写真:SHIZUKO
地図を見る生石高原には2つのピークがあります。最高点は『東オンジ』と呼ばれる『生石ヶ峰』870メートル。ススキの絨毯で覆われた山頂部は、とても柔らかな山容。一面に広がる夕陽に輝くススキの美しさといったら、それはそれはたまらないものです。
山頂には一等三角点があることからも、眺望の良さはお墨付き。北西は、大阪と和歌山の間の和泉山脈から六甲山まで。西は、紀淡海峡から四国も見えます。南は紀伊山地の山々。どこを見ても、遮るもののない素晴らしい眺望です。
もう一方のピークは『西オンジ』と呼ばれ、鉄塔が並んでいます。鉄塔の間に沈んでいく夕陽は、見る価値大のおすすめ風景です。
写真:SHIZUKO
地図を見る生石高原の中心にあるのが『笠石』。石といっても、とても大きなものです。笠石という名前は、弘法大師がこの地で修業中に高野山を発見し、あまりの感動に慌てて忘れていった笠が岩になったからだとか。
生石高原と弘法大師との関わりは深く、高野山を開く7年前から生石が峰に通い、笠石で護摩を焚き、笠石の向こうにある火打ち石で雨乞いをし、人々を救ったといわれています。
写真:SHIZUKO
地図を見る山に登って、山頂から素晴らしい大パノラマを見る時に「あの山、なんていう山? あそこに見えるのは何?」と、多くの方が思うことでしょう。だからこそ、あちこちの山頂には周囲の山を示したパノラマ解説版が設置されています。
生石ヶ峰の山頂には、写真入りの手作り感のある解説ボードがこまめに設置されています。写真入りですから、とても分かりやすく、360度の眺望のあちこちに見える山や場所の名前がすぐにわかるので、見える風景に親近感がわきます。
和歌山方面の幾重にも連なる山々の姿も美しいのですが、大阪府と和歌山県を分ける和泉山脈が平野部にドーンと立ち上がっている様子や、紀淡海峡の入り組んだ海岸線の美しさは、ぜひ、ご覧いただきたいと思います。
写真:SHIZUKO
地図を見る生石ヶ峰は、関西百名山に数えられている山です。最近、荒れていた登山道も整備されて、麓から登ることも可能になりました。ただし、4時間ほどかかりますから、ルートのチェックとしっかりした登山計画で挑んでくださいね。
登るのはしんどいけど、下るだけならという方は、山頂から下り始めて、一夜にして立ち上がった巨石がご神体の『生石神社』にお参りして、旧札立峠を経て、小川宮に下山するというコースも楽しいです。
夕陽を狙って午後からお出かけになるときは、じっとしていると寒くなるので上着を一枚持っていってください。散策路を歩いているときはポカポカなんですが、立ち止まると、さすがに高原の風は冷たく体を冷やしてしまいます。
また、車でお出かけの際は、駐車場の閉鎖時間を確認のうえ、夕日を楽しんでくださいね。
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(2024/3/29更新)
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