京都ラーメン界のパワースポット!聖地「たかばし」で老舗の名店ダブル参り

京都ラーメン界のパワースポット!聖地「たかばし」で老舗の名店ダブル参り

更新日:2014/10/24 18:05

多彩な名店がひしめく京都の地にあって、長年にわたり人気を保ち続け、全国的にも名の知られた2軒のラーメン店。京都ラーメンの歴史を担ってきたといっても過言ではないそれらが隣り合って存在するという、世にも稀な場所が存在することをあなたはご存じだろうか?
神社仏閣への参拝だけでなく、京都発祥の偉大なラーメン店をダブルで詣でてみてはいかが?

「たかばし」で、ぴったり寄り添う両巨頭

「たかばし」で、ぴったり寄り添う両巨頭
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京都は知る人ぞ知るラーメン王国。新陳代謝を繰り返す弱肉強食の世界の中で、内容は日々磨かれ、進化のとどまることはない。
その中で、長年にわたり一流ラーメン店の名をほしいままにし、京都ラーメン界の歴史を築きあげてきた名店が2軒。しかも隣り合わせに建つという奇跡の地がある。それがここ「たかばし」である。

とはいうものの、正式な住所の中にはその名は存在せず、いつの頃からか地元の住人達の間で呼びならわされてきた通り名なのである。
京都の中心部と伏見をつなぐ竹田街道が京都駅で分断されたため、線路をまたぎ高倉通りへとつながる高倉跨線橋がかけられたため、この周辺を「たかばし」と呼ぶようになったという。

橋を北に越え、下りにさしかかったあたりにその2軒がある。
否が応でも目についてしまうのは、周りにほとんど何も無いから。京都駅から徒歩で5分あまりの所なのに、不思議なくらいさみしい立地。しかし、見ている間にもそれぞれの店の中には、次々に人が吸い込まれてゆく。
右と左を見比べて、心が決まればいざ入店!

「本家第一旭」の変わらぬたたずまい

「本家第一旭」の変わらぬたたずまい
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正式名称は「京都たかばし 本家第一旭」。1956年からこの地でラーメン専門店として営業を続ける老舗である。長年変わらぬスタイルを貫きながら、新興ラーメン店をものともせず、今なおその人気を保ち続けている。
ちなみに全国に広がる「第一旭」の名を冠する他店は、経営的には全く無関係であるとのこと。

ラーメンの味のみで勝負するという姿勢は、店構えからも伝わってくる。風雨にさらされた店名入りのひさしこそ新しくなったものの、店内はそのまま。つくる厨房、食べるテーブルとイス、壁には変わらぬメニューのおしながき。ほぼそれのみ。決して広くない無駄を排除した空間に、店員さんとお客とラーメンの熱気が満ちる。

これがお勧め!特製ラーメン

これがお勧め!特製ラーメン
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スープは透明感のある褐色。キラキラした油が程良く浮かぶ。しっかり丁寧に煮出した厚みのある味だ。麺はもっちりした中太のもの。歯ごたえ、のどごし共に良い。
特製ラーメンは、薄切りチャーシューが鉢一面にのり、中央にゆでもやしと京都特産の九条ネギがそえられる。混ぜると葱の甘みがスープに溶け、一層風味を増す。
全てが一体となり、調和のとれた王道の味を楽しんでほしい。

老舗「新福菜館本店」の黒

老舗「新福菜館本店」の黒
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1938年創業の「新福菜館本店」。
横浜ラーメン博物館にも出店した、筋金入りの中華そばの名店である。「本家第一旭」と同様に、全国にいくつかの同名店が存在するが、のれん分けという形で、いわゆるチェーン展開はしていない。
外観こそリニューアルされたものの、一歩中に入ればこちらも長年変わらぬ懐かしい風情。広からぬ店内に、旨い中華そばを求める客がひしめく。

スープは黒。ビジュアルはなかなかヘビー。しかし、口に含むとあっさりとした優しい味わい。角の無いまろやかな喉ごしである。
麺はこちらも中太麺。もやしと九条ネギもお約束。もちろんスープとの相性は上々。繊細な風味をじっくり楽しんでほしい。

黒い中華そばには、黒ヤキメシ!

黒い中華そばには、黒ヤキメシ!
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「新福菜館本店」で、ぜひお勧めしたいのがこの「ヤキメシ」
こちらは見た目のとおり、ガツンとくる押しの強い味わいで、中華そばとの相性は抜群。麺の後にヤキメシを口に運ぶもよし。ヤキメシをレンゲに乗せ、スープにつけて食べるもよし。一度食べれば忘れられない黄金コンビなのである。
小食の方も、意を決してチャレンジして頂きたい。

「朝ラー」なんかもアリかも

旅行の限られた時間の中での食事は、一食たりともムダにしたくない。ましてや美味満載の京都において、つまらない食事はしたくないもの。しかし朝食は案外選択の幅が少なく、京都ならではという食事は取りづらいのが事実。
そこで朝食にラーメンというのはいかがだろう。
新福菜館本店は午前7時半から、本家第一旭に至っては午前5時からの開店なので、その後のスケジュールにもひびかないし、夜行バスなどで早朝に京都駅へ着いた場合にも困ることが無い。
この「たかばし」の地でパワーを充填して、充実した京都観光にして頂きたい。

掲載内容は執筆時点のものです。 2014/10/18 訪問

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