ファンクラブがある人気の仏像「阿修羅」に会える!奈良興福寺

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ファンクラブがある人気の仏像「阿修羅」に会える!奈良興福寺

ファンクラブがある人気の仏像「阿修羅」に会える!奈良興福寺

更新日:2017/04/24 17:32

桜 小町のプロフィール写真 桜 小町 幸運の旅人

奈良県の興福寺は有名な阿修羅像があるお寺。阿修羅像は仏像ファンや女性に人気でファンクラブがあるほど。その興福寺には他にも国宝や重要文化財が100以上もあるのです!しかしなぜ興福寺に沢山の素晴らしい仏像が集まったのでしょうか?
仏像を始めとした仏教美術の宝庫、興福寺をご紹介いたします。

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13度も火災や兵火に見舞われた興福寺

13度も火災や兵火に見舞われた興福寺

写真:桜 小町

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興福寺の歴史は古く、藤原鎌足が645年頃釈迦三尊像を造ったのが始まりとされています。710年に都が平城京に移されると飛鳥から現在地へと移り、興福寺の名称もこの時から。

興福寺は、その歴史に記載があるだけで13度の兵火や火災に遭い何度も伽藍を焼失、その度に再建されてきました。しかし江戸時代・1717年の大火で大半の伽藍が焼失してから再建されたのは、南円堂と中金堂のみ。その中金堂も、老朽化のため2017年4月現在再建中で、2018年に完成予定となっています。

それでもさすがに興福寺ともなれば見どころには事欠きません。阿修羅像を始めとした仏像はもちろんのこと、東金堂や五重塔など火難を免れた貴重な伽藍もあるのです。

東金堂と数奇な運命をたどった薬師如来

東金堂と数奇な運命をたどった薬師如来

写真:桜 小町

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東金堂は、叔母の病気平癒を願った聖武天皇により、726年に建立されました。その為ご本尊は薬師如来で、脇侍として日光・月光菩薩。現在のお堂は1415年(室町時代)の再建になります。(聖武天皇は藤原不比等の孫)

この東金堂の薬師如来には驚きの歴史があります。発端は1187年(鎌倉時代)東金堂再建の時。創建当初の薬師如来が焼失したため、僧達が飛鳥の山田寺から勝手に持ち出し、なんとご本尊にしてしまったのです!その後1411年の火災で、この薬師如来は焼失したと思われていました。しかし昭和12年に、現・薬師如来の台座の中から頭部を発見!この数奇な運命を辿った薬師如来は、現在は国宝館に安置されています。

現在の薬師如来は、室町時代の東金堂再建の時の作。光背には阿弥陀様や飛天が配されていて、その威厳を増しています。脇侍の日光・月光菩薩は白鳳時代の作で、その顔立ちは美しくとても穏やか。実はこの両菩薩も、山田寺から薬師如来と一緒に持って来られたものなのです。

この他にも文殊菩薩や十二神将(鎌倉時代作)、四天王(平安時代作)を安置。一内陣の中で様々な時代の仏像を愉しめるのも、この東金堂の魅力ではないでしょうか。

※薬師如来仏頭は2017年12月まで東金堂に特別安置されています。

美しいだけではない、実は曼荼羅だった五重塔

美しいだけではない、実は曼荼羅だった五重塔

写真:桜 小町

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五重塔は730年光明皇后により建てられました(光明皇后は藤原不比等の娘で聖武天皇の后)。現在の塔は1426年の再建で高さが50mほどあり、国内で2番目に高い五重塔です。興福寺のシンボルともいえる美しい塔ですが、美しいだけではありません。この五重塔は東に薬師三尊像、南に釈迦三尊像、西に阿弥陀三尊像、北に弥勒三尊像を安置。まさしく立体的な「曼荼羅」となっているのです。

興福寺には三重塔もあり、こちらも同じように曼荼羅を形成。三重塔は1180年の再建で興福寺の中で現存する最古の建築物になります。

八角形が美しい「南円堂」「北円堂」

八角形が美しい「南円堂」「北円堂」

写真:桜 小町

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南円堂は、813年に藤原冬嗣によって建てられた八角形のお堂。興福寺は藤原氏の氏寺で、中でも冬嗣の家系が一番力を持っていたことから、南円堂は特別扱いされていたようです。西国三十三カ所の札所にもなっていて、ご本尊は不空羂索観音。1717年の大火で焼失しましたが、1789年に再建され現在に至っています。

南円堂の他に北円堂もあり、藤原不比等の一周忌に建てられました。こちらは1210年頃の再建で、弥勒如来が祀られています。南円堂以上に美しい八角形をしているのですが、メインの場所から少し奥にあるので忘れないようにしましょう。

阿修羅像に会える!仏教美術の宝庫・国宝館!

阿修羅像に会える!仏教美術の宝庫・国宝館!

写真:桜 小町

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人気の阿修羅像が拝観できるのが国宝館。その人気は仏像でありながらファンクラブが存在するほどです。

阿修羅像は「八部衆」のうちの一体で、当初は光明皇后が母の一周忌に建てた「西金堂」の釈迦如来の周囲に配置されていました。天平時代の作で、三面六臂(顔が3つ、腕が6本)という姿。異形の姿とは真逆の、まるで少年をモデルにしたかのような人間に近い顔立ち。そしてその3つの顔は、それぞれが異なる表情をしています。右側の顔は厳しく、左側は唇を噛みしめているような、そして正面は悩み・憂いを帯びた表情。その表情に、自分の心の内を重ね合わせる方も多いのではないのでしょうか。

この他にも教科書でお馴染みの躍動感溢れる金剛力士像や、単独で立っている邪鬼など国宝館には素晴らしい仏像がたくさん展示されています。国宝館の拝観には時間をたっぷりと取っておくことをお勧めします。

※国宝館は2017年末まで耐震工事のため休館中。阿修羅像は以下の日程にて仮講堂にて拝観できます。
天平乾漆群像展:2017/3/15〜6/18、9/15〜11/19

おわりに…

興福寺は藤原氏の氏寺であり、その力により素晴らしい仏像が集められました。阿修羅像もそのうちの1体で、13度の火難を生き延びたのです。ぜひ、そんな阿修羅像に会いに興福寺を訪れてください。

興福寺アクセス
電車:近鉄奈良駅〜徒歩5分
車:西名阪国道 天理IC〜R169号経由、約8km

掲載内容は執筆時点のものです。 2014/11/23 訪問

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