いをせずに火祭りを楽しめます。
火祭りは歩いて見るお祭りなので、朝から晩まで外にいると疲れてしまいます。ランチ後はスペイン人を見習って長めのシエスタをしてから夜の街に飛び出してみてください。
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(2024/4/24更新)
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