写真:凜風 杏花
地図を見る「坪尻駅」があるのは徳島県三好市池田町。四国旅客鉄道(JR四国)土讃線の駅で、駅番号はD19。徳島県と香川県の県境にある猪ノ鼻峠付近、標高272mの地点に位置し、周辺には山林や川のみ。通過してしまう普通列車もあって、秘境駅とされています。
秘境駅とは、山奥や原野など人里離れた場所に所在する鉄道駅のこと。
人々が集まるはずの「駅」なのに、まわりには民家が見当たらず、駅によってはそこに通じる道さえないところまであるんですよ!
写真:凜風 杏花
地図を見るひなびた雰囲気の「坪尻駅」はスイッチバック駅。
スイッチバックとは、険しい斜面を登坂・降坂するため、ある方向から反対方向へと鋭角的に進行方向を転換するジグザグに敷かれた道路や鉄道線路、またその運転行為のこと。
ここ「坪尻駅」でも、実際に列車が向きを変える様子をホームから見たり、乗車した列車内で体験することができ、それもこの駅の魅力のひとつになっているんです。
写真:凜風 杏花
地図を見る観光地やお店は、便利なところほどランクが高いことが多いもの。ところが秘境駅は人が訪ねにくく不便なところほどランクが高い!! 世の中が発達すればするほど、不思議とそういう場所に惹かれていく気持ちも強くなるのかもしれませんね。
ただし、まわりは山や川など、自然がいっぱいの場所。マムシや虫に注意が必要ですし、山道をむやみに歩き回ることがないようにも気をつけてください。また、ゆっくりしすぎて列車を乗り過ごすと、野宿することになりかねませんので、そちらも要注意!
写真:凜風 杏花
地図を見るテレビや雑誌で秘境駅をとりあげる機会が増えたため、それに伴って訪れる人も増加していて、遠く関東や北海道などからこの駅だけを目的に旅をする人までいるんですよ!
写真はこれまでに坪尻駅を訪問した人の感想を書いたノートや駅のスタンプ。
取材日に訪問されていた方の中には、こういったものの整理や掃除をするために、七つ道具を持ち歩いている大学生も☆ それをすることで自分の気持ちがすっきりするとのことでしたが…いやはや、素晴らしい! そんなマナーは見習いたいものです。
写真:凜風 杏花
地図を見るところで、「どうして秘境駅に行くの?」という疑問がわいた方もいらっしゃるでしょう。答えは「そこに駅があるから(笑)」。いえいえ、答えなどはないのかも。
ぼ〜っと座っていてもいいし、マイナスイオンいっぱいの景色を見たり、通り過ぎる列車を観察したり。ただ、大勢で大騒ぎしたりせず、この素敵な雰囲気は守ってほしいもの。降りて見学する時間がない場合、車内から写真を撮るだけの方もいるようです。
※坪尻駅周辺には、お店も自動販売機もありませんので、飲料等が必要な方はあらかじめ乗り継ぎ駅で購入しておきましょう。駅構内での携帯電波ですが一応は入るようです。ただ、通信事業者によっては弱い場合もあるとのことで、ご留意ください。
秘境駅の中でも上位にランクされている坪尻駅。まわりにはな〜んにもないのに、不思議と訪ねたという満足感とうれしさがじわじわ♪ 坪尻駅までの普通列車には、青春18きっぷや、10月14日の「鉄道の日」に合わせて発売される「秋の乗り放題パス」などのお得な切符も使えます。ひとしきりのんびりした後は、同じ路線で行ける「祖谷のかずら橋」、「大歩危」や「小歩危」といった観光地にも足を延ばしてみてくださいね。
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(2024/4/24更新)
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