1999年、台湾中部で起こった921大地震。この地震で大きな被害を受けた台中の新社地域に「美しい世界でただ一つの景観を作り出そう」という思いで「新社荘園」は造られました。標高500～860メートルの山の中にあり、美しい自然に囲まれた「新社荘園」。ある人は中世ヨーロッパのお城だといい、ある人は南ヨーロッパのお城だと言うそうですが、その材料は台湾の工場などで使われた古いレンガであったり、古い木であったり…実はリサイクル材料なので、台湾の（材料を使った）お城です。このため見た目は新しいのですが、実は古い台湾のお城ともいえるのです。
どうして西洋風のお城なのかというと、台湾にはこのような西洋風のお城のテーマパークは少ないということ、また若い人をひきつけようという考えから西洋風の建築になっています。現在、こちらには多くの若者が訪れていますが、本来の地形をそのまま生かし、リサイクル材料を使ったエコ設計で、若い人たちにも環境保護を考えてもらいたいという思いも込められているのです。2005年にできてからまだあまり歳月が経っていませんが、リサイクル材料でできた石畳に刻まれているマークなどをよく見ると、歴史の歩みを感じることができます。
お城をはじめとする建物の中はレストランやショップとなっていて、中に入ることができます。レストランではハーブを使った料理やハーブティなどもあり、メニューからも台湾の豊かな自然が感じられます。また新社は台湾のキノコの60パーセントを生産している場所であることもあって、キノコを使った料理も味わうことができます。メニューは時々変わるそうなので、いつ行っても違った味を楽しむことができますよ。
ショップでは、ハーブや植物を使った石けんなどの他「新社荘園」のオリジナルグッズも購入できます。記念品やお土産はここでどうぞ。写真は、レモングラスの蚊除けスプレー(290元)。蚊除けになるだけでなく、自然のアロマでリフレッシュできます。新社は山の中の地域で、蚊も多いので、行かれる際には肌を出さない服をおすすめします。
大自然に囲まれた「新社荘園」では、季節の移り変わりや天候によっても違った容貌がみられます。訪れた時によって全く違う景色をお楽しみください！台湾では、結婚写真の撮影場所として、またコンサートや映画のロケ地としても使われています。
撮影スポットがたくさんある「新社古堡荘園」。そのため。このテーマパークで2000枚写真を撮った方もいたそうです。写真好きな方、自然が好きな方には、是非おすすめしたいスポットです。
「新社古堡荘園」
住所 台中市新社區協成里協中街65號
電話 04-25825628
入場料 250元（入場券には「100元分の食事券」がついています。）
平日 9:00～18:00
日曜、祝祭日 8:00～18:00
台鉄台中駅からバス（豊原客運270、271、276、277）に乗り中興嶺下車徒歩約20～25分。又は中興嶺からタクシー。豊原客運271番14:05発のバスは新社荘園まで行きます（2014年10月現在）。
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(2024/4/20更新)
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