歴史の風格漂う日本最古のリゾートホテル『日光金谷ホテル』

歴史の風格漂う日本最古のリゾートホテル『日光金谷ホテル』

更新日:2014/11/10 12:36

那須 マッキーのプロフィール写真 那須 マッキー 関東旅行ブロガー、那須高原写真家、滝巡り案内人、那須の郷土研究家
現存する日本最古の西洋式ホテル「日光金谷ホテル」は、世界遺産に登録されている日光東照宮や神橋、日光の山々を望む高台に位置しています。日本の歴史が最も揺れ動いた明治の初期に営業を開始し、諸外国の外交官や著名知識人達の避暑地リゾートホテルとして愛され、今も進化を続けています。

一度は泊まってみたい、あこがれのリゾートホテル『日光金谷ホテル』

一度は泊まってみたい、あこがれのリゾートホテル『日光金谷ホテル』

写真:那須 マッキー

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日本最古のリゾートホテル『日光金谷ホテル』は、1873年(明治6年)に創業者・金谷善一郎が、自宅を外国人向けの民宿として「金谷カッテージイン」を開業したことが始まり。1893年(明治26年)現在の地に『金谷ホテル』本館を開業、その後明治〜昭和にかけて新館、別館、第2新館が作られました。本館は木造、一部大谷石造りの総3階建て、日本と西洋の建築美が溶け込み、明治の趣を今に残す重厚なクラシックホテル。

特に見逃せないのが、「日光金谷ホテル」のご自慢の庭園で、四季折々に見せる景観は、日光連山と相まって訪れる人に安らぎを与えてくれます。
庭園の裏手には「大谷川」が流れており、散策コースが整備されていて、川のそばまで降りて行くと右手に国宝の「神橋」が見えます。真横から見えるベストポジションはこの場所だけです。

『日光金谷ホテル』はホテル全体が国指定の登録有形文化財!

『日光金谷ホテル』はホテル全体が国指定の登録有形文化財!

写真:那須 マッキー

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創業140年超。明治、大正、昭和そして平成の歴史を経てもなお、色褪せない人のぬくもりを感じさせ、近代史の幕開けと共に歩んできた『日光金谷ホテル』。ホテルの建物は、平成17年11月に国の登録有形文化財として登録されました。

重厚感漂う『日光金谷ホテル』フロントロビーは一見の価値あり!

重厚感漂う『日光金谷ホテル』フロントロビーは一見の価値あり!

写真:那須 マッキー

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エントランス回転ドアを抜けホテル内へ進むと、歴史ある風格がただようフロントコーナーが。回転ドア上部には、日光東照宮に見られる様式「日光彫彫刻」のモニュメント、チェックインカウンター壁面は大谷石の重厚な造りで、「日光金谷ホテル」ゆかりの人物写真が掲げられています。その人物とは、ヘボン式ローマ字の発案者で、「金谷カッテージイン」最初の宿泊者でもあるヘボン博士や、創始者の金谷善一郎、英国の旅行家イザベラ・バードの3氏です。
また、カウンター上に置かれた2つのライトスタンドは明治40年台の貴重なもの。周囲を見回せば至る所が、和と洋が調和した趣深い空間になっています。

客室の窓からは『日光連山』の眺望が素晴らしい!

客室の窓からは『日光連山』の眺望が素晴らしい!

写真:那須 マッキー

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『日光金谷ホテル』の客室は全部で71室。部屋の広さや設備により様々なタイプがありますが、一つとして同じタイプの客室はありません。窓からの眺望が素晴らしい約30平米の「スタンダードツイン」や「コーナーツイン」、その他には本館、別館、第二新館にある、金谷ホテルを代表する「デラックスタイプ」。「スタンダードA」は一般的なお部屋。「スタンダードB」は室内がコンパクトにまとめられたお一人様にピッタリ。その他「シャワー付きツイン」など。
いずれの部屋にも、趣のある貴重な家具が備えられています。

また、放送作家・小山薫堂氏プロデュースによる、世界にたった一室だけの「ホテル イン ホテル(hotel in hotel)」は、ベッドやオーディオ、調度品までこだわった夢の空間を演出しています。まるで豪華な別荘にステイしているような雰囲気が味わえます。

面白いのは、バスタブのないシャワーのみの部屋があること。当初は外国人向けということで、バスタブは設置されなかったのだそうです。

お食事は本館2階のダイニングルームで。格調高い雰囲気の中、金谷ホテル伝統のフランス料理がいただけます。「虹鱒のソテー金谷風」は絶品ですよ。

ヘレンケラーやアインシュタイン他多くの著名人に愛された『日光金谷ホテル』

動画:那須 マッキー

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1階ロビーの大きな窓から、日光連山の雄姿が望め、その一角には『金谷ホテル』の歴史を物語る、重要な資料展示物が展示されています。通路側には日光東照宮千人行列の巻物絵の展示も。
必見なのは、あのヘレンケラーを始めとして、アインシュタイン、リンドバーグ、吉田茂、インデラ・ガンジー、など沢山の著名人の宿泊時の肉筆サインが展示されていること。歴史上の人物の本物のサインは感動ものですよ!
屋外にも「日光金谷ホテル」の歴史資料を展示した「金谷の時間」「蔵出し写真館」もあり、見逃せません。

この他1階には、日光金谷ホテルの所蔵のメニューを再現した「百年ライスカレー」がいただける、コーヒーラウンジ「メイプルリーフ」があり、ビーフ・鴨・チキンの3種からお好みを選べます。仕込みから完成まで3昼夜かかるそうで、その深い味わいは絶品です。

大人の雰囲気漂うバーラウンジでは、大谷石の暖炉と懐かしい音色が嬉しい、真空管アンプが奏でるジャズを聞きながら、お酒が楽しめます。

『日光金谷ホテル』のまとめとして。

いかがでしたか、日本最古のリゾートホテル「日光金谷ホテル」は、世界遺産『日光東照宮』まで15分の徒歩圏内にあり、日光寺社見物のベースとしても最適な場所にあります。明治、大正、昭和とまるでタイムスリップしたかのような、懐かしさとゴージャスな雰囲気が味わえる「日光金谷ホテル」を是非お薦めいたします。そうそう、金谷ベーカリーのパンも絶品ですよ、お忘れなく!

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掲載内容は執筆時点のものです。 2014/10/28 訪問

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