韓国・安東河回村の仮面劇はキモカワイイ?

韓国・安東河回村の仮面劇はキモカワイイ?

更新日:2014/11/25 14:26

やま かづのプロフィール写真 やま かづ 機内食&マンゴーにはうるさいトラベルライター
韓国の民芸品ではよく見かける木彫りの仮面をご存知ですか?
男性版、女性版があって喜怒哀楽いろいろな表情をしていますが、その表情の奥に言いようのない不気味さ、気持ち悪さを感じます。でも、さらにじっと見つめていると、実はどの仮面も憎めなくて、とってもカワイイことに気づきます。
そんな仮面のふるさと・安東市にある河回村(ハフェマウル)へ、キモカワイイ仮面劇を観に行きませんか?

河回村(ハフェマウル)ってどんなところ?

河回村(ハフェマウル)ってどんなところ?

写真:やま かづ

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韓国東部にある安東市は、王朝時代の支配階級、両班(ヤンバン)の文化がいまだに色濃く残されているまちです。
特に、河回村(ハフェマウル)には昔ながらの両班の家屋がたくさん残されています。それらの家屋は大切に保存されているだけでなく、住居として実際に村人が生活をしているんです。

河回村の村名の由来は、洛東江という川が村を囲むように流れていることから来ていますが、それは村の対岸にある高台、芙蓉台から河回村を見下ろすと一目瞭然です。
そんな芙蓉台へは村の船着場から渡し船で洛東江の対岸まで渡り、そこから登っていくことができます。

朝鮮王朝時代にタイムスリップ?

朝鮮王朝時代にタイムスリップ?

写真:やま かづ

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河回村(ハフェマウル)は、周りを山や川に囲まれた特殊な地形であったため、外部からの侵攻を防ぐことができました。そのため、昔ながらの両班住宅やわら葺きの民家が現在も変わることなく残されています。

また、王朝時代には同姓の一族が集められた「同姓村」がたくさん存在しましたが、河回村も豊山「柳」姓が集まった「同姓村」の一つで、現在も約180戸の「柳」姓の家屋が残されています。また、先祖から受け継がれた家屋で今でも生活を続けていることから、生きている民俗村と呼ばれています。
そう、日本でもおなじみの俳優、リュ・シウォンの実家もここにあるんです。

低い土壁、迷路のように入り組んで細い通路、のどかで素朴な風景を感じながらそぞろ歩いていると、目の前の曲がり角から山高帽子の両班の儒学者が飛び出してきそうな気がします。
韓流ドラマ好きな方なら、王朝時代にタイムスリップした気分になれること間違いありません。

「河回別神グッ仮面劇」でキモカワイさを感じよう

「河回別神グッ仮面劇」でキモカワイさを感じよう

写真:やま かづ

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河回村といえば、やっぱり重要無形文化財に指定されているこの「河回別神グッ仮面劇」でしょう。もともと村の平和と豊作を祈る儀式で、仮面をつけた主人公が、庶民の立場から両班をこき下ろした社会風刺や農村での日常生活をおもしろおかしく演じています。
いろいろなメディアに取り上げられるようになって、今では韓国内外からたくさんの観光客が訪れるようになりました。

「河回別神グッ仮面劇」は、河回村の常設劇場で1年を通して観劇できますが、基本的には週末のみの開催です。
詳細なスケジュールは、訪れる前に公式ホームページで確認してください。

キモカワイさマックス!

キモカワイさマックス!

写真:やま かづ

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仮面劇のフィナーレはオールキャスト勢揃い!一緒に写真を撮るもよし、遠目にそのキモカワイさをじっくりと再確認するもよし。
ただ、この仮面劇、入場無料なので、楽しいと思ったらチップをお忘れなく!というか、そのキモカワイイ仮面人間がチップの回収に回ってきますから、圧倒されて奮発し過ぎないようにご注意くださいね。

そして、そのキモカワイさを間近でマックスに感じたあなた!仮面の魅力にすっかりはまって、知らず知らずのうちに、お土産物屋さんで仮面のストラップを探しているはずです。

安東の郷土料理「カンゴドゥンオ(塩サバ)」は日本人好み!

安東の郷土料理「カンゴドゥンオ(塩サバ)」は日本人好み!

写真:やま かづ

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内陸部に位置し海から遠い安東では、昔はとりたての新鮮な魚を食べることができませんでした。
そこで、陸揚げしたサバを安東の市場まで運び、ほどよく熟成したものを塩漬けするという保存方法を発明しました。この方法により、サバを内陸部の安東でもおいしく安全に食べることができるようになりました。それが安東のカンゴドゥンオ(塩サバ)の始まりです。

酵素の働きで熟成が進んだサバを塩漬けにして保存し、さらにそれを焼いたり蒸したりして調理するので、日本の塩サバよりもうまみが凝縮されています。
白いご飯と一緒に食べれば、日本人の誰もが、きっとノックダウンされちゃうはずですよ!

河回村へは時間に余裕を持って出かけよう

残念ながら、河回村(ハフェマウル)へのアクセスは便利とはいえません。安東の駅やバスターミナルからは1日数本のシャトルバスが出ているのみで、あとはタクシー移動となります。
ソウル、プサンからなら、無理して日帰りせず、大邱(テグ)観光を絡めて東大邱あたりで1泊するほうがいいですね。

あるいは、河回村の民宿で一泊することもできますが、その場合、到着後に観光案内所で紹介してもらってください。ただ、前述、リュ・シウォンの実家の一部も宿泊施設として開放されているので、そこでの宿泊を希望される方もいらっしゃるようですが、個人での予約・宿泊はできないのであしからず。

この記事の関連MEMO

掲載内容は執筆時点のものです。 2014/09/18−2014/09/21 訪問

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