受付猫がいる!見所いっぱい博多「萬行寺」で癒されよう!

受付猫がいる!見所いっぱい博多「萬行寺」で癒されよう!

更新日:2014/11/25 17:20

古都の U助のプロフィール写真 古都の U助 ブロガー
九州福岡は博多。グルメだけでなく、地下鉄祇園駅から近い祇園町や御供所町の寺社群など、歴史ある見所もいっぱいという街です。
魅力満載の同地区は、歴史好きや心静かにお参りしながら寺社巡りを楽しみたい、そんな方にもぴったりです。
なかでも一押しは、なんと受付に猫がいる「普賢山萬行寺」です!

浄土真宗、萬行寺

浄土真宗、萬行寺

写真:古都の U助

地図を見る

「萬行寺」は福岡市博多区祇園町にあり、福岡祖とよばれる浄土真宗本願寺派の寺院です。
浄土真宗の寺紋は主に藤が使われますが、こちらは毛利氏に由来する沢瀉(おもだか)の紋が使用され、山門にも立派な紋があります。
なんでも萬行寺5世正海上人は、織田信長が大坂の石山本願寺を攻めたとき戦に参加し、よく織田方を防いだということで本願寺を援助していた毛利氏の家紋の1つ、沢瀉の紋が許されたということです。
沢瀉は勝軍草と呼ばれる縁起のよいモチーフです。
また、通りに面して門の外側には親鸞聖人の御像があります。

僕たちが受付します!!

僕たちが受付します!!

写真:古都の U助

地図を見る

山門をくぐると左手には受付があり、何とそこには受付嬢ならぬ受付猫が!!
動物好きなら悩殺されること請け合いな、二匹の名前はくろすけ(左)とヨーダ(右)です!
お触りも厭わぬお利口さんで、猫好きは受付から動けません。
この二匹は2014年生まれとまだ若いのですが、座布団の上に鎮座する姿はまさに招き猫。

しかしいたずらに猫が増えても困るということで、ママ猫は苦労して捕まえやっと避妊手術ができたというお話で、頭が下がります。
受付があるといっても、博多の寺町エリアのお寺はほとんどが拝観無料で、萬行寺も拝観無料です。

絵になる優秀なモデル猫

絵になる優秀なモデル猫

写真:古都の U助

地図を見る

萬行寺の立派な本堂は、法要などがなければ自由にあがってお参りでき、大屋根の鬼瓦が特に立派です。
また、本堂右側には桜の木と大きなピラカンサの木があります。
ピラカンサは秋から冬につややかな朱色や赤色の小さな実をいっぱいにつける植物で、枝が枝垂れるほどたわわに実をつけます。

他にも福岡市の保存樹のイチョウの木などもあり見ごたえがあります。
そして境内を悠然と歩くこれまた素敵な猫の姿!
山門が大きく立派な為、境内まで車が入ってこれますが、くれぐれも交通安全に気をつけていただきたいものです。

太鼓楼

太鼓楼

写真:古都の U助

地図を見る

浄土真宗の寺院で、ある程度の寺格をもつ寺院では鐘楼とは別に太鼓楼(鼓楼とも)が見られます。
萬行寺にも山門の鐘楼のほか、おもに法要の際に時刻を知らせたり、非常事態を告げる太鼓楼があります。
萬行寺は明治時代に火災にあい、境内の建築はその後の物がほとんどですが、こちらの太鼓楼も細部までとても趣きがあるものです。

信心深く美人であった明月

信心深く美人であった明月

写真:古都の U助

地図を見る

境内には鐘楼や山門のそばに名娼明月のお墓があります。
本名はお秋といったそうで、生まれは備中の国、石山本願寺の戦いでは父とともに本願寺十一世顕如に仕えましたが父は戦死。
許婚者を追って博多まで来たそうですが、その許婚者もすでに亡く、一度は博多湾に身を投げたと伝わります。

一命を取りとめ博多柳町で働くようになりましたが主人に許され萬行寺に詣で、石山本願寺でともに戦った正海上人と再会し信仰を深めていったのだとか。
22歳の若さで亡くなった際には、四十九日を迎えた朝に、その墓から一茎の白い蓮華が咲いたといわれています。

その他に

萬行寺の近くには、櫛田神社や、大河ドラマ軍師官兵衛で話題の黒田家ゆかりの東長寺、饅頭やうどんの伝来地の碑がある承天寺、平成26年3月に博多寺社町のウェルカムゲートとして完成した博多千年門など見所がいっぱいあります。

博多駅から今回紹介したエリアまで地下鉄で1駅ですが、福岡市交通局ではちょっとそこまで移動という時にお得な「おとなりきっぷ」を販売しています。
各駅から隣りの駅までなら100円で利用できるのでお得です。

掲載内容は執筆時点のものです。 2014/11/10−2014/11/13 訪問

- PR -

条件を指定して検索

- PR -

この記事に関するお問い合わせ

- 広告 -