世界遺産アンコールワットの街でクメール料理教室に参加しよう

世界遺産アンコールワットの街でクメール料理教室に参加しよう

更新日:2014/12/09 13:54

Chanos Mayaのプロフィール写真 Chanos Maya トラベルコンサルタント、ワイナリーツアーアドバイザー
カンボジアのアンコール遺跡群は9世紀のクメール王朝がおかれた古都。そんな悠久の歴史と壮大な遺跡に囲まれるこの街で、伝統的な宮廷クメール料理の作り方を学び、味わうことができる「クッキングクラス」が人気です。遺跡巡りの合間にローカルレストランで味わうカンボジア料理もいいですが、正統のクメール料理をカンボジアを代表する老舗ホテル「ラッフルズグランドホテルアンコール」のシェフから学んでみませんか?

格式と伝統のグランドホテルで学ぶクメール料理

格式と伝統のグランドホテルで学ぶクメール料理

写真:Chanos Maya

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シェムリアップの王宮の向かいに立つ「ラッフルズグランドホテルアンコール」。シンガポールの名門ラッフルズと同じチェーンで、アンコールワットで一番の伝統をもつラグジュアリーホテルです。1932年の創業からセレブリティを迎え、王族が住み、フランスの統治下にあったこともあります。激しい戦火で一時的に休業したこともありました。カンボジアの歴史に彩られたホテルです。アンティークのインテリア、天井のファン・・・フレンチコロニアルの建物の中は今も変わらず優雅で当時の面影を残しています。

ホテル内のダイニングも充実していて、特に「ル・グランド」は王室に伝わるクメール伝統料理を味わえるレストラン。何世紀にもわたり王宮のシェフたちに受け継がれてきたクメール料理がこのレストランで再現されています。その宮廷クメール料理のレシピを伝授してもらえる貴重なチャンスが、グランドホテルのクッキングクラスです。

まずは新鮮な食材を求めて、シェフと一緒に市場へ

まずは新鮮な食材を求めて、シェフと一緒に市場へ

写真:Chanos Maya

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笑顔のドアマンに迎えられ、ホテルへ入ると邸宅の玄関のように優雅で静かなロビーが広がります。1930年代にタイムスリップしたようなクラシカルなソファーに腰掛けて、その日の料理を教えてくださるシェフとの対面。

先生は優しいミン・シェフ。なんとアンコール遺跡内にあるお宅のご出身だとか!グランドホテルのシェフ→市内の他の5つ星ホテルのシェフ→再びグランドホテルのシェフを経験され、「アンコールワット生まれ、アンコールワット育ち」のカンボジアの味を知り尽くしたベテランシェフです。(担当シェフはレッスンごとに変わります)

堅苦しい説明よりも実践あるのみ!ということでシェフとともにさっそく市場に材料の買い出しへ。市場には新鮮な野菜や果物、クルーンというカンボジア料理に欠かせないスパイスなど日本ではなかなか見られない珍しい食材もたくさん。シェフの説明を聞きながら色鮮やかな市場を歩けばクメール料理の原点が見えてきます。

5つの伝統クメール料理に挑戦!

5つの伝統クメール料理に挑戦!

写真:Chanos Maya

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グランドホテルのクッキングクラスでは、5つのメニューをシェフと一緒に作ります。
●青マンゴーのサラダ
●シーフードサワースープ
●牛肉とクラッシュペッパーの炒め物
●チキンカレー
●パンプキンカスタード
(上記はメニューの一例です。シーズンなどにより変わることがあります。)

ガスコンロとフライパンや包丁といった調理器具は一人ひとつずつ。ショウガやニンニクなど一部の材料は先にカットされています。もちろんグランドホテルで使われるのと同じ、厳選された食材です。

数多くの食材を少しずつ使い、そして特産のコショウなどたくさんの調味料を混ぜてできあがる伝統のクメール料理。そのためキッチンには数えきれないほどの食材が並びます。シェフの動きを見ながら、生徒は肉や魚を切り、調味料を加えながら各自のコンロで調理します。途中、シェフから作り方のアドバイスや味の調整を受けたり、クメール料理のルーツを聞いたりとてもにぎやかです。

完成度の高さに脱帽!シェフの味と生徒の味

できあがった料理は、最後に盛り付けのコツも教わりながらそれぞれのお皿に完成させます。びっくりするのはシェフと全く同じ材料を使っているのに、できあがりの味やお皿にのった料理の完成度が全然違うこと。調味料の分量もきちんと決められているのに、シェフの料理は味がシャープ!見た目もすごく美しい!お皿に盛り付ける時のシェフのまなざしはたとえクッキングクラスであっても真剣。恐れ入りました・・・シェフが作った料理の完成度に脱帽です。

生徒たちもシェフに助けられ、また食材の質の高さに助けられ、とてもおいしい一皿のできあがりです。一品完成させるごとに真っ白のテーブルクロスとフォーク・ナイフのセッティングされたテーブルで試食をします。サラダ、魚・肉料理、ジャスミンライス、そしてココナツとフルーツを使ったデザートで締めくくるのが宮廷クメールの食卓。それにならった5つのメニューは辛すぎず、甘すぎず日本人にも食べやすい上品な味です。さすがは老舗ホテルのプロによる指導、初めてのクメール料理でもきっと上手にできあがるはずです。

完成度の高さに脱帽!シェフの味と生徒の味

写真:Chanos Maya

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クッキングクラス合格!「修了証」の授与式も

クッキングクラス合格!「修了証」の授与式も

写真:Chanos Maya

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シェムリアップの街角で食べる屋台の味、レストランで必ずと言っていいほど出てくる野菜炒め・・・カンボジアのローカルフードのルーツは伝統のクメール料理にあります。宮廷クメール料理から今に伝わるカンボジアの食文化をしっかり学び、最後はシェフからクッキングクラスの修了証をいただきます。クラスで使ったホテルオリジナルのエプロン、この日に作った料理のレシピブックは持ち帰ることができます。日本へ帰ってからもクメール料理を作ってカンボジアを思い出してほしい、というのがシェフの願いです。

最後に

蒸す、焼く、煮る・・・さまざまな料理法を使って作り上げる伝統クメール料理を半日で学び、味わうことのできるクッキングクラス。グランドホテルでは昼間クローズするレストランがこのレッスンのために開放され、即席のキッチンとなります。そして出来上がった料理をクラシカルなテーブルが並ぶダイニングでいただく――そんな贅沢な空間で1000年の悠久の歴史を「食」からたどってみるのもいいものです。

Raffles Grand Hotel d’Angkor Cooking Class
催行時間など:毎日10:00〜14:00頃まで
費用:おひとり90USドル(11,500円)
(2014年12月現在/1USドル=121円)
言語:基本的に英語、参加者の人数などによって日本語も可能。

掲載内容は執筆時点のものです。 2014/11/06−2014/11/09 訪問

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