女性でも安心!混浴でなくても楽しめる乳頭温泉郷「妙乃湯」「鶴の湯別館 山の宿」

女性でも安心!混浴でなくても楽しめる乳頭温泉郷「妙乃湯」「鶴の湯別館 山の宿」

更新日:2020/01/27 11:54

「日本一メジャーな秘湯」といっても過言ではない乳頭温泉。
誰もが一度は行ってみたいと思うものの、雑誌やTVで紹介される景色のきれいな露天風呂はほとんど混浴で、女性が入るには勇気が必要。昔ながらの湯治宿が多く、トイレなど設備などに不安を感じてしまったり・・・。

今回は女性でも露天風呂が楽しめて設備も整っている「妙乃湯」と「鶴の湯温泉別館 山の宿」を紹介します。

女性におススメ! 「妙乃湯」は、お風呂もサービスも女性向き!

女性におススメ! 「妙乃湯」は、お風呂もサービスも女性向き!
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乳頭温泉には乳頭山麓に7軒の湯宿が点在しています。
鶴の湯温泉、妙乃湯、黒湯温泉、蟹場温泉、孫六温泉、大釜温泉、休暇村乳頭温泉郷でそれぞれ泉質の異なった温泉が楽しめます。
この7軒のいずれかに宿泊すると、湯めぐり帳(¥1,500)を購入することができ、それぞれの温泉の立ち寄り湯にはいることができたり、宿同士を行き来できる「湯めぐり号」というバスでまわることができます。
宿泊者以外にも立ち寄り湯を開放しているので、7軒に宿泊していなくてもお風呂だけ入りにくることも可能です。

おススメの宿1軒目は「妙の湯」。乳頭温泉の中では随一のおしゃれな宿です。
バス・トイレがついていない「紅葉館」のお部屋であっても、館内がとてもきれいなので行き来は気になりません。
テレビが部屋に置いてあるのも乳頭温泉では珍しく、TVをほとんど見ることはなかったですが、ホテル選びのポイントになるのでは?

チェックインの時にお茶と干菓子を用意してくれたりと、他の宿とは一味違います。地元の食材をつかったお料理がのっているお皿ひとつひとつにも心遣いが感じられます。

お風呂は金の湯・銀の湯と名付けられた源泉があり、湯船の中には丸い石が敷き詰められて足つぼマッサージが楽しめるなど、妙乃湯の館内だけでも温泉巡りをしている気分になります。

写真は貸切湯。近くを流れる先達川を眺め、川の流れる音を聞きながら入る温泉はプチ贅沢な気分になれること間違いなし!

妙乃湯の混浴露天風呂には女性専用時間があった!

妙乃湯の混浴露天風呂には女性専用時間があった!
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景色が一番きれいという妙の湯の混浴露天風呂。
造られたものではあるけれど、目の前に見える滝はダイナミックで、マイナスイオンを感じながら温泉につかっている気分になります。

妙乃湯の混浴温泉は女性はバスタオル着用可で、お部屋にもバスタオルを2枚置いてくれていますが、入るのは勇気が必要。
訪れたこの時には1時間だけ女性専用時間が設定されていて、遠慮なく温泉に入ることができました!

写真は混浴露天風呂。左奥が「金の湯」、右側は「銀の湯」です。
金の湯の泉質は酸性のマグネシウム・カルシウム。硫酸塩泉というだけあって、ほんの少し硫黄と鉄分の匂いがします。銀の湯は単純泉。ほとんど匂いはしません。
どちらもお湯は柔らかめで、「ぬるっとする」ほどではないですが、湯疲れしない良い温泉です。

※混浴露天風呂の女性専用時間については2014年8月時点の情報です。
 女性専用時間の有無についてはホテルにお問い合わせいただくことをおすすめします。

佐竹藩のお殿様も訪れた湯治宿「鶴の湯」は混浴露天風呂は勇気が必要・・・。

佐竹藩のお殿様も訪れた湯治宿「鶴の湯」は混浴露天風呂は勇気が必要・・・。
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乳頭温泉の中でも最も古い歴史のある「鶴の湯」。出羽久保田藩の第2代藩主、佐竹義隆も訪れたと伝えられています。
ひなびた雰囲気と建物、そして広い混浴露天風呂は乳頭温泉の象徴になっています。

