スペイン・バレンシアの「カサ・ロベルト」で米料理を満喫!

スペイン・バレンシアの「カサ・ロベルト」で米料理を満喫!

更新日:2018/07/27 15:59

小林 理沙のプロフィール写真 小林 理沙 日本語教師、翻訳家
スペインで第3の都市のバレンシア。日本人にはまだまだ馴染みが薄いかもしれません。
しかし、日本の皆さんにもバレンシアに親近感を持っていただけるのが、「米好き」という共通点です!バレンシアはお米の産地で、米料理も数え切れないほど多いところなんです!

数ある米専門店の中でもお勧めは、老舗レストラン「カサ・ロベルト」。欧州旅行中にも米料理に不自由しないバレンシアで一味違うゴハンを満喫しましょう!

何と言っても米料理の王様はパエリア!

何と言っても米料理の王様はパエリア!

提供元:前田庸光 Nobu, gracias por tu colaboración.

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スペイン郷土料理を代表する「パエリア」の発祥地は、知る人ぞ知るバレンシアなのです!一般的なのは「バレンシア風パエリア(Paella valenciana)」です。

食材は、バレンシアの田舎ならどこでも入手可能なトリ、ウサギなどが使われます。また地中海側でよく見られるローズマリーを後半に入れるため、仕上がり時にもほんのりハーブの香りがします。ガスを使っても作られますが、薪で作る場合はオレンジの木で焚かれ香しさがグレートアップ。召し上がるときはお好みでレモンをしぼってもおいしいんです。

ルックスは地味ですが、味は濃厚!そして、まさにスペイン語で言うところの「食べたくなるようなおいしそうな香り!(¡Huele que alimenta!)」が漂い、食欲を刺激します!

アロス・ベルドゥーラス

アロス・ベルドゥーラス

提供元:前田庸光

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「アロス・ベルドゥーラス(Arroz verduras)」は、旬の野菜を10種類以上使い、鶏のダシで炊き上げた米料理です。野菜不足になりがちな旅行中、たっぷりと野菜補給ができて、「味」のみでなく「体」にもと2重においしい一品!

お皿に取り分けて食べるのも勿論いいですが、パエリア鍋から直接食べるのが、地元民のスタイル。豪快な料理ですから、豪華に食べても大丈夫!

アロス・マリスコ

アロス・マリスコ

提供元:前田庸光

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ムール貝やエビなどが彩る目も喜ぶ豪華な一品です!
「アロス・マリスコ(Arroz marisco)」は、レストランによっては「パエリア・デ・マリスコ(Paella de marisco)」とも呼ばれるシーフードのパエリアです。

アロス・アル・オルノ

アロス・アル・オルノ

提供元:¡Gracias a Nobu-esponja!

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「アロス・アル・オルノ(arroz al horno)」はオーブンで焼きあげて作る米料理です。豚肉、黒いソーセージのモルシーリャ/モルシージャ、ひよこ豆とサフランか黄色い着色料を米に混ぜてオーブンにいれます。トッピングはトマトとポテトに皮付きのガーリック。出来上がるとガーリックがほくほくになり、ごはんと混ぜて食べると、また新鮮です。

ふつうはカスエラと呼ばれる陶器の鍋を使って焼き上げる料理ですが、この「カサ・ロベルト」ではパエリア用の器を使っています。こちらで「アロス・アル・オルノ」を召し上がりたい方は2日前には予約しましょう!

アロス・ネグロ

アロス・ネグロ

提供元:前田庸光

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インパクト大の黒いルックスが自慢の「アロス・ネグロ(Arroz negro)」です。こちらはイカスミやシーフードが使われている一品です。

シーフードを使った米料理には、「アリオリ」というガーリックマヨネーズを好みでつけて食べてもおいしいんですよ!

スペインの食事時間は全体的に遅いため(だいたい日本の食事時間より2時間ほど遅い時刻)、腹持ちがよい米料理は昼食に食べるのが一般的です。夜にパエリアなどの米料理を食べるスペイン人はめったにいません。

おわりに、

おいしい米料理を食べたいなら、迷わず米料理専門店「アロセリーア(arrocería)」と名前が付くところをお探しください!

ご覧いただいたように米料理は大きい鍋で作ることが多いので、二人前からのオーダーが多く一人旅泣かせですが、余ったら持ち帰りにもできますし、市場や街のお惣菜屋さんでも大鍋で作った米料理を1人前で買うこともできます。

バレンシアにはたくさん米料理店がありますが、ぜひご紹介した「カサ・ロベルト」に行って米料理を堪能してください!

掲載内容は執筆時点のものです。 2014/11/01−2014/11/14 訪問

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