忍者、松尾芭蕉、上野城。伊賀必見スポットの集まる上野公園を歩く

忍者、松尾芭蕉、上野城。伊賀必見スポットの集まる上野公園を歩く

更新日:2013/02/12 16:03

下川 尚子のプロフィール写真 下川 尚子 ライター
三重県伊賀市を観光するなら、まずは上野公園を歩くのがオススメです。
伊賀流忍者の里であり、松尾芭蕉生誕の地であり、そして美しい上野城が見られる伊賀。
そんな伊賀の観光スポットがコンパクトにまとまっていて、短い時間でもたっぷりと満喫できるからです。
ゆっくり歩けば一日、気になったところだけ回るなら半日でも十分。
関西や東海地方からのショートトリップにも最適ですよ。

上野公園の観光、まずはだんじり会館からスタート。

上野公園の観光、まずはだんじり会館からスタート。

写真:下川 尚子

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上野公園とは、忍者屋敷や上野城など、伊賀の名所・旧跡が点在した公園。
趣のある散策路を歩きながら、さまざまな観光スポットを見物することができます。

そんな上野公園を観光するには、まず公園の東に位置する「だんじり会館」に立ち寄ってみましょう。
だんじり会館内には観光インフォメーションセンターがあり、各種パンフレットや最新情報を集めることができます。

また、「忍者変身処」が会館内にありますので、忍者に扮して上野公園を散策してみても面白いですよ。
ちびっこ忍者の衣装もたくさんありますので、お子連れの方には、特にオススメします♪

だんじり会館では、上野天神祭に使用されるだんじりが展示されており、祭り・鬼行列の光景が大きなスクリーンで上映されています。
このお祭りは国の重要無形民俗文化財にも指定されていますので、ぜひそちらもご覧になってみてください。

だんじり会館を出たら、さっそく上野公園に向けてスタートしましょう。

「伊賀流忍者博物館」で、忍者について深く知る

「伊賀流忍者博物館」で、忍者について深く知る

写真:下川 尚子

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伊賀といえば、伊賀流忍者の里をいちばんに思い浮かべる方も多いのではないでしょうか?
上野公園の一角にある忍者博物館は、さまざまなからくりをほどこされた「忍者屋敷」、忍具が展示された「忍術体験館」、そして忍術や忍者が実際使っていた暗号の展示などがされている「忍者伝承館」が併設されたスポット。

忍者の恰好をした案内役が紹介してくれる「どんでん返し」のパフォーマンスや隠し部屋などは、驚きの連続。
さらに、忍者のアトラクションショーでは、実際に手裏剣を投げたり剣を使う迫力のショーがご覧いただけますので、ぜひ参加してみてください。
体験モノとしては、手裏剣打ちやどんでん返しなどの体験ができますので、トライしてみてはいかがでしょうか?

また、毎年春には、ここ上野公園で「伊賀上野NINJAフェスタ」という忍者をテーマにしたイベントが行われています。
2013年は4月1日から5月6日までの開催。桜のきれいな時期ですので、お花見にもぴったりですよ。

写真は、伊賀流忍者博物館の前。忍者の衣装を着た子供たちが何人かいるのが分かりますか?
前述の「だんじり会館」をはじめとした、市内にいくつか設けられた「忍者変身処」で忍者に扮した子供たちです。
忍者変身処ではリーズナブルに大人も子供も忍者の衣装が借りられますので、ぜひ身にまとって、上野公園を散策してみてください。
上野公園内では、こんな光景があちこちで見られます。

芭蕉翁生誕300年を記念して建立された「俳聖殿」

芭蕉翁生誕300年を記念して建立された「俳聖殿」

写真:下川 尚子

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伊賀は、松尾芭蕉の生誕の地としても有名です。
松尾芭蕉は、言わずと知れた、江戸時代を代表する俳人で、代表作として「奥の細道」「更科紀行」などが知られています。

そんな松尾芭蕉の生誕300年を記念して昭和十七年に建立されたのが、この「俳聖殿」。
その姿は松尾芭蕉の旅姿を模しているといわれ、上層の屋根は傘、その下部は顔、下層の屋根は蓑と衣、堂の部分は脚部、柱は杖と脚を表現しているそうです。

堂内には、伊賀焼でできた松尾芭蕉の座像が安置されています。
残念ながら普段は公開されていませんが、芭蕉祭(毎年、芭蕉の命日である10月12日に開催)のときには公開されています。

上野公園で芭蕉ゆかりの名所というと、ほかには「芭蕉翁記念館」があります。
そちらには芭蕉直筆の色紙や遺言状、俳諧に関する資料が展示されていますので、併せて見学してみてはいかがでしょうか。
上野公園から少し離れますが、松尾芭蕉が29歳まで過ごした「芭蕉翁生家」、「蓑虫庵」なども伊賀市内にあります。
お時間のある方は、足を伸ばしてみてくださいね。

築城の名手によって築かれた「伊賀上野城」

築城の名手によって築かれた「伊賀上野城」

写真:下川 尚子

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伊賀上野の象徴ともいえる上野城は、築城の名手といわれる藤堂高虎が手がけた城です。
その美しさから白鳳城とも呼ばれ、日本100名城にも数えられています。

その歴史は、天正十三年に伊賀上野の藩主であった筒井定次が城を築き、その後、慶長十六年に徳川家康の命を受け、藤堂高虎が拡張を行いました。
特徴は、高さ30メートルにも及ぶ、高石垣。
打ち込みハギという技法で作られており、日本有数の高さを誇る石垣です。
現在は当時の内堀と石垣、そして昭和十年に築かれた天守閣が残っており、城内には藤堂高虎の甲冑のほか、横山大観などの色紙の展示が行われています。

また、この上野城が一番美しいとされるのは、桜の季節。
上野公園は桜の名所としても知られ、毎年上野城の周辺には約800本の桜が咲き誇り、とても美しい風景が見られます。

伊賀の街並み

伊賀の街並み

写真:下川 尚子

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伊賀、上野公園の主な観光スポットをご紹介しましたが、いかがでしたか?
見どころをぐるっと外側から見るだけなら、1時間もかからないほどで回ることができる上野公園。
伊賀上野の魅力がぎゅっと凝縮されたスポットですので、伊賀を観光するならぜひ、一番に行ってみてくださいね。

写真は、上野公園と道を隔てて建っている、木造建築の小学校の塀です。
木を施したつくりで、城下町らしい空気が漂いますね。

伊賀上野には、こんな風に歴史を感じられる街並みが多く、街歩きをしても楽しい場所です。
上野公園周辺には、上記で紹介した以外にもさまざまな観光スポットがありますので、お時間のある方はぜひ周辺にも足を延ばしてみてください。

掲載内容は執筆時点のものです。 2012/12/23 訪問

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