塩原温泉滝巡り!わずか3時間半で9滝を弾丸観瀑できる!

塩原温泉滝巡り!わずか3時間半で9滝を弾丸観瀑できる!

更新日:2014/12/16 16:36

那須 マッキーのプロフィール写真 那須 マッキー 関東旅行ブロガー、那須高原写真家、滝巡り案内人、那須の郷土研究家
千年の歴史をもつ塩原温泉郷は関東2位の150カ所以上の源泉があり、泉質豊富な温泉地として古くから有名ですが、日光に次ぐ70以上の大小の滝があることをご存じでしょうか?。塩原渓谷を流れる箒川沿い4キロの区間に沢山の名瀑が存在しています。塩原温泉を訪れる旅人のほとんどの方がその全てをご存じないといいます。そこで今回は一番効率的な滝の巡り方をご案内します。中には車窓から観瀑できるお手軽な滝もありますよ!

滝巡りのスタートは『回顧の滝』『回顧不動の滝』から!

滝巡りのスタートは『回顧の滝』『回顧不動の滝』から!

写真:那須 マッキー

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今回ご紹介する塩原渓谷の滝巡りは、国道400号線沿い約4キロの区間(直線距離にすると3キロ強)にある『回顧(みかえり)の滝』⇒『回顧不動の滝』⇒『仙髯(せんぜん)の滝』⇒『連珠(れんじゅ)の滝』⇒『留春(りゅうしゅん)の滝』⇒『風挙(ふうきょ)の滝』⇒『竜化(りゅうか)の滝』⇒『抛雪(ほうせつ)の滝』⇒『布滝』の9滝です。

東北自動車道西那須野ICから、国道400号線を塩原温泉方面へ向かい『がま石トンネル』手前にある『回顧(みかえり)の滝』から、滝巡りのスタートです。

『回顧(みかえり)の滝駐車場』から『回顧(みかえり)の滝』への遊歩道は、その日のコンディションに合わせて2つのルートから選択できます。健脚向きの「急坂コース」と「ゆるやかコース」があり、どちらのコースを選んでも途中の「回顧のつり橋」で合流することになります。「回顧のつり橋」は塩原ダム湖にかかる、長さ100メートルのつり橋、つり橋の多い塩原では2番目に長さがあります。

つり橋を渡りきった右側に『回顧の滝観瀑台』が設置されてあり、遠方からの眺めになりますが、沢山の絹糸を垂らしたような『回顧の滝』が楽しめます。駐車場から滝までは片道10〜15分で行くことができます。

次の『回顧不動の滝』へは、「がま石トンネル」左にある旧道の塩原バレーラインを進行します。約3分で『回顧トンネル』手前右側に『回顧不動の滝』があります。この滝には「不動明王」が祀ってあり、気のパワースポットとも云われています。岩山に囲まれた神秘的な滝で、滝の霊気が感じられる場所でもあるそうです。

『仙髯(せんぜん)の滝』は名称通りの、仙人の髯のような滝!

『仙髯(せんぜん)の滝』は名称通りの、仙人の髯のような滝!

写真:那須 マッキー

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『回顧不動の滝』の次は、「回顧トンネル」を通って直ぐ道路沿い右側にある『仙髯の滝』です。滝水の落ちる姿が、仙人のひげのようなので、この名がついたと云われています。落差約12メートルの小ぶりな滝ですが、水量が多いときは結構迫力があります。
この『仙髯の滝』と次の『連珠の滝』は、見逃しの滝と呼ばれる滝なので、進行方向右側を注意して通行しましょう。左側には新緑や紅葉の時期に絶景の「箒川の渓流」が見えます。

『連珠(れんじゅ)の滝』

『連珠(れんじゅ)の滝』

写真:那須 マッキー

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『仙髯の滝』の隣にある滝が『連珠(れんじゅ)の滝』落差は約18メートルで幾段もの岩肌を流れ落ちる滝水が珠のようになって見えます。滝の本筋以外にも右側の山肌には、いくつもの小さな滝が流れている、美しい滝です。車から降りることなく、滝の直ぐ目の前まで近寄れます。

