写真:SHIZUKO
地図を見る日本神話で、まず初めに作られた島が淡路島。平安時代までは御食国(みけつくに)でした。御食国とは、皇室・朝廷に海産物等を贄(にえ=天皇の御食料のこと)として貢いでいた土地のこと。淡路島が御食国だったのは、豊かな漁場があった故でしょう。
昔からの海の幸はもちろんのこと、夏には、関西では欠かせない魚・はもの良漁場。多くの人が、鱧を食べに訪れます。淡路島玉ねぎは、甘みがあって人気の特産品。また、淡路牛もあっさりと美味しいです。
淡路島は、淡路市・洲本市・南あわじ市の3市からなり、一番南側、四国に近い位置にあるのが南あわじ市。西側に淡路島最高峰の諭鶴羽山(ゆづるはさん)があり、山の南側は中央構造線(日本を空から見たときに明らかに判る、関東から九州までを繋いでいる大断層)の断層からなる崖があり、そこに『灘黒岩水仙郷』があります。
その急角度は、45度といわれ、海に直接繋がる断崖です。この急斜面いっぱいに、ニホンズイセンが咲き乱れます。
写真:SHIZUKO
地図を見る自生の一重のスイセンの姿はとっても可憐。30センチくらいの小さな姿。真っ白な花びらの中央が黄色くて、香りが素晴らしいのが特徴。500万本という途方もない数が咲き乱れる姿は、いつまで見ていても飽きない光景。
淡路島は、越前海岸・房総半島(伊豆半島との説もあり)とともに水仙の日本三大自生地。島内には、もう一箇所『立川水仙郷』があります。灘黒岩水仙郷がニホンズイセン一種類だけなのに対し、立川水仙郷では、いろんな種類の水仙が見られ、灘黒岩水仙郷とはまた違う趣が楽しめます。
見ごろは年によって違うものの、1月中旬から2月中旬とされています。毎年、開花具合は違うので、お出掛け前にはホームページなどで確かめてください。
2012年は、なんと年末の12月28日の開園。お正月の観光も可能です。シーズンには、島内からツアーバスも運行されますので、気軽に行くことができます。
写真:SHIZUKO
地図を見る2000年に、淡路島では『ジャパンフローラ2000(淡路花博)』が開催されました。これは国際園芸・造園博覧会で、日本では大阪で1990年に『国際花と緑の博覧会』が開催されたのが最初。淡路島のあとは『パシフィックフローラ2004(浜名湖花博)』が開催されています。
花博の跡地には『淡路島国営明石海峡公園』があり、東浦地区には、大阪湾まで見渡せる広大な斜面を覆い尽くす『あわじ花さじき』もあります。淡路島の温暖な気候を生かして、四季折々、色とりどりの花が咲き乱れる淡路島。他にも、いろいろ花の名所があります。
灘黒岩水仙郷でも、少し暖かくなれば、梅や菜の花が咲き、水仙の白に、奥ゆかしい梅のピンク、菜の花の黄色が春らしい淡い色彩を見せてくれます。
海から吹き上がってくる風は冷たくても、暖かな陽射しに、春の気配を先取りできます。
写真:SHIZUKO
地図を見る冷たい海風に吹かれた後は、美味しいランチで身体を中から温め、気持ちいい温泉で全身リラックスはいかがでしょうか。
淡路島の南端、福良港と鳴門海峡を見下ろす高台に『休暇村南淡路』があります。
その見事な眺望といったら。屋上には『展望台ポラリス(天文台)』があり、夜には天体望遠鏡でスターウォッチングが出来ます。今まで写真でしか見たことのなかった土星なども、自分の目で確かめられるかもしれません。
一泊して、ゆっくり淡路島を堪能するもよし、時間がない人は、日帰りでランチバイキングを楽しむもよしです。
こちらのランチバイキング、さすがにお魚が充実していました。そして、オニオンスライスや、玉ねぎの天麩羅も最高。地魚を使ったメニューもここでしか食べられないし、何と言っても『鯛めし』がとっても美味しかったです。
写真:SHIZUKO
地図を見る瀬戸内海は、概ねおだやかなんですが、鳴門海峡だけはその様子が違います。
『鳴門の渦潮』と呼ばれる、危険な急海流がぶつかって大きく渦を巻く様子は、かなりダイナミック。『大鳴門橋』の真下辺りが、その名所なのですが、自動車専用道路なので、橋の上から渦潮を見ることは出来ません。バスで橋を渡っている時に、運がよければ、大きな渦を見ることがあります。そういう日は、かなりラッキーな日です。ちゃんと見たい人は、うずしお観潮船に乗るのがベストでしょう。
ただ、もし、足を延ばすなら、徳島側には『鳴門公園』があります。そこまで行けば、大鳴門橋の橋げた部分を利用した『渦の道』が整備されていて、渦潮の真上まで歩いていけます。
渦潮発生の時期にはまれば、吸い込まれるような感動体験が出来ますよ。ただし、高所恐怖症の方にはお勧めできませんが。
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(2024/3/19更新)
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