総面積約2168平方キロメートルという広大な敷地を持つ「カオヤイ国立公園」は、野生のゾウやトラをはじめとする67種類以上の哺乳類動物と、極彩色が美しい320種以上の鳥類や植物など、豊かな生態系を誇るタイの自然遺産です。
ビジターセンターを中心に、数多くのトレッキングルートや、レンタルサイクル、宿泊施設などが整備されています。1日で数多くの動物に出会いたいのであれば、ガイドを雇うか、1日ツアーなどに参加するとよいでしょう。土の中や木の上に住む哺乳類や鳥類、昆虫などを見つけるには、プロのガイドなくしては厳しいでしょう。
大きな望遠鏡と双眼鏡を持ち歩き、ジャングルの道なき道を突き進み、ツタ植物をかき分けて、野生の動物を見つけ出すガイド。目だけでなく、耳でも動物の位置を聞き分けます。
動物や鳥類を見つけたら、手早く望遠鏡をセットし照準を合わせます。遠くからでは見えにくい動物たち。近くに行けば逃げてしまいますが、望遠鏡からであれば、まるで目の前にいるかのような距離感で、動物たちを観察できます。
それだけではありません。写真撮影もお手の物のガイドは、観光客のカメラやスマートフォンを自在に操り、望遠鏡を駆使してばっちり野生動物の写真を撮影してくれます!
犀(さい)の角のような特徴的な鶏冠(とさか)を頭部に持つことから「ホーンビル」と名付けられた大型の鳥、和名は英語を直訳したのか「犀鳥(さいちょう)」といいます。
アフリカと東南アジアで見られる「ホーンビル」は、ここ「カオヤイ国立公園」で数種類見られます。そのほか、ズアカキネバドリなど美しく希少な野鳥など、数多くの野鳥が生息することから、バードウォッチィング・スポットとしても有名です。
密林のジャングルと草原を歩いたら、見晴らしのよい展望台でランチをいただきましょう。
眼下に広がる草原と、青い空に白い雲。まるで鏡のように周りの景色を映し出す大きな池に、野生の動物が水を飲みに来るのを目撃できるかもしれませんね。
「カオヤイ国立公園」のもう1つのお勧めは、公園内に点在する数々のダイナミックな滝。高さ約100メートルのターンラタナー滝をはじめ、ソーン・ピーノーン滝やソーンサワン滝などでは、キャニオニングを楽しめます。
そして忘れてはならないのが「ウスワット滝」です。何とこちらは、レオナルド・ディカプリオ主演「ザ・ビーチ」の撮影が行われた滝なのです。滝のしぶきで滑りやすくなった急な階段を慎重に下り、滝つぼから迫力満点の滝を眺めて、マイナスイオンをたっぷり浴びてしまいましょう!
*キャニオニングとは、クライミングや懸垂下降、水泳、飛び込みなどを駆使して、渓谷を下るスポーツです。難易度については、ビジターセンターにて確認をしてください。
「カオヤイ国立公園」のトレッキングは、11月〜2月頃がベストシーズン。日本の寒い冬を離れ、サングラスと日焼け止めクリームを持って、常夏の国タイの世界遺産でジャングルトレッキングを楽しんでみてください。
また「カオヤイ国立公園」付近は、標高約300メートルの高原地帯で観光農園が盛んな場所です。「カオヤイ国立公園」付近の宿であれば、国立公園の1日ツアーなどもアレンジしてもらえるし、数日宿泊しても十分楽しめる場所ですよ!
■アクセス
バンコクから:ナコーンラーチャシーマー行きバスに乗り、途中のパークョンで下車。パークチョンの市場(マーケット)前の、カオヤイ国立公園行きローカルバス(ソンテウ)に乗車。運転手に目的地を告げて、降車します。
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(2024/4/26更新)
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