日本初で日本最大!ミエゾウ復元骨格が津市「MieMu」に出現!

日本初で日本最大!ミエゾウ復元骨格が津市「MieMu」に出現!

更新日:2014/11/20 10:01

Ise Shinkurouのプロフィール写真 Ise Shinkurou
約400万年前の日本に生息していた巨大ゾウの化石が、日本で初めて三重県津市で発見され、ミエゾウとの学術名が付けられたのが約90年前。そして今、専門技術者によって全身復元骨格が完成し、三重県総合博物館「MieMu(ミエム)」に登場しました。また館内ではより深く三重を知って頂こうと様々な展示・企画がなされています。地球からのメッセージを伝えるミエゾウに会いに三重へいらっしゃいませんか?

8メートルのミエゾウ出現

8メートルのミエゾウ出現

写真:Ise Shinkurou

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ミエゾウは三重で発見された事から、世界に通じる正式な学名「ステゴドン・ミエンシス」と名付けられました。そしてさらに驚く事には、当博物館建設中にまさにこの場所からミエゾウの足跡が発見されました。

全身骨格を復元しようと専門家によるプロジェクトが組まれ、様々な部分の化石からの3次元スキャンを利用し、全長8メートルの骨格の復元が実現しました。全国初の快挙です!

復元骨格は「MieMu」3階ホールに展示されていますが、前に立つとその大きさと存在感に圧倒され、しばし言葉を忘れるほど!じっくりとご覧になって土の中から蘇ったミエゾウの姿をお楽しみ下さい。またコーナー脇にある画面では、復元までの過程を映像でお楽しみ頂けますよ。

発掘化石も多数展示

発掘化石も多数展示

写真:Ise Shinkurou

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現在までに県内各地から多くの化石が発見され、その主な化石が基本展示室に展示されています。そしてこのコーナーではミエゾウとナウマンゾウとの違い、さらにはその進化の様子など、化石が語る世界を興味深く学ぶ事が出来ます。実物大の復元展示もありますので、小さなお子様にも楽しんで頂けます。

また基本展示室では、化石だけでなく自然や歴史にスポットを当てた三重の魅力も発信しています。

自然と歴史から三重の魅力をご紹介

自然と歴史から三重の魅力をご紹介

写真:Ise Shinkurou

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山深い紀伊山地と美しい伊勢湾を望む三重でまずご紹介したいのが、地域独特の山里の風景や、ニホンカモシカが暮らす鈴鹿山脈、さらにはウミガメが産卵する湾。

基本展示室にあるゾーンでは、映像、洞窟のスポットカメラ等様々な方法でその魅力を伝えています。

やはり三重と言えば伊勢神宮を思い浮かべる方も多いかと思いますが、その歴史をご紹介するゾーンもあります。そしてこの展示室の魅力は、長い歴史を歩んだ品物そのものを多く展示している事。ここでは古代から続く伊勢地方ならではの神事ゆかりの品々が展示されています。

また神宮の神職を務め全国中に伊勢参りを広げたと言われる「御師(おんし)」と呼ばれる人の屋敷がミニチュアで再現されています。とても興味深い作品で、伊勢とおかげまいりの往時の様子をより深く知って頂けるかと思います。

熊野古道の魅力!

熊野古道の魅力!

写真:Ise Shinkurou

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三重の世界遺産「熊野古道」をテーマにしたコーナーでは、紀伊半島全域を視野に入れた展示が多く、熊野古道の魅力を再確認して頂けますよ。

また古文書も多数展示されており、やはり古文書が持つ説得力は本当に素晴らしいと感じて頂けるのではないでしょうか?古道を歩かれた方にも、これから計画されている方にも十分満足して頂ける内容です。

館内での撮影(フラッシュ無し)は出来ますが、一部の古文書は撮影出来ませんので、ご注意下さい。

小さなお子様も楽しさを発見!

小さなお子様も楽しさを発見!

写真:Ise Shinkurou

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博物館と言うと何か硬いイメージがありますが、「MieMu」には小さなお子様も愉しめる「こども体験展示室」があります。

トンネルにもぐったり、滑り台を滑ったりしながら、身近な不思議を見つける事が出来る楽しいコーナー。森の動物たちや、何と冬眠中のシマヘビまで現れ、子ども達はワクワクドキドキ!このようなコーナーがあると博物館もまた違った驚きと楽しみがありますよね。

「三重県総合博物館」
  
   開館時間:平日    午前9時〜午後5時
        土・日・祝 午前9時〜午後7時
        最終入場は閉館30分前まで)
   休館日:月曜日(祝日の場合は翌日)、年末年始(12月29日〜1月3日)
   入館料:510円

まとめ

300万年前に日本を闊歩していたミエゾウ。そしてその足跡が見つかったその場所に復元された全身骨格。三重県総合博物館「MieMu」が津市から発信する地球の進化。

三重で生まれ育った筆者も改めて再確認する程、充実した内容を誇る博物館へ是非足をお運び下さい。

掲載内容は執筆時点のものです。 2014/11/15 訪問

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