晩秋、朱に染まる安芸の宮島「嚴島神社」

晩秋、朱に染まる安芸の宮島「嚴島神社」

更新日:2012/12/06 11:49

結月 ここあのプロフィール写真 結月 ここあ 旅行ブロガー
今年は大河ドラマ「平清盛」で、いっそう賑わう嚴島神社は、潮が満ちてくると海に浮かぶ神殿。
干潮になると海に沈んでいた箇所も見ることができます。
朱塗りの回廊から眺める景色は幻想的で美しく、平成8年12月には、世界文化遺産に登録がされています。

まずは海から、嚴島神社を参拝

まずは海から、嚴島神社を参拝

写真:結月 ここあ

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宮島口からフェリーに乗って、宮島までは約10分ほどの船旅です。
往きのフェリーは、進行方向の右手に乗ると、嚴島神社が正面から見ることができます。

写真を写すのなら室内に入らず、デッキでいい場所を確保するのがいいですよ。
大鳥居、回廊、高舞台と全景が見えます。
真正面から見える絶好のスポットは、フェリーの上からですので、お見逃しなく!

275メートルの優美な回廊

275メートルの優美な回廊

写真:結月 ここあ

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宮島の桟橋から、徒歩10分ほどで大鳥居が見えてくると、そこから本殿まではすぐそこです。

嚴島神社は、推古天皇の593年創建と伝えられています。
安芸守を命じられた平清盛や、平家一門からの篤い信仰を受けてきたことでも知られていますね。

本殿は、寝殿造りで東西合わせて、約275mの長さの廻廊が続きます。
寝殿造りとは平安貴族の住宅様式です。
朱塗りが鮮やかですね。

風流な鏡池は、干潮の時だけ

風流な鏡池は、干潮の時だけ

写真:結月 ここあ

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鏡池秋月(かがみいけのあきのつき)は、干潮の時だけ、見ることができます。
絶えず清水がわいていて、この鏡池に写る秋の名月を、和歌や俳句に多く詠まれました。
そこから見る月はさぞかし、風流だったことでしょう。

左手に見えるのは、桧皮葺の屋根と朱塗りの美しい五重塔。
高さは27.6m、応永14年(1407年)に建立されたと言われています。

雨上がりの幻想的な景色

雨上がりの幻想的な景色

写真:結月 ここあ

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本殿の中央には、海に張り出した高舞台と平舞台があり、ここでは古式ゆかしい舞楽の舞が神に奉納されます。

平舞台から鳥居を眺めてみると、天雲が山々に漂っていてなんと幻想的なのでしょう。
雨上がりが幸いして、今にも神が降臨しそうな景色を見ることができました。

大鳥居は、奈良の大仏と同じ16メートルの高さです。
松の杭を千本も埋め込んで土台作りをした干潟に、自分の重みだけで建っています。
台風や地震にも強く、倒れたりしないそうです。
干潮ならば、歩いて鳥居の下まで歩けるので、運良く干潮にあたれば、ちょっと得した気分になりますよ。

鹿は神のお使い

鹿は神のお使い

写真:結月 ここあ

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紅葉の名所の紅葉谷公園近くも、真っ赤に染まっています。

奈良のように、神のお使いである鹿もたくさんいます。
鹿は、紙が好きなので、紙を持って歩かないようにしましょう。
宮島の公衆トイレには柵が付いています。
トイレットペーパーも好きみたいです(笑)。

優美で幻想的な嚴島神社は、大晦日には鎮火祭という神事もあります。
そんな四季折々の行事に触れてみたり、平清盛ゆかりの地を訪ねるのもお勧めです。
あなごめしや、もみじ饅頭など宮島グルメも充実しているので、楽しめること間違いなしですよ。

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掲載内容は執筆時点のものです。 2012/11/11 訪問

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