クリシュナのバターボールは、岩でできた丘の中腹に今にも転がり落ちそうな絶妙なバランスで止まっている直径約10mの巨大な岩で、その名の通り、バターボールをナイフで切ったような形をしています。
ヒンドゥー教を代表する神様、クリシュナ神がバターボールが大好物だった事から、食べていたバターが飛んできて、この岩になったと言われています。
そんな大きなバターをいくら神様でも食べているわけがない…などと思われるでしょうが、インドの神様は何かと桁外れ。山を引っこ抜いて片手で持ったという神話もあるクリシュナ神であれば、このぐらいのバターを食べたとしても何の不思議もありません。
また、パッラヴァ王朝時代には、象を使ってこの岩を引いてみたものの全く動かなかったという逸話が残っています。
クリシュナのバターボールの付近には日陰がなく、多くのインド人がこの岩の下で涼んでいます。万が一転がってきたら…とドキドキしますが、そこは神のご加護があると皆信じているのでしょうか。
岩の下から見てみると、その大きさに比べてどれだけわずかな接地面で留まっているかが分かり、驚きます。
また、岩の真下は多くの人が滑り降りたのか、つるつるの天然すべり台になっています。地元の子供たちが楽しそうに遊んでおり、時々大人も滑っています。是非、挑戦してみましょう。
反対側に回ると、名前の由来を見て取れるような断面を見ることができます。本当にナイフでスパッと切ったようですね。
このクリシュナのバターボールは、ピサの斜塔のように遠近法を使って支えたり、食べたり、掌に載せたりする写真を撮るのが観光客の間では人気です。発想次第でいろいろな写真が撮れそうです。
それはさておき、一体誰が何の目的でここにこのような岩を置いたのか、もしくは自然現象によるものなのかは全くの謎のようです。
だからこそ、神のなせる業という解釈がされているのでしょうか。
クリシュナのバターボールがある岩山の一帯は緑が生い茂る公園のようになっていて、その上を散策することができます。
あちらこちらにヤギがのんびりとくつろぐ姿が見られ、また説明も何もない遺跡にたくさん出会えます。おそらくこの地域が、その昔一大聖地だったことが伺えます。
岩山の上を冒険するような気分で歩いてみてはいかがでしょうか。その上から眺める夕日もまた、格別です。
クリシュナのバターボールのある場所は、特に料金等もかからず、基本的にはいつでも立ち入りが自由な場所です。日中は暑いので、水分補給や日焼け止めを忘れず、熱中症に注意しましょう。
チェンナイから日帰り観光も可能ですが、周囲には様々な見所がありますので、泊まりがけで来ることをお勧めします。
ネタになること間違いなし!是非、奇跡の岩をその目で確かめて下さい。
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