種子島へは鹿児島港から高速船トッピー・ロケットで1時間35分、もしくは鹿児島空港から飛行機で35分です。
船・飛行機どちらで行くにしても、海を渡ることができる旅になります♪ワクワクしますね!
種子島に到着するともらうことができる種子島観光マップというものがあります。
「種子島には何があるのかな?」と心躍らせて見るマップになります。
この種子島観光マップの中にひっそりと載っているものがあります。
それがインギー鶏です。
インギー鶏はマップの中で何も説明がされていないためマップを見ただけでは一体何なのかわかりません。
さて、インギー鶏とは一体どんな鶏なのか。歴史をご紹介します。
【インギー鶏物語】
明治23年4月の嵐吹きすさぶの夜、南種子町の前之浜沖の岩礁に、イギリスの帆船ドラメルタン号が座礁しました。
前之浜の塩焼き小屋に居合わせ、船の座礁を発見した地元種子島の農家の羽生嘉助が、真夜中に花火を打ち上げる大船の存在を、地元の集落にホラ貝で連絡し、救助活動が始まりました。
その後、イギリスの艦隊が帆船の救助に来るまでの約4ヶ月間、29名の乗組員を集落の各家庭で保護し、手厚くもてなしたと伝えられています。
この帆船救助活動のお礼として、ドラメルタン号のコーウエル船長から船で飼っていた鶏11羽が村に贈られました。
島の人達はそれをイギリス人から貰った鶏なので、インギー鶏(イギリス人の鶏という意味)と呼ぶようになったそうです。
イギリスの帆船に食用として積まれていたものであるので、イギリスからやってきた鶏のように思いますが、どうやらこのインギー鶏は、日本を通過する前に立ち寄った清国で食用に積み込んだものとみられ、中国南部の古い地鶏の特徴を持っているということです。
現在生きたインギー鶏は南種子町下中の南種子町立花峰小学校の校庭の片隅の鶏小屋で見ることができます。
子供たちが一生懸命に飼育しています。
さて、そんな歴史を持つインギー鶏ですが、現在はインギー鶏は南種子町の特産品になっており、たくさんのお店でインギー鶏の料理を食べることができます。
今回ご紹介した「美の吉」以外でも南種子町の食堂や居酒屋ではだいたいどこでも食べることができますので、ぜひ自分好みのインギー鶏屋さんを見つけてみてくださいね♪
インギー鶏を使った料理は、刺身・汁もの、丼もの・焼き鳥・定食・陶板焼き・親子丼・うどんなどがあります。
インギー鶏は、種子島、特に南種子町でしか食べることのできない鶏です。ぜひ、種子島に来ましたら、インギー鶏料理をお楽しみください。
種子島の最南端南種子町特産の天然記念物インギー鶏。
今回「美の吉」の「インギー刺身定食」と「インギー汁」について書かせていただきます。
【インギー鶏の刺身】
ムネ肉は肉の濃厚なうまみとやわらかい肉質。
モモ肉はあっさりとした中にも味の奥行きを感じます。
また、皮と肉の間にほどよい弾力があり、その肉の味は「うまい」の一言に尽きます。
【インギー汁】
味噌で味付けをしているにもかかわらず鶏の濃いダシとあぶらのしっかりとした汁が舌を幸せにしてくれます。
また、汁の中に入っているインギー鶏の肉も食べごたえがあり、スープの中のおいしいエキスと共に口の中に広がるインギー鶏の風味は私の鶏の中の常識を変えました。
とりあえず言いたいことは一つだけ…「革命的にうまい」という事です。
インギー鶏の専門店「美の吉」は、種子島の一番南の町である南種子町の中心街にあるお店で、ビジネスホテルと食堂を兼ねた綺麗なお店です。
インギー鶏を使った食事以外も、丼ものや定食、ラーメンやうどん等もありますので鶏が食べられない方がいても安心して行くことができます。
また、1泊2食付6825円ととってもリーズナブルなお値段で、ビジネスホテルとしても使えるようなので南種子町にお越しの際はぜひ泊まってみてくださいねー♪
いかがだったでしょうか?
名前を知っている種子島でも案外知られていないグルメがあります。
なかなか行くことのできない島や町のおいしいご飯。旅の楽しみにしてみませんか?
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