次は旧道を抜けて『留春(りゅうしゅん)の滝』へ向かいます。旧道と「がま石トンネル」の合流地点は車両の通行量が多いので、充分な注意が必要です。

国道400号の「猿岩トンネル」を抜け左側の『留春の滝』駐車場から、箒川への遊歩道を約10分程下り、箒川にかかる『留春のつり橋』を渡った先に『留春の滝』があります。つり橋のかかる『潜竜峡』と呼ばれるこの辺一帯の渓谷の景観は絵のような美しさで見応えがあります。

『留春の滝』は昔から、気まぐれな滝と云われています。理由は冬の間は水の流れがなく、春にならないと姿を現さなかった為に、「留春」という名がついたそうです。落差は約15メートルあり、現在ではいつでも滝を見る事ができますが、天候などの条件により滝の迫力には違いがあります。

コースのラストは『風挙の滝』塩原最大最美の『竜化の滝』他を一挙観瀑!

コースのラストは『風挙の滝』塩原最大最美の『竜化の滝』他を一挙観瀑!

写真:那須 マッキー

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ラストの『風挙の滝』そして塩原渓谷最大の『竜化の滝』周辺には、4つの滝が密集していて、滝巡りが好きな方には、絶対見逃せないスポットです。

「竜化の滝駐車場」から右側の「竜化の滝遊歩道」を登って行くと、国道400号を挟んで、箒川の激流の一部が滝となっている『布滝』を見る事ができます。道路沿いからも観瀑できますが、車の通行量が激しいので、「竜化の滝遊歩道」の上から見る事が良いでしょう。

この遊歩道には与謝野晶子や鉄幹夫妻も訪れたことのあることから、句碑があります。長さ25メートルの「竜化のつり橋」を渡り、桂状摂理の渓谷や渓流に沿って進むと、先ず最初に『風挙の滝』が現れます。落差約10メートルの滝で上部から流れ落ちる水が、まるで風が一挙に吹き出すように勢い良く流れています。

「風挙の滝」から約200メートル上方には、塩原渓谷最大最美の滝『竜化の滝』があります。塩原最大の滝『竜化の滝』は最長の130メートルで高さ60メートルを3段になって流れ落ち、その姿は岩盤を天に向かって昇る「白龍」のように見え、自然の厳しさと美しさを兼ね備えた名瀑です。『竜化の滝』までは片道約20〜25分の行程です。

国道400号まで戻る途中には『抛雪(ほうせつ)の滝』の滝口(滝の上部)が見えますが、滝の横(滝身)は道路上からの観瀑となります。ここも通行量が多いので充分注意が必要です。

絶景の9つの滝を”動画”で是非ご覧ください!

動画:那須 マッキー

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今回ご紹介した9つの滝の中には、塩原十名瀑の内の4つ『回顧の滝』『留春の滝』『布滝』『竜化の滝』が含まれていますが、それ以外にも沢山の滝が存在します。『竜化の滝』から塩原温泉街へ向かうと、「妙雲寺」の『常楽の滝』その先には『七弦の滝』『要害の滝』などがあり、元湯付近の赤川には『上滝』があります。時間に余裕のある方はそれらを見て回るのも楽しいですよ!

おわりに

塩原渓谷の滝巡りはいかがでしたか?国道400号線沿いにこんなに多くの滝があるのは、塩原渓谷ならではのこと。しかも短時間で一挙に見て回れます。観瀑には特別な装備は必要ありませんが、足元だけはしっかりしたものをご用意ください。靴底の平らなもの「スニーカーやウオーキングシューズ」がお奨めです。
トイレは「回顧の滝」「竜化の滝」駐車場に完備してあります。
塩原温泉を訪れたら、ぜひ滝巡りをされることをお奨めします。

掲載内容は執筆時点のものです。 2014/06/10−2014/10/16 訪問

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