光る鹿がお出迎え!『イルミ奈〜ら』で古都・奈良の夜を楽しもう

光る鹿がお出迎え!『イルミ奈〜ら』で古都・奈良の夜を楽しもう

更新日:2014/12/02 11:28

SHIZUKOのプロフィール写真 SHIZUKO 舞台演出者
古都・奈良の夜を盛り上げようと始まった『イルミ奈〜ら』。2014年11月22日から始まったライトアップは、2015年2月22日までの3ケ月間楽しめます。関西で一番長期間開催されるライトアップイベントなんです。『イルミ奈〜ら』の売りは、ずばり『雅』。古都・奈良の、世界遺産でもある春日大社の神苑・萬葉植物園で繰り広げられる光の王朝絵巻。和の色調にあなたも染まってみませんか。

カウントダウンで盛り上がろう!

カウントダウンで盛り上がろう!

写真:SHIZUKO

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カウントダウンって、なぜかすごく楽しいですよね。年越しのカウントダウンや、点灯式のカウントダウンなど、参加すると誰でも盛り上がってしまうもの。特別な時だけに行われるカウントダウンが『イルミ奈〜ら』では、毎晩行われているんです! つまり、毎晩が特別な日ってことですね。

17時30分に門が開き、まずは、誘導灯だけの暗い道を、係りの方の誘導に従ってゆっくりと進んでいきます。本当に暗いので、何があるのか全く見えません。やがて「間もなく点灯時刻です。皆さんで、カウントダウンして、まばゆい光の世界に入り込みましょう」と何度もアナウンスで誘われます。ちょっと恥ずかしいけど…、暗いし、誰が誰だかわからないし。せっかくですから大きな声でカウントダウン。

「10、9……、3、2、1! ……おおおー!」
100万灯のまばゆい光に一瞬にして包まれる感動的な瞬間。暗くて分かりにくいですが、池の中央の御所車があるあたりがベストポジションです。少し早めに行って、ぜひ、カウントダウンで盛り上がってください。

苑内で遊ぶ光る鹿たち

苑内で遊ぶ光る鹿たち

写真:SHIZUKO

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「奈良といえば鹿」というくらい、誰でもが知っている奈良のシンボル・鹿。『イルミ奈〜ら』には、クリスタルで作られた光る鹿たちがいます。

奈良公園から春日大社の参道では、たくさんの鹿に出会います。神様のお使いとして大切にされている鹿は「奈良のシカ」として、国の天然記念物の指定されています。でも、飼育されているのではなく野生動物ですから、ちょっと注意をして近づきましょう。そして、暗くなったら鹿の鳴き声を聞くことが出来るかもしれません! これはライトアップイベントならではのお楽しみ。昼間はほとんど鳴くことがない鹿も、夕暮れ時に高い音で長く鳴きます。物悲しいその声は暗い原始の森に響き渡り、古くから和歌に詠まれてきた世界を感じることが出来るでしょう。

春日大社のシンボルといえば

春日大社のシンボルといえば

写真:SHIZUKO

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鹿と並んで、春日大社のシンボルといえば『藤』。社紋が『下り藤』であることからわかるように、春日大社にとって、とても大切な花です。「藤原氏」ゆかりの藤は、社内あちこちに自生しています。萬葉植物園内には「藤の園」があり、20品種 約200本の藤の木が栽培されています。そして『イルミ奈〜ら』にも、2箇所、見事な藤棚があります。長い花が風に揺れる姿は、雅そのものです。

怪しく光る、足元には…

怪しく光る、足元には…

写真:SHIZUKO

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今回の『イルミ奈〜ら』で、新しく導入されているのが『蓄光石』。天然の石ではなく、光を蓄えることのできる人工のセラミックスです。光を発するというよりも、石そのものがふんわりと輝いて見えますから、とても自然で、優美な雰囲気を作り出しています。踏んでいいのかな…、と一瞬ためらいますが大丈夫。暗いけど足元は明るくて、星空を見るにはとてもいい道です。

おまけは、国宝のライトアップ

おまけは、国宝のライトアップ

写真:SHIZUKO

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『イルミ奈〜ら』をゆっくりと楽しんだ後、駅前の方に向かって夜道を楽しんでください。常夜灯に明かりが点る静かな道。鹿の声も響き渡って、寒さが身に染みるな…なんて思っていると、ご褒美が見えてきます。

国宝・興福寺の五重塔です。どこから見ても美しい姿ですが、ライトアップされると、そのバランスの素晴らしさが際立ちます。明るいうちに見る姿とは、また全然違って見えますので、開演時間の1時間前には奈良公園に着いてお散歩して、そのあと『イルミ奈〜ら』を楽しむプランをお勧めします。

ちょっと賑やかなイルミネーション

各地でイルミネーションイベントが開催されていますが、この『イルミ奈〜ら』は、いろんな意味でかなり賑やかなイベントです。
開催場所は、奈良公園のはずれの静かな森の中。でも、園内に入ってみると、カウントダウンに続き、見所解説や、ココだけにしかないものの紹介、クイズなどいろんなアナウンスでお客さんを盛り上げてくれます。家族連れやグループで来ている人だけではなく、一人で来ている人でもしっかり楽しめるようになっているんです。あまり広くない苑内をゆっくり歩いて、来た道を戻ったりしながらいろんな方向から眺めて、お楽しみください。

掲載内容は執筆時点のものです。 2014/11/29 訪問

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