熊本県山都町「通潤橋」の豪快な放水!水しぶきを間近に体感

熊本県山都町「通潤橋」の豪快な放水!水しぶきを間近に体感

更新日:2014/10/06 10:19

堀内 京子のプロフィール写真 堀内 京子 旅行ライター、温泉ソムリエ
熊本県東部に位置する山都町は、阿蘇南外輪山や九州山地に囲まれ、自然豊かな里山風景が広がっています。棚田百選に選ばれた菅棚田や峰棚田、落差50mの五老ヶ滝を始めとする大小様々な滝、石橋などの観光スポットが点在。

中でも一押しの観光スポットは通潤橋(つうじゅんきょう)。日本最大級の石造りアーチ水路橋になり、田畑に水を送らない時期は観光放水が行われています。迫力ある放水は必見です!

国の重要文化財 通潤橋

国の重要文化財 通潤橋

写真:堀内 京子

地図を見る

通潤橋がある白糸台地は昔から水の便が悪く、住民は長らく水不足で困っていました。それを見かねた地元の総庄屋が中心となって水路橋の計画をすすめ、肥後の石工職人を技術を用いて着工。周辺の農民たちも総出で建築作業に参加し、念願の水路橋「通潤橋」が江戸時代の1854年に完成しました。

通潤橋は遠目から見ても大きく、長さ約75m・高さ20m・幅6m・アーチ支間28m。高度な石工技術とバランスのとれた美しさが高く評価されて、1960年(昭和35年)に国の重要文化財に指定されました。橋の上部に3本の通水管が埋められ、現在も周辺の田畑約107ヘクタールを潤しています。

迫力ある放水は圧巻!

迫力ある放水は圧巻!

写真:堀内 京子

地図を見る

放水の時間が近づくと、待ちかねたように観光客が集まってきます。いよいよ放水が始まります!一気に水が流れ落ちる放水は圧巻、約10分間の放水は思ったより長く、写真撮影もたくさん楽しめます。

放水は元々は通水管に詰まった砂利などの堆積物を除去する目的で年に1度行われていましたが、観光放水として農業や水路に支障がない時期にも行われるようになりました。

通潤橋と一帯の棚田景観は、「通潤橋と白糸台地の棚田景観」の名称で国の重要文化的景観として2008年(平成20年)に選定されています。

上から見る様子も迫力満点!

上から見る様子も迫力満点!

写真:堀内 京子

地図を見る

橋の下から見上げる姿もモチロン良いですが、橋の上から放水を見るのもオススメ。ドドーと勢いよく流れ落ちていく様子は迫力満点!下から見て、坂道を急ぎ足で上にのぼると、終了までに十分間に合います。複数で撮影される場合は、下からと上からの二手に分かれた方が時間に余裕がありますよ。橋の上は柵など落下防止の設備がないため、十分ご注意ください。

【観光放水スケジュール】
8月〜11月・4月の土日祝の12時から。
5月のゴールデンウィーク期間や9月のお祭り「八朔祭」の際にも実施予定。
※放水期間中でも農業や水路等に支障が出た場合は中止になることがあります。

【予約放水】
有料になりますが、特別に放水してくれる予約放水(平日のみ実施)もあります。
料金は1回10,000円。グループでの利用やお祝い事など記念放水はいかがでしょう。
1日1組限定、先着順になりますので、利用希望の方はお早めのご予約をぜひどうぞ♪

ご当地ソフト 抹茶ソフトもぜひ♪

ご当地ソフト 抹茶ソフトもぜひ♪

写真:堀内 京子

地図を見る

放水の待ち時間や見た後は、そばの「道の駅 通潤橋」へ。物産館には、ゆず製品・ブルーベリー製品・矢部茶・清酒・農産物など地元の特産品がたくさん並んでいます。

山都町は熊本県を代表するお茶の産地になり、美味しい矢部茶はお土産にも喜ばれると思います。矢部茶を使った抹茶ソフトもぜひオススメ。抹茶の風味がよく、美味しいですよ♪

露天風呂やヤマメ料理も満喫

露天風呂やヤマメ料理も満喫

写真:堀内 京子

地図を見る

宿泊には通潤橋から徒歩約5分の「国民宿舎 通潤山荘」が便利です。客室は和室・洋室があり、木の温もりあふれる落ち着いた造り。バリアフリー対応の客室も完備しています。

食事は清流で育った「やまめ」の新鮮なお造りや塩焼き、熊本名物の馬刺し・肥後牛など、地産地消の会席料理が味わえます。リーズナブルな宿泊プランが揃っていますので、下記の関連メモからチェックしてみてください。

旅の疲れを癒やすには、やはり温泉も欠かせませんよね。天然温泉の大浴場は内湯と露天風呂を備えています。内湯の主浴槽は広め、電気風呂付きの浴槽・サウナ・水風呂などもあります。露天風呂の岩風呂もゆったりとした広さ、夜は満天の星を見ながら寛ぎましょう。
宿泊者以外の立ち寄り湯も出来ますので、ぜひどうぞ♪

【温泉データ】
泉質/単純泉
源泉温度/25.2℃

おわりに

通潤橋をご紹介しましたが、いかがでしたでしょうか。2014年9月には、通潤橋を含む「通潤用水」が「かんがい施設遺産」に登録されました。歴史的・技術的にも価値のある通潤橋を間近に見物し、迫力ある放水もぜひご覧ください。

この記事の関連MEMO

掲載内容は執筆時点のものです。 2012/10/14 訪問

- PR -

条件を指定して検索

- PR -

この記事に関するお問い合わせ

- 広告 -