佐竹の殿さまが湯治に訪れた際の警護の武士が宿泊した茅葺き屋根の「本陣」の建物が残っていて、現在でも宿泊ができます。
ただし、この建物はバス・トイレ・テレビ無しでも江戸時代の雰囲気が味わえるということで大人気!なかなか予約がとれない宿としても知られています。

白湯、黒湯、中の湯、滝の湯という4種類の泉質の異なる源泉がある鶴の湯でおススメなのは白湯の温泉。文字通りの「白いお湯」で、別名は「美人の湯」。
白湯は露天風呂にもひかれていますが、温泉棟に入ってすぐのところにある屋内の白湯は温度がちょうどよく、何度でもつかりたいお湯です。手触りは妙乃湯のお湯よりもとろみがあります。

そして混浴露天風呂。
温泉棟の敷地の一番奥にある「中の湯」を通って入るのですが、「中の湯」に向かう間は仕切りが無く、丸見えです・・・。。
お湯が白いため、いったんお湯につかってしまえば、見えることはありませんが、ちょっと熱いからと半身浴をするのは憚られます。

混浴露天風呂へは女性用の「中の湯」を通り抜けて行くのですが、混浴露天風呂のお湯につかるところは多少、岩場の影になっているものの、バスタオル着用不可であることを考えると、昼間は躊躇してしまいます。
(それでも、入っていく女性はいたので挑戦してみるのはいかが?)

ここは無理をせず、温泉棟の入口付近にある女性専用の露天風呂へ。広さもあり、山に囲まれた景色を眺めながら白いお湯に思う存分つかることができますよ。

なお、鶴の湯の温泉棟は昔ながらの「風呂」なので、洗い場はありません。かけ湯を十分にしてから温泉に入りましょう。
(宿泊客向けにはシャワーのついた内湯があるそうです。)

宿泊は「鶴の湯別館 山の宿」へ

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なかなか予約がとれない「鶴の湯温泉 本館」。
でも、どうしても鶴の湯の雰囲気を味わいたい!という温泉好きにおすすめしたいのが、同じ鶴の湯の源泉がひかれている「鶴の湯温泉別館 山の宿」。山の宿に宿泊すると宿泊者専用時間にお風呂に入ることができるのです。
本館の予約がとれなかったり、バス・トイレ無しなど設備に不安を感じる場合は「山の宿」をおすすめします。

鶴の湯のお湯を楽しむことができることも魅力ですが、囲炉裏のある広間で本館名物の「山の芋鍋」や近くでとれた焼き魚(岩魚)をいただくことができ、本館の雰囲気を受けつぎながらも「山の温泉宿」の雰囲気が味わえます。

「鶴の湯別館 山の宿」は貸切温泉がおススメ!

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山の宿の温泉は男女別の内湯と貸切のできる露天風呂があります。
泉質は白湯(美人の湯)。

貸切風呂は予約制ではなく、お風呂が空いていれば中から鍵をかけて貸切にできます。
山の宿の宿泊客は、送迎が出ている本館へお風呂に入りに行く方が多く、夜も朝も貸切風呂が空いていることがあります。
ここはぜひ、夜の星、朝の光を浴びながら貸切露天風呂に入っていただきたい!
特に秋がおすすめです。紅葉を眺めながら入る温泉は格別でしょう。

ただし、別館の温泉には洗い場がないので、髪や体はお部屋のお風呂で洗ってから温泉につかりましょう。

旅の終わりに・・・

乳頭温泉には鶴の湯、妙の湯以外にも温泉宿がありますが、今回は女性でも気兼ねなく入りやすい温泉を紹介しました。

有名な温泉地とは異なり、設備等に劣るところがあったり、携帯の電波はかろうじて入るくらいの場所ですが、それを十分に補うくらいの温泉やおいしいものがたくさんあります。
これから紅葉が美しくなる季節、「自然に囲まれて温泉につかる旅」を楽しむのはいかがでしょうか?

掲載内容は執筆時点のものです。 2014/08/29−2014/08/31 訪問

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