「ノートルダム・ドゥ・スクールモン修道院(以降、スクールモン修道院と省略)」は、ドイツ・ベルギー・ルクセンブルグ・フランスにまたがるアルデンヌ高原にあり、修道の一環として1862年からビールの生産を行っています。
修道院に向かうには、駐車場のある「シメイ」公式ホテル&レストランの「シメイ・オーベルジュ・ドゥ・ポトゥプレ」から、アルデンヌの森の一部である森を抜ける道をおすすめします。なだらかなアルデンヌ高原の静かな自然の森の雰囲気をそのままに、森の空気に包まれて、一歩進むごとに身が清められ、穏やかな気分になっていくのを感じます。
道すがら、野生のラズベリーやビルベリーなど、この地方ならではの植生も見られます。ここは修道院の敷地内なので、案内板などはほとんど見られません。そんな中、突然目の前に3本の道が開けたら、驚きますよね。なんだか人生の選択の瞬間に立たされているようで、思わず過去・現在・未来の自分に思いを馳せずにはいられません。でも、どの道を選んでも修道院には辿り着けるので、ご安心を。
「シメイ」ビールで有名な「スクールモン修道院」で、私達を一番に出迎えてくれるのは、なんと日本もみじの庭園です。細やかなレースのような日本もみじの葉の重なりは、異国の地に来てまでも、心の静けさの大切さを私達に語りかけてくれているようで、そのすがすがしい美しさに胸を打たれます。
日本もみじの前庭を抜けると、「スクールモン修道院」へ辿り着きます。院内ではどこか、穏やかで温かい空気に満ちているのを感じます。
厳しい戒律を守りながら修道僧達が祈りの日々を送る院内では、全ての人が歓迎されますが、静寂を破らぬよう、配慮しながら進まなければなりません。
回廊が続く美しい中庭にも、日本の風景を思わせる色とりどりの紫陽花の花が咲き乱れ、シンプルな造形の中で、ありのままの自然の美しさが際立ちます。
この修道院内で汲まれる井戸水が、トラピストビール「シメイ」の原料となります。
トラピストビールで知られるシメイのトラピスト会「スクールモン修道院」院内は、カトリック系の教会としては珍しく、偶像崇拝を極力拝した、極めてシンプルな造りが特徴です。
ビールの「シメイ」ブランドで世界に名を馳せる修道院は、実際は特に大きくも豪華でもない、ひっそりとしたトラピスト修道院ですが、逆にひとつひとつの造形がとび抜けて洗練された祈りの空間です。
無駄なものを一切省いた修道院内では、目にするもののひとつひとつがあまりに美しく、印象的です。
例えば、ドア1枚、またドアノブ、ベンチの造形が、他に類を見ないほどに素晴らしく洗練されており、修道院全体がまるで美術館のようです。
トラピストのベルギービール「シメイ」で有名な「スクールモン修道院」。そこは無駄なものを全て排除した静けさの中で、自分自身と向き合える場所です。
院内はどこか優しい空気が満ち、美しい自然と共存を図る生き方を見直す機会を与えてくれます。
- PR -
トラベルjpで250社の旅行をまとめて比較!
このスポットに行きたい!と思ったらトラベルjpでまとめて検索!
条件を指定して検索
(2024/4/26更新)
- 広告 -