上高地の大自然を楽しむトレッキング!大正池から河童橋までのゴールデンルート!

上高地の大自然を楽しむトレッキング!大正池から河童橋までのゴールデンルート!

更新日:2014/10/18 12:17

上高地へはバスやタクシーで一気に河童橋まで行ってしまってはもったいない!大正池ホテルでバス停を降りて、梓川沿いの探勝路をのんびりと散策しながら河童橋を目指すのがおすすめです。透明度の高い梓川の流れに見とれていると、野生のサルが歩いている姿を目撃するかも!?大正池から河童橋のトレッキングで、大自然を満喫してみましょう。

トレッキングのスタート地点大正池ホテルでバスを降ります!

トレッキングのスタート地点大正池ホテルでバスを降ります!
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マイカー規制がされている上高地へは、岐阜県側の平湯温泉バスターミナル、もしくは長野県側の沢渡駐車場よりシャトルバスやタクシーで向かう必要があります。乗客のみなさんの多くが終点の上高地バスターミナルまで乗車しますが、今回は、大正池バス停で下車しましょう。バス停の目の前にあるのは大正池ホテル。大正池のほとりに立つ唯一のホテルです。

大正池ホテルにあるレストランでは、3日間煮込んだ特製のハヤシライスが朝9時半からいただけます。また、お好みのドリンクとセットでいただく大正池ケーキセットもおすすめです。散策前に、軽く腹ごしらえはいかがですか?

大正池ホテルからは、いよいよ自然探勝路を使ったトレッキングのスタートです。大正池の向こうには、ときにはうっすらと噴煙が見える「焼岳」の姿が確認できます。そもそもこの大正池は「焼岳」の噴火の際に突如できた池なのです。噴火の際に出た泥流が梓川を堰き止めてしまい、このような池となりました。当時は梓湖と呼ばれたようですが、大正時代にできたことから大正池と呼ばれるようになりました。

自然探勝路は梓川コースと林間コースに分かれます

自然探勝路は梓川コースと林間コースに分かれます
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大正池からスタートしたトレッキングは、途中、氷点下でも全面結氷しない田代池に到着します。原生林の中に突如現れる、浅い湿原のような池が田代池。上高地を愛したイギリス人登山家のウォルター・ウェストンも、この田代池から見る穂高岳や焼岳に見とれたと言われています。

トレッキングコースはこの田代池からは二つに分かれていきます。ひとつは梓川の川沿いを歩く梓川コース、もう一つが白樺林の中を進む林間コースです。どちらのルートを通っても距離に違いはほとんどありませんが、林間コースの方が多少高低差があります。2つのルートは田代橋の手前で合流します。

写真にありますのは、田代橋とつながれている穂高橋から見た穂高連峰。ここから先の河童橋までは梓川の右岸コースと左岸コースに分かれます。右岸、左岸は上流から下流を見たときの呼び方ですので、河童橋を目指す際は、梓川を右手に見ながら進むルートが右岸ルート、梓川を左手に見ながら進むルートが左岸ルートとなります。今回は見どころが多い右岸ルートを選択します。

登山家ウォルター・ウェストンのレリーフを発見!

登山家ウォルター・ウェストンのレリーフを発見!
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穂高橋を渡ると西穂高岳から降りてくる登山道と合流します。しばらくすると左手の岩場にウォルター・ウェストンのレリーフが見えます。27歳に初来日して以来、日本の名峰の数々を制覇し、上高地や北アルプスの魅力を紹介しただけでなく、趣味としての登山を日本に広く知らしめた人物、ウォルター・ウェストン。こちらのレリーフは彼の栄誉を称え、日本山岳会が1937年に掲げたものです。

ウェストン碑の近くのウェストン園地からは、霞沢岳や六百山の眺望がすばらしく、多くの観光客がカメラを構えています。

毎年6月第一日曜には、このウェストンのレリーフの前でウェストン祭の式典が開かれ、合唱の声が山々にこだまします。

大正池から歩くこと1時間少々 ゴールの河童橋に到着です!

大正池から歩くこと1時間少々 ゴールの河童橋に到着です!
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自然探勝路を使ったトレッキングは、こちらの河童橋が見えてきたらゴール目前です。上高地のシンボルとして欠かすことのできない河童橋ですが、これだけ有名な橋なのに、いつ架けられたかも、誰が名付けたのかも不明なのだそう。初代の橋はすでに明治後期から昭和初期には架けられていたとのことですが、河童橋を題材にした小説「河童」を書いた芥川龍之介が名付け親だという説や、河童橋下流の川に深みがあり、そこを「河童の淵」と呼んだ、など諸説があるようです。

5月の連休や夏休みと同じくらい混雑するのは紅葉の時期。10月中旬から下旬が紅葉の見ごろですが、人ごみを避けたいなら、少し時期をずらした晩秋の11月がおすすめ。落葉の中の散策も風情がありますよ。

上高地の魅力は自然探勝路を歩いてこそわかります!

上高地は多くの観光客を魅了する美しい場所ですが、バスやタクシーに乗って河童橋を目指すことだけが上高地観光ではありません。上高地の大自然をより実感したいなら、大正池から河童橋のトレッキングがおすすめ。青空のもと、梓川のせせらぎを聞きながら歩いていると、雄大な焼岳の姿に見とれたり、野生のサルを目撃したりと、感動や驚きの連続です。透明度の高い梓川沿いを歩けば、山の空気のおいしさも感じられ、全身がマイナスイオンに包まれた気分になれます。紅葉の時期から晩秋は特に空気がひんやりとして、気持ちがいいですよ。

掲載内容は執筆時点のものです。

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