写真:ふるかわ かずみ
地図を見る県道40号線から三瓶温泉街に上る途中、小さな川沿いにひっそりたたずんでいる一軒宿の湯元旅館。看板も小さいのでうっかりすると見逃しそう。そんな湯元旅館は源泉が近いこともあり、注目すべきはその豊富な湯量と鮮度。湯船から溢れ出る量も半端なく、排水も追いつかないほどで床に溜まっている状態。屋外の廃湯も相当な量です。源泉は約37度ということで季節によって加温はしているそうですが、鮮度の良さに加え何よりパワーを感じます。そして隣には「泥湯」と呼ばれる小さな浴室も。泥湯と呼ばれるゆえんは半端ない湯の花の量!シャリシャリした足元にたまった湯の花を浴槽内からゴボゴボ湧き出る源泉をコンパクトな湯船で楽しむことができます。
※さんべ温泉そばカフェ湯元としてリニューアルしました。
写真:ふるかわ かずみ
地図を見る千原温泉といえば、温泉好きなら一度は聞いたことがあるはず。決して利便性がいい立地ではない場所に全国からここのお湯を目指して訪れる人は数多く、そんな温泉ファンを魅了してやみません。その魅力はなんといっても、足元から途絶えることなくぷくぷくと湧き出る炭酸泉。ぬる〜い源泉にひとたび浸かると軽く1時間は浸かっていられる心地よさ。さすがに冬場は寒いので、仕切りを隔てたところに、加温した熱めのお湯に浸かれる五右衛門風呂が設置されています。昔から湯治場としても有名な千原温泉。こちらは立ち寄りしかなく、冬場は道路が凍結して危ないので冬場は営業してないことも多いので、訪れる際は必ず事前に連絡を。
〜千原温泉〜
◆住所:島根県美郷町千原1070
◆電話番号:0855-76-0334
◆入浴料:大人500円
◆木曜休み
◆泉質:含二酸化炭素-ナトリウムー塩化物・炭酸水素塩泉
写真:ふるかわ かずみ
地図を見る池田ラジウム鉱泉といえばその名の通り、ラジウム含有量が国内トップクラス!成分総計も10グラム超えという濃厚なそのお湯は「放泉閣」で入浴することができます。あたりには何もない静かな山林地帯。泉源が敷地内にあり飲泉も可能です。冷鉱泉なのでボイラーで加熱していますが、十分な効能を体感できるでしょう。お湯は白くて細かい結晶成分が膜となって湯の表面を覆っています。成分も10グラム超えという濃厚さで、湯上りもポッカポカでその効果が体感できる貴重な温泉。内湯は2つでいずれも家族湯なので、事前に予約をして訪れたほうがよいでしょう。
〜放泉閣〜
◆住所:島根県大田市三瓶町池田2660-2
◆電話番号:0854-83-2833
◆入浴料:大人500円
◆泉質:含放射能-ナトリウム-塩化物泉
写真:ふるかわ かずみ
地図を見る開湯は江戸時代という小屋原温泉は、知る人ぞ知る秘湯温泉。こちらも山奥にポツンと佇む一軒宿「熊谷旅館」にそのレアな温泉があります。ここのお湯は湯船近くの泉源から直接注がれる人肌温度の源泉かけ流しの炭酸泉。ぷくぷくと気泡が体をまとい、4つの家族湯はそれぞれ湯船の大きさや仕様が違うのをはじめ、泡つき、匂い、味それぞれ微妙に違うのが楽しめます。またその長い歴史でコツコツと形づくられた析出物も見事で、まるでアート作品のよう。立ち寄りもOKですがこちらはゆっくり宿泊がおすすめ。夕食の際に出てくる、地元のそば粉を使った手打ち蕎麦はもちもちの食感で人気の看板メニュー。雑音を取り除き至福の時間がここで過ごせることでしょう。
〜熊谷旅館〜
◆島根県大田市三瓶町小屋原1014
◆0854-83-2101
◆立ち寄り湯:大人500円(1か所のみ、利用は1時間)
※冬場は1つは閉鎖。
※宿泊者がチェックインすると利用不可。事前に確認を
◆泉質:含二酸化炭素-ナトリウム・マグネシウム-塩化物・炭酸水素塩泉
写真:ふるかわ かずみ
地図を見るただ温泉に行くだけじゃなく、旅の醍醐味はその道中の風景や景色も欠かせません。今回の島根の温泉巡りでも外せないのが三瓶山。出雲国風土記では国引き神話にも登場する由緒ある山。登山をはじめ、散策、サイクリング、キャンプ、バーベキューなどアウトドアとしても親しまれ、四季折々の風景も楽しむことができます。温泉とあわせてぜひ楽しんでほしいスポットです。
島根の秘湯巡り、いかがでしたでしょうか?三瓶山界隈は実はこんな個性的で魅力的な温泉の宝庫なんです。それぞれの温泉の違いを実際入ってみて自分の好みの温泉を見つけてみては?季節がよければ三瓶山のトレッキングとも組み合わせてみるもよし、ちょっと足を延せば世界遺産の石見銀山や温泉津温泉などもあるので、ぜひ島根の魅力に触れてみてください。
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(2024/3/28更新)
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