もみじの永観堂では、紅葉の海に溺れそう・・・。

もみじの永観堂では、紅葉の海に溺れそう・・・。

更新日:2014/01/14 14:58

京都では、誰もが永観堂の紅葉を待ちわびているように思います。広い境内一帯が紅葉の海のよう。一歩足を踏み入れたら、最後までこの海に溺れ続けるのです。京都東山鹿ケ谷の夜は、この海を目指して歩く人でいっぱい。たとえ拝観の受付に並んだとしても、この海は一見の価値あり・・・です。

総門のアプローチから始まる紅葉。

総門のアプローチから始まる紅葉。

永観堂までは、北白川から哲学の道を歩いて辿り着くコースと、三条から岡崎、丸太町通りを歩いて辿り着くコースがあります。秋の紅葉を満喫するならば、哲学の道から、いくつかの紅葉のスポットを回ってみることをおすすめします。どちらも歩いて苦にならない楽しい道。特に永観堂は夜のライトアップがおすすめ。総門をくぐって、この風景を見たら、感動すること間違いなし!

中門をくぐって紅葉の海原へ。

中門をくぐって紅葉の海原へ。

もみじの永観堂。その名の通り、境内にはたくさんの紅葉が植えられています。全体にまんべんなく配置されていることが特徴で、中門を入り、本堂まで歩く道も、左右に紅葉が続きます。

本堂で待っているのは、美しいみかえり観音様。

本堂で待っているのは、美しいみかえり観音様。

永観堂は通称で、正式なお寺の名称は禅林寺です。弘法太子の弟子の真紹僧都が創建し、真言密教の寺、「もみじの永観堂」として栄えます。
本堂に祀られている美しい阿弥陀如来像が本尊となったのは、永観律師が住職となった約1000年前。永観律師は奈良の東大寺で阿弥陀如来像に出会い、縁あって禅林寺へ。以来、貧しい人の救済活動をするなど徳の深い永観律師にちなみ、永観堂という名が通称となり、阿弥陀如来像とともに広く世の中に知られるようになったそうです。
この仏様・・・なんと左を振り向いておらます。本堂では正面からは表情が見えません。回り込んで表情までしっかり見てください。こんな仏様、他におられるでしょうか? さて、なぜ振り向いているのでしょうか? その言われはお寺で・・・。でも、とっても色っぽい仏様ですよ。

池の近くで紅葉の絨毯がき・れ・い!

池の近くで紅葉の絨毯がき・れ・い!

本堂を拝観したら、やすらぎ観音を見て放生池の方へ。池の周囲を紅葉が囲んでいます。橋を渡し、弁天社が祀られています。池のほとりで、こんな景色を見つけました。誰も踏みしめていない聖域みたい。

心を静める帰り道。南禅寺、青蓮院と流れましょう。

心を静める帰り道。南禅寺、青蓮院と流れましょう。

最初から最後まで、これだけ色鮮やかな紅葉が楽しめるお寺はあまりありません。もみじの永観堂の異名にもうなづけます。総門を出たら左の真っ暗な道へ。こここから南禅寺まで暗い夜道を歩いているうちに心の高揚も静まります。余裕があれば青蓮院まで歩いてみてもいいかもしれません。この濃淡がまたいいのです。ぜひ、もみじの永観堂の紅葉の海へお出かけくださいね。

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掲載内容は執筆時点のものです。 2012/11/24 訪問

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