写真：旅人間
地図を見る奈良県の吉野は、現在でこそ道路が整備され便利となりましたが、一昔前までは秘境とされていました。徒歩しか手段のなかった時代、山越えは命懸けで、飢えと疲労で倒れた人は多かったと思われます。東吉野をドライブすると、全国的にみても非常に珍しい「ひだる地蔵」さんがあります。このお地蔵さんは、山奥で「ひだる神（人間に空腹感をもたらす西日本に伝わる妖怪）」に憑かれないように祈願されてきたもの。見かけた場合は、車を止めて、道中の安全を願うようにしましょう。
※「ひだる神」は、食べ物を粗末にする者への戒めとして、山の神の仕業とも言われている。
そんな吉野山の麓に、この「ひだる神」も驚くようなケーキ屋さんがあります。この店ではモンブランが人気で、デカ盛りであるにも関わらず誰も残さずペロリと食べてしまう。甘いケーキが苦手な人もペロリと食べる。もし「ひだる神」が、食べ物を粗末にする者への戒めとして、山の神の仕業であるなら、このケーキ屋さんで食べる事はまず心配はありません。むしろ知らなきゃ損なほど魅力的なお店なのです。
それは奈良県吉野郡大淀町の国道１６９号線沿いに「ラ・ペッシュ」と言うケーキ屋さんです。この店のケーキはとにかく美味しいと評判で、特に９月頃から４月頃まで販売されるモンブランは、奈良在住の方だけでなく、大阪や兵庫から噂を聞きつけた人たちが、わざわざ遠方からも買いに来る超人気の一品♪
秋になりモンブランの発売が再開されると、待ち焦がれたかのように人が集まる。このモンブランを食べるために奈良県に来て、そして吉野をドライブする人が急増するほど！とにかく人気を集めている話題店なのです。
写真：旅人間
地図を見るこのラ・ペッシュでは、店内で食べることも可能ですが、テーブルが少ないので基本的にテイクアウト中心の店。だからモンブランを買って、吉野の山奥をドライブし、森林浴をしながら食べると言うのも悪くないかもしれません。
この「モンブラン」は、友人宅に訪問する時など、手土産持っていくと間違いなく大喜びされます。ケーキの入った小箱を手渡した瞬間にズシッとした重みがあり、まず最初に「一体中には何が入ってるんだろう？」と相手に期待感を与える。そして、開封すると中には、まるで山のようにそびえ立つデカ盛りモンブランが！
ラ・ペッシュのモンブランを知ってる人は「これ美味いよね」と喜び、始めて目にする人は、「山盛りだ！」と、そのインパクト感動すること間違いありません。相手を喜ばせる手土産としては、申し分ないケーキと言えるでしょう。
写真：旅人間
地図を見る一般的に洋菓子のモンブランと言えば、甘みが強いものが多いですね。甘いのが好きな人は別として、甘い洋菓子が苦手な人の場合、モンブランは少