「関帝廟」と聞いて思い浮かぶのは横浜中華街ですよね。関帝とは三国志でおなじみの關羽のことです。中華街の関帝廟は1862年に造られた小さな祠からはじまったといわれますが、高雄の関帝廟の歴史は、もちろん横浜よりも長く1293年にできた廟です。
台北の「龍山寺」は1738年、「霞海城隍廟」は1859年に造られた廟なので、高雄関帝廟はこれよりも更に歴史は長く、古くから深い信仰を集めているパワースポットなのです。「高雄関帝廟」には高さ18メートルという台湾で一番大きな関帝が鎮座しています。商売、財運、試験、幸運などを求め、拝む人は後を絶ちません。
実は「高雄関帝廟」は、知る人ぞ知る「縁結びの神様」が祀られている場所なんです。縁結びの神様といえば、みなさんもうお分かりですよね。それは「月下老人」です。
台湾には「月下老人」にまつわるストーリーがあります。毎年七夕に七星娘娘(織姫が神格化された神様)は、未婚の男女の名簿を作り、月下老人に渡します。「月下老人」はその名簿を受け取り、性格、趣味と条件などを元にカップルの名簿を作ります。その後男女の足を赤い糸で結びつけるそうです。
つまり、名簿と赤い糸を持っている「月下老人」にお願いすれば良縁、恋愛に恵まれるというわけです。
「月下老人」の後方のスペースに、「月下老人」お参り専門の受付があります。廟で販売されている「月下老人」お参りセット(200元)には、袋入りの飴、二束の赤い糸、専用の神様用のお金とお線香、一枚の紙が入っています。紙には氏名、住所、生年月日などを書きます。
基本的なお参りの方法をご紹介しましょう。
まずお線香と赤い糸を持って、名前、生年月日、住所とお願い事を言い「月下老人」を拝みます。「月下老人」に「召し上がって下さい」と飴を捧げます。お参りが終わったら、飴やその他の物を下げ、赤い糸を香炉の前で三回まわします。最後に神様用のお金を「金爐」で焼きますが、個人情報を書いた一枚の紙と一束の赤い糸も一緒に焼き、神様に捧げます。一束の赤い糸は持ち帰り、枕の下に置いてください。
上で説明した基本的なお参り方法とグッズの他に、お願い事を書く金箔のカード(許願卡)も購入可能です(これも「月下老人」の後方の受付で200元で売られています)。
お願い事を書き終わったら「月下老人」の香炉の前で3回まわし、神様の前方にかければOKです。
(2段落目「月下老人」の写真左右にキラキラしている物がこの金箔のカードです)
お参りをする時には、この他に果物とお花を用意するのもおすすめです。廟の前ではお花や果物を売っている人がいるのでその人から買うこともできます。ちなみに果物は円満を象徴する円形の物(りんご、なし、オレンジなど)がよいとか。そしてお花は赤いお花を6〜8個、偶数の方が縁起がよいそうです。金箔カード、果物とお花で更にパワーアップが期待できます!
地下にあるお店では天然石や中国風の手工芸品をはじめ、いろいろなお守りがあります。おすすめは、風水で恋愛に効果があるという「ローズクオーツ」のかわいいお守り(100元)。写真のように形もハートでかわいいです。壁に展示されているお守りには値段が書いてありませんが、天然石が使われているものでも全て200元以下です。
今回ご紹介したように同じ「月下老人」でも廟によってお参り方法は異なります。「龍山寺」と「霞海城隍廟」へは行ったけど、まだ良縁に恵まれていないという方は「高雄関帝廟」も是非訪れてみてくださいね。
それから、良縁に恵まれたら神様にお礼を言うために、再度訪れることをお忘れなく。この時お祝いのお菓子(日本でいう引き出物のお菓子)を「月下老人」にお供えしてくださいね。
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(2024/4/19更新)
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