写真:おしみ ゆかり
地図を見るまず紹介するのはは鉾田市にある「福泉寺」。ここで拝観出来るのは、本尊の釈迦如来立像です。毎年4月8日のみ一般公開されます。像高165.5cm、鎌倉時代末の典型的な清涼寺式像でとても美しいお釈迦様です。手が少し焼けてしまっていますが、これは300年前の火災によるもの。お堂は焼け落ちましたが、本尊は手が焼けただけで難を逃れました。その時一緒に難を逃れた文化財の一つに、水戸黄門こと徳川光圀が絶賛したという維摩の画像があります。
提供元:ソゾタケ
地図を見る次に紹介するのは笠間市、「弥勒教会」。ここで拝観出来るのは弥勒如来立像です。茨城県笠間市には鎌倉時代に藤原時朝の本願で六体の仏像を安置したと伝わり「笠間六体仏」と呼ばれています。残念ながら現存するの三体のみですが、その貴重な一体である弥勒菩薩立像が弥勒教会に安置されています。180cm以上あり、運慶作と云われても納得の力強さがある仏さまです。当時はこの場所に「功徳山馬頭院石城寺」があり、この弥勒様が本尊だったそうですが、今は小さなお堂を残すのみ。地元の皆さんが守ってきてくれたので、今でも貴重な仏さまに逢うことが出来るのです。地元のみなさんとのお話も楽しいですよ。
■茨城県笠間市石寺529
問い合わせ:茨城県教育庁 文化課
TEL:029-301-5449(文化財担当)
写真:おしみ ゆかり
地図を見る次に紹介するのは「楞厳寺」。笠間六体仏の現存する仏さまのもう一体「千手観音立像」が拝観出来ます。苔むした境内はとても雰囲気があってフォトジェニック。一時期荒廃していた楞厳寺ですが、室町時代に笠間時朝が建長寺の住職大拙を招いて中興開山し歴代笠間家の菩提寺としたそうです。仏像の他にも、山門は室町時代中期に建てられた茅葺の四脚門で当時の禅宗様式を伝えるものとして国指定重要文化財に指定されています。
■茨城県笠間市片庭775
TEL:0296-72-4733
写真:おしみ ゆかり
地図を見る笠間六体仏、最後の一体「薬師如来立像」はここ「岩谷寺」で拝観出来ます。三体のうち、一番優しい表情しているのが薬師さまです。岩谷寺ではひと懐こい猫ちゃんがお出迎えしてくれます。
■茨城県笠間市来栖2696
TEL:0296-72-3369
写真:おしみ ゆかり
地図を見る最後にご紹介するのは城里町の佐久山多門院薬師寺です。ここでは収蔵庫に安置されている、鎌倉時代作の薬師如来坐像と脇侍である日光菩薩・月光菩薩が拝観出来ます。ちょっと厳しい表情をした薬師さまです。元旦と4月8日の年2回御開帳。お堂では収蔵庫に入る前に薬師さまを守っていたであろう十二神将も拝観出来ます。4月8日はお祭りで境内ではカラオケ大会が開催されたり、出店が出たりと、とても賑やかです。
■茨城県東茨城郡城里町石塚1423
笠間時朝は京都・三十三間堂や、山形・慈恩寺、栃木・輪王寺にも仏像を寄進しています。時朝の仏教に対する信仰の篤さが伺えますね。そんな時朝が寄進した「笠間六体仏」、仏像好きならグッとこない訳がありません!まとめて拝観出来るチャンスは4月8日だけ!是非、茨城見仏を!
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(2024/4/26更新)
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