仙人が見た風景!中国・険しすぎる「華山」に登る

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仙人が見た風景!中国・険しすぎる「華山」に登る

仙人が見た風景!中国・険しすぎる「華山」に登る

更新日:2014/11/11 14:59

北原 りえこのプロフィール写真 北原 りえこ ラジオパーソナリティ

中国陝西省、その昔長安と呼ばれ、数々の王朝の都が存在した西安。そこから車で約2時間ほどの場所に、「華山」という道教の聖地があります。かつては仙人が住み、多くの修道士が修行に励んだというこの山は、今では一大観光地として賑わっています。日本では味わうことのできないスリル満点の危険な登山道をご紹介します。

初心者でも安心、ロープウェイに乗ろう

写真:北原 りえこ

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「華山」は、複合世界遺産に登録されている五岳(中国の道教の聖地である5つの山の総称)のうち、最も険しい山と言われています。仙人であれば下から地道に登るところですが、現代人はロープウェイでかなりの高さまで楽に登ることができます。
現在では、北峰と西峰にロープウェイがあり、両方を活用することで、体力に自信のない人でも比較的楽に絶景を楽しむことができます。ロープウェイからの景色も壮大です。高所恐怖症の人はこのロープウェイすら怖いので訪れるのを見合わせたほうが良いかもしれません。

ここは人口世界一の中国。残念ながら、ロープウェイの入り口は大混雑で、1時間〜2時間並ぶことも珍しくありません。
西安からの公共バスでは、この混雑を避ける早朝の時間帯に来ることができないので、時間に余裕のない方は、タクシーか、ツアーをおすすめします。ちなみに帰りのロープウェイも並びますので、ある程度覚悟が必要です。

北峰からの景色

写真:北原 りえこ

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北峰ロープウェイに乗った場合に到着する北峰からは、尾根に沿って、中国らしい建物が連なる風景や、壮大な山々を臨むことができます。このあたりは傾斜も緩やかで、周辺を散策する程度であれば、体力に自信がなくてもなんら問題ありません。十分に水墨画のような絶景を堪能することができます。

この先の登山道はどの峰までも割りときれいに整備されているので、本格的な登山の格好の人はあまり見かけません。なかにはヒールのある靴で登る女性もいたくらいですが、とても急な階段などはあるので、歩きやすい靴がおすすめです。また、道を外れて写真撮影することは危険なのでやめましょう。

華山のハイライト「蒼龍嶺」

写真:北原 りえこ

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華山隋一の有名スポット「蒼龍嶺」。北峰から登る場合、どの峰に向かうにも必ず通らなければならない究極の登山道です。
その名の通り、龍が昇っていく姿のように見え、両側は目もくらむほどの断崖です。長さは1,500m、幅はわずか1m。この道を上から下からたくさんの観光客がすれ違い、よけ合い、なんとか進んでいきます。蒼龍嶺を登りきれば各峰への分岐点となる「金鎖関」に到着します。

リボンのついた金の南京錠

写真:北原 りえこ

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華山を登っていると、至る所で目にするのが、赤いリボンのついた金の南京錠です。特に金鎖関の辺りでは、おびただしい数の南京錠の海が広がり、写真のような行き場を失ったモンスターのような南京錠の山にも出会います。

これは、人々の願掛け(日本で言えば絵馬のようなもの)で、途中に専門の商売人がたくさんいて、機械で名前や願いを彫ってくれます。日本人でも漢字で何となく意味が分かるので、例えばカップルならば「白頭皆老」(意味:共に白髪の生えるまで)や「永結同心」(意味:永遠に心一つに、末永くお幸せに)など勝手に選んでもらえます。旅の思い出に、ひとつ付けていくのも面白いですね。

まだまだある!急斜面の数々。

写真:北原 りえこ

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登っていると、あちこちに傾斜角度を測りたくなるような驚きの登山道に出会います。そして、その断崖には、必ずといっていいほど見事な漢文が彫られていて、意味が分からずともその美しい文字に見惚れてしまいます。
昔は、こうした急斜面にも鎖など無かったでしょうから、修行にはもってこいの環境だったに違いありません。

おわりに

西安から日帰りツアーで訪れることができるこの華山。通常の大人の足で、主要な峰を回る所要時間は、5〜6時間といったところだと思います。ロープウェイの待ち時間を考えると、1日がかりとなりますので、余裕を持った行程を組むと良いでしょう。中には、ご来光を拝んだり、満天の星空を観察する人もいるそうです。そうした人向けの宿も登山道の途中にいくつかあります。
今回紹介しきれなかった最難関の登山道「長空桟道」に関しては、本文下のMEMOより別の記事をご覧下さい。
仙人が見たこの雄大な景色を、是非一度ご覧になってはいかがでしょうか。

掲載内容は執筆時点のものです。 2012/08/03 訪問

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