写真:高橋 しゅう
地図を見る五個荘金堂町は、以前は五個荘町の金堂でした。
現在は五個荘町は合併して東近江市となり、町名として現在に至っています。
さて、この集落の町並みは、飛騨高山等の全国的に有名な古い町並みと同様に、文化庁の重要伝統的建造物群保存地区に指定されています。集落の中の伝統的建物や建造物から保存地区が形成されており、見ごたえのある町並みとなっています。
写真:高橋 しゅう
地図を見る町中は、白壁と蔵造りの建物や板塀で囲まれた屋敷が並び、趣きのある古い町並みになっています。道の入り組んだレトロな町並みをのんびり歩いて散策していると、昔にタイムスリップしたような感じにもなります。
この魅力的な町並みは、映画やドラマのロケ地に選ばれていることも多いそうです。「最後の忠臣蔵」「最後の赤紙配達人」「憑神(つきがみ)」「エライところに嫁いでしまった!」や三菱自動車の電気自動車のCM等でロケ地となりました。
写真:高橋 しゅう
地図を見る近江商人は、大坂や伊勢と並んで日本の三大商人と言われています。
近江国の五個荘金堂や近江八幡、日野から多く輩出され、各地に現在も商人の屋敷が残っています。五個荘金堂町はその中の一つで、近江商人屋敷の一部は一般に公開されています。
ここでは、近江商人屋敷3館(外村繁邸・外村宇兵衛邸・中江準五郎邸)や金堂まちなみ保存交流館となっている中江富十郎邸、集落から少し離れた場所にある藤井彦四郎邸が公開されて内部を見学することができます。
また、この集落の近江商人の方々は江戸時代後期から昭和初期にかけて呉服商や、毛糸の製造販売(スキー毛糸の藤井彦四郎氏)等を営んでいたそうです。
写真は、町並み保存の拠点となっている金堂まちなみ保存交流館の館内で、江戸時代に建てられた屋敷の中を見ることができます。
また、周辺には近江商人について詳しく紹介している近江商人博物館もあります。
写真:高橋 しゅう
地図を見る集落の中には、掘割があり清らかな水が流れて錦鯉等が泳いでいます。周囲には歴史のあるお寺や神社が幾つか建っていて、掘割や昔ながらの建物と相まって、風情を感じる町並みとなっています。
その景観は、有名な観光地の萩や津和野の景観にも並ぶのではないかと思います。
写真:高橋 しゅう
地図を見るこの町並みは立派な近江商人屋敷や寺社仏閣の建物と共に、暮らしている方々が、歴史的な景観の保全に努められていることによって保たれています。農村集落にもなっている町中には、伝統的な造りの農家や民家が多く並び、魅力的な景観の一部となっています。
近江商人のふるさと五個荘金堂町は、京都駅から電車とバスを乗り継いで1時間程度で行くことができる場所にあります。
近江商人のお屋敷を見ながらの古い町並み歩きを楽しみに、近江国へ出掛けてみませんか。
五個荘金堂町へのアクセス
JR東海道本線 能登川駅より路線バス利用、ぷらざ三方よし下車。所要時間約10分
近江鉄道本線 五箇荘駅下車 徒歩約30分
車の場合は、名神自動車道 名神彦根または名神竜王インターチェンジから20〜30分
金堂まちなみ保存交流館
開館時間:午前10時〜午後4時
休館日 :月曜日(祝日は開館)、祝日の翌日、お盆、年末年始
入館料 :無料
近江商人屋敷3館(外村繁邸・外村宇兵衛邸・中江邸準五郎邸)
開館時間:午前9時30分〜午後4時30分
休館日 :月曜日(祝日は開館)、祝日の翌日、年末年始
入館料 :3館共通 大人600円 小中学生300円
近江商人屋敷 藤井彦四郎邸
開館時間:午前9時30分〜午後4時30分
休館日 :月曜日(祝日は開館)、祝日の翌日、年末年始
入館料 :大人300円 小中学生100円
近江商人博物館
開館時間:午前9時30分〜午後5時
休館日 :月曜日(祝日は開館)、祝日の翌日、年末年始
入館料 :大人200円 小中学生100円
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(2024/4/25更新)
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