世界遺産・ケルン大聖堂!サグラダファミリア越える建築期間632年の超大作!

世界遺産・ケルン大聖堂!サグラダファミリア越える建築期間632年の超大作!

更新日:2014/12/15 14:56

LUIのプロフィール写真 LUI アマチュア写真家
ケルン大聖堂はドイツ・フランクフルト空港から鉄道でおよそ1時間のケルンの町にある世界遺産の教会です。
ケルン大聖堂のすごさは632年の歳月(サグラダファミリアは144年を予定)をかけて造られた大きさと細部のディテールの細かさにあります。
ぜひとも見てみたいゴシック建築最高傑作の見どころをご紹介します。

目指すは天!西ファサード正面からのド迫力!

目指すは天!西ファサード正面からのド迫力!

写真:LUI

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この大聖堂のファサードを目の前にしたら
「とにかく大きいな!」
というような一言で始まるでしょう。記念撮影に一枚と思ってもなかなか全体像が入りきらないサイズで、目の前の広場にはこの巨大な大聖堂をどうにかして写真におさめようと試行錯誤する方が多く見られます。

それもそのはず。なんとこのファサード幅61M、高さ157Mもあるのです。
ファサードは3つの玄関と2つの塔が構成に組み込まれています。ただ大きいだけでなく、このファサードには何百体もの彫刻が飾られており、しかもその一つ一つが有名な彫刻作家によるものです。
そしてブロンズの扉にも数々の美しい彫刻が施されています。
これらに彩られた様はさながら天に向かってそびえたつ屋外彫刻美術館です。

広大すぎる内部に入ってみる!

広大すぎる内部に入ってみる!

写真:LUI

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大聖堂内部の大きさは外からのサイズ感での想像を全く裏切りません。なんと全長144M、翼廊の幅86M、中廊の高さ43Mもあります。
大聖堂を支える石柱の重厚感、それを装飾する石像。また、数々の美しいステンドグラス。そこから差し込む光。そして祈りをささげる人々。それらをすべて感じながら静寂なひと時を過ごすことができる空間です。

南側側廊、リヒターのステンドグラス

南側側廊、リヒターのステンドグラス

写真:LUI

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ケルン大聖堂の有名なステンドグラスといえば南側側廊のステンドグラスです。写真を見ての通り、他の教会でも例を見ないデザインです。
ここにあったステンドグラスは第二次世界大戦で破壊され、現在のステンドグラスはその後2007年に修復されたものです。
この斬新なデザインは2002年に地元ケルンのアーティストであるリヒターによるデザインが採用されたものです。

なぜ新しいデザインを?という理由は古い窓のデザインの記録がなかったことが背景にあります。
この色彩の配置はリヒターがコンピューターによって算出した偶然、不規則な位置に対照をなして分散しています。また、このステンドグラスにはなんと72色の吹きガラスが使われています。
このデザインを採用するあたりに機能美を重視するといわれるドイツらしさを感じます。

光輝く美しいバイエルン窓

光輝く美しいバイエルン窓

写真:LUI

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時のバイエルン王ルートヴィッヒ1世が1842年に寄贈したものでバイエルン窓と呼ばれるのが西ファサードから入って右手に5枚あります。
他の窓との見分け方はバイエルンの紋章とルートヴィッヒ1世による寄進を示す文言「 Ludovicus I. Bavariae」が描かれてることです。

どれもまるで美しい絵画で、とても繊細なタッチで描かれています。1枚目(写真一番手前)は「受胎告知」「アダムとイブ」「4人の預言者」の場面があります。中央の大きな場面は右と左で大きく構成が分かれており、右は羊飼いのキリストへの祈り。左には王の祈りが描かれています。
2枚目は東方三博士の礼拝、3枚目はピエタ、4枚目は聖霊降臨、5名は聖ステファノの殉教が描かれています。

ケルン大聖堂の美しい姿をライン川対岸から

ケルン大聖堂の美しい姿をライン川対岸から

写真:LUI

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ケルン大聖堂は実は世界遺産取り消し危機にあった歴史があります。
2004年、ケルンの町に高層ビルが建てられることで景観が失われるとして危機遺産リストに指定されたのです(現在は指定から外れています)。

そんな世界遺産的にも重要視されたケルン大聖堂の景観が上の写真にある風景です。世界遺産登録理由に景観を含まれていなかったにもかかわらず、ユネスコはこのケルン大聖堂を含む景色のskylineを守るべき文化価値としたのです。
実際に訪れた方には何としてもユネスコがこの景観を守りたかった気持ちを理解することができるでしょう。

大きくそびえたつケルン大聖堂、そこへと架けられたホーエンツォレルン橋、ライン川の水面、そして聖マルティン教会(写真には入っていません)。夕方からはそれらをシルエットに青からオレンジそして黒に背景を変えていく。ずっと眺めていてもその美しさに飽きが来ることはありません。

見どころまだまだ!ケルン大聖堂とケルンの町

ケルン大聖堂の注目ポイントは紹介した以外にもまだまだ沢山あります。
教会の塔に登ることができ、街で一番高いところから見渡す景色は気持ちがいいです。教会内の床面のモザイクはとても意匠の凝らされたもので床に存在するのがもったいないくらいです。また歴史が深く、時の権力者たちに庇護された背景をもつ教会ならではの宝物を数多く見ることができ、とくに世界最大の黄金細工の聖棺は必見です。ミサ(ドイツ語)にも気軽に参加することができます。

ケルン大聖堂以外にもケルンの町はオーデコロン発祥の地として有名ですし、ドイツらしく地ビール(ケルシュ)がとてもおいしいです。
ぜひ、ケルンの町に足を運んでみてください。

・ケルン大聖堂
大聖堂内
11月〜4月 6:00〜19:30
5月〜10月 6:00〜21:00
入場無料 ミサの時間に注意


1月〜2月   9:00〜16:00
3月〜4月   9:00〜17:00
5月〜9月   9:00〜18:00
10月     9:00〜17:00
11月〜12月 9:00〜16:00
入場料 3ユーロ

宝物館
10:00〜18:00
入場料 5ユーロ

・ケルンへのアクセス
フランクフルト空港からICE(列車)で1時間5分
ケルン・ボン空港から列車で約15分

掲載内容は執筆時点のものです。 2013/06/16−2013/06/17 訪問

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