「東京・ミュージアムぐるっとパス」でお得にアート旅 Vol.2東京駅周辺

「東京・ミュージアムぐるっとパス」でお得にアート旅 Vol.2東京駅周辺

更新日:2012/12/17 17:10

鮎川 キオラのプロフィール写真 鮎川 キオラ 子どもの好奇心を育てる旅育ライター、ホテル朝食研究家
お得なパスを利用してミュージアム巡りを提案する第2弾。都内への旅の玄関口、「東京駅」から徒歩5分から30分圏内の施設を紹介したいと思います。「東京ミュージアムぐるっとパス」は、東京の美術館や博物館、動植物園など75施設の無料入場券や割引券が綴られてたったの2,000円。観光やショッピングの合間に気軽に立ち寄ってみてはいかがですか。

国立近代美術館工芸館

国立近代美術館工芸館

写真:鮎川 キオラ

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工芸館では、戦後を中心にガラスや陶磁、染織などの工芸品や工業デザインに関する常設展と企画展が開催されています。「人間国宝巨匠コーナー」では、季節ごとに作品を入れ替えて、匠の工芸品をご覧いただけます。

優雅な佇まいの建物は、明治43年、旧近衛師団(このえしだん)司令部として建築されました。「近衛師団」とは、天皇や皇族の警護を目的とした軍隊で、戦後には解体され、こちらの建物は長らく放置されていたそうです。その為、解体されることが決定されましたが、文化財として後世に残そうとの機運が高まり、「国立近代美術館工芸館」として活用されて現在に至っています。

【「東京・ミュージアムぐるっとパス」について】
料金:大人2,000円(都内の75施設の入場券または割引券付き)
発売期間:2012年4月1日から2013年1月31日
利用期間:2012年4月1日から2013年3月31日
(利用開始日より2ケ月有効、但し1月31日以降の利用開始は一律3月31日まで)

建築遺産のミュージアム

建築遺産のミュージアム

写真:鮎川 キオラ

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工芸館は、作品鑑賞だけでなく建物探訪も楽しめます。明治時代の洋風建築を、ただ保存するだけでなく、ミュージアムとして公開、活用されているのはとってもいい事だと思いませんか。

赤絨毯にレトロなランプ、優雅な階段と軍隊のイメージが全く感じられない華やいだ空間です。全国から選りすぐりのエリートで構成されたと言われる先鋭部隊のかつての司令部は、ノスタルジックな雰囲気満点です。建物外観の土台に開いた通気口には、近衛師団のシンボル「星」のマークが見られます。建物探索で、星を探してみてください。


【東京国立近代美術館工芸館】
10:00-17:00/月曜休館
パス利用:常設展入場券、特別展時は50円割引券(通常観覧料大人200円)

東京国立近代美術館

東京国立近代美術館

写真:鮎川 キオラ

20世紀初頭から現代までの近代美術約1万5千点の作品を所蔵する日本初の国立美術館です。開館60周年を迎え、2012年7月下旬から改修のため休館していましたが、10月16日よりリニューアルオープンしました。

新たに生まれ変わった所蔵作品展は、「美術にぶるっ!ベストセレクション日本近代美術の100年」と題して、お披露目されています。美術の活力を伝え、思わず「ぶるっ」と身震いしてしまう感動を与えることを目的にしているそうです。

こちらでは、毎日14:00より所蔵作品についてガイドが解説してくれる「所蔵品ガイド(無料)」が開催されます。テーマに沿った数点の作品を鑑賞しますが、その日のテーマと作品は1階のエントランスに掲示されます。ガイドスタッフは約40名いるそうなので、参加する日によって違う解説を聞くことができるそうです。

【東京国立博物館】
10:00-17:00/月曜休館(金曜は20時まで開館)
パス利用:常設展入場券、企画展時は100円割引券(通常観覧料大人420円/企画展は別途)

科学技術館

科学技術館

写真:鮎川 キオラ

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見て、触って、挑戦して科学技術について楽しく学べる科学館です。自動車や鉄鋼などの日本を代表する産業や、地球環境、人間の脳の錯覚など、科学の不思議を自分の体を使って体験して学べます。発電の仕組みなどでは、身体を動かして自ら発電した電気量を競ったり、ゲーム感覚で科学に触れることができます。

スタッフによる実験教室なども開催され、お子さんは身を乗り出して実験と解説にワクワクしています。タイムスケジュールは、リンク先のサイトよりご確認ください。展示や実験の対象年齢は、小学生のお子さんくらいだと思いますが、最先端の科学技術をやさしく解説、展示しているので大人も大変勉強になります。

【科学技術館】
9:30-16:50/水曜休館(不定)
パス利用:無料入場券(通常観覧料大人700円)

ブリジストン美術館

ブリジストン美術館

写真:鮎川 キオラ

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ブリジストンの創業者、石橋正二郎氏のコレクションを中心に所蔵する企業名が名前となっている美術館です。東京駅から徒歩5分ほどの一等地に建つブリジストン本社ビル内にある小さな美術館ながら、モネやルノワール、セザンヌなど印象派の名画に出会える見応えありの美術館です。

こちらの美術館一番人気の作品は、「すわるジョルジェット・シャルオアンティエ(1876年、ルノワール作)」となるそうです。エントランスに大きくポスターが飾られています。何かでご覧になったことありませんか?この作品から名付けられた「ティールーム・ジョルジェット」は、美術鑑賞後の余韻に浸るには最高の場所です。印象派の絵画のように光があふれ、何より混雑していないので、ほっと一息できます。銀座や東京駅からも近いのでショッピングの合間にぜひ訪れてみてください。

【ブリジストン美術館】
10:00-18:00/月曜休館(金曜は20時まで開館)
パス利用:常設展入場券、企画展200円割引券(通常観覧料大人800円/特別展は別途)

掲載内容は執筆時点のものです。 2012/10/25−2012/10/27 訪問

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