世界遺産・トルコのパムッカレで絶対に後悔しないポイントは、ココ!

世界遺産・トルコのパムッカレで絶対に後悔しないポイントは、ココ!

更新日:2014/11/26 14:09

SHIZUKOのプロフィール写真 SHIZUKO 舞台演出者
白い丸みを帯びた淵の連なりにサファイアブルーの水がきらめくトルコ・パムッカレ。遠目に見るとただの白い大地のように見えますが、ここはトルコ屈指の景勝地。世界遺産にも登録されている絶景です。近づいて見ると、とっても不思議。どうしてこんなに綺麗な棚田のような、池のようなものが出来たんでしょう。謎めいた世界遺産、ともすればがっかり遺産と言われるパムッカレの絶対に後悔しない絶景ポイントをご紹介。

麓から見る、そこだけ真っ白な山肌

麓から見る、そこだけ真っ白な山肌

写真:SHIZUKO

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バスがパムッカレのあるデニズリ県に入ると、遠くに見える山肌が、一部分だけ白く輝いています。初めて目にすると、目の錯覚かな…なんて思いますが、そこが今から目指すパムッカレを含むヒエラポリスです。その光景はあまりに唐突に、突然現れるので誰もがびっくりするはず。なぜ、山の一部が白いのか。簡単に言うと、石灰を含む地下水が地熱で温められ、温泉となり、地上に流れ出た時に石灰分が周りのものに付着して残り、沈殿した結果作り上げられた景観だということです。自然が作り出す不思議な光景を目の当たりにすると、人間の考えることなんて、なんて限りのあるちっぽけなものなんだろうと思わずにはいられません。

パムッカレに行くには、まず、ヒエラポリス遺跡から

パムッカレに行くには、まず、ヒエラポリス遺跡から

写真:SHIZUKO

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『ヒエラポリス』は、紀元前2世紀に建設された古代都市。良質な温泉『パムッカレ』の丘の上に、温泉保養地として多くの人々が集まり、都市が形成されました。ヒエラポリスは、聖なる都市という意味があるそうです。2度の大きな地震で、今は廃墟となっていますが、古代ローマ時代の後1世紀から2世紀にかけて建造された円形劇場、共同墓地、公衆浴場などの立派な遺跡が残っています。

入場ゲートをくぐって、ヒエラポリス遺跡の丘陵地をゆっくりとを歩いてみましょう。巨大な客席を持つ円形劇場の規模には度肝を抜かれることでしょう。この客席を埋め尽くした古代ローマ人たちは、いったいどんな暮らしだったのか。優雅でのんびりしていたのかも…などと、広大な場所を見ていると思わずにいられません。

絶景ポイントは、どんどん右へ!

絶景ポイントは、どんどん右へ!

写真:SHIZUKO

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ヒエラポリス遺跡を右手に見ながらしばらく坂道を歩いていくと、いよいよ『パムッカレ』の風景がドドーン! と、目に飛び込んできます。

真っ白な棚田から、キラキラと輝くブルーの温泉が下の石灰棚に静かに流れ落ちる、幻想的で不思議な光景です(近年は、温泉量の不足から、白い棚田しか見られなくてがっかりという声もありますが、気象条件によってはたっぷりの湯量の日も多くあるようなので、絶景に出会いに行ってみて下さい)。

多くの人が訪れる左側の道を進めば、パンフレットなどにも紹介されている大きな石灰棚。一度に100人は入れそうな大きなプールが連なっています。でも、絶景ポイントは右側! 右側に、細い木道が続いています。木道を辿っていくと、石灰棚の規模は少し小さくなり、連なり度合いが大きくなります。どんどん進んでいくと、プールの深さもある程度深くなり、水着姿で泳ぐ人も増えてきます。多くの人が集まる左側の棚田からは想像できない美しい光景が出迎えてくれます。水着があればいいですが、なくても、しばし足をつけて、パムッカレの温泉を堪能してください。

遺跡が足元にゴロゴロのパムッカレ・テルマル

遺跡が足元にゴロゴロのパムッカレ・テルマル

写真:SHIZUKO

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パムッカレの入り口には『パムッカレ・テルマル』があります。温泉プールのような、天然の炭酸泉の温泉施設。大理石の柱など、ヒエラポリスの遺跡が足元にそのまま沈んでいます。もともとは水の神を祭る神殿跡だそうですが、そんな場所を温泉プールとして開放しているのには驚きです。

一番深いところの水深は7メートル。でも、どこまでも透明な温泉なので、底に眠っている遺跡の柱などがしっかりと確認できます。水温は人肌ぐらい。施設内はホンワカ暖かい空気に包まれています。果物が豊富なトルコらしく、店内ではたくさんのカットフルーツが売られていますので、水分補給を兼ねて、ぜひ食べてみて下さい。

泊まるならホテル・パムサワール

泊まるならホテル・パムサワール

写真:SHIZUKO

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パムッカレで泊まるなら、ぜひ訪れたいのが『パムサーマルホテル』。このホテル、リゾートマンションのように宿泊棟とメイン施設が分離されています。なので、ホテル滞在というよりは、自宅にいるような気分。ヤシの木が生い茂る散策道を兼ねた通路はリゾート気分満載です。

そして何より、パムッカレを模した温泉が楽しいんです。3段に分かれている温泉は、上の方が温かくて、下に行くほど人肌の温度。一番下にあるプールサイドは、夜になるとライトアップされ、ワイン片手にベリーダンスショーを楽しむこともできます。

食事はビュッフェスタイル。トルコの伝統的な食事やスイーツが盛りだくさん。トルコ料理は日本人の口にもよくなじみ、とっても美味しいので、食べ過ぎには注意してください。

トルコのハイライト

ともすればがっかり世界遺産の一つに数えられてしまうパムッカレ。温泉の水量を調節しているせいで、満々と湯をためている日は少ないようですが、元来の姿である真っ青な湯と白い石灰棚のコントラストは最高の風景です。短時間の滞在だと、ついつい行きやすい大きな左側のプールを訪れがちですが、右側の風景の方が断然おすすめ。短時間でも行って戻ってこられますから、ぜひ、足をお運びください。
時間がある方はパムッカレ・テルマルへ。世界遺産の遺跡に腰かけたりしながら、のんびりとお魚気分に浸ってみてはいかがですか。きっと旅の疲れも吹っ飛ぶことでしょう。

掲載内容は執筆時点のものです。 2012/08/27−2012/09/03 訪問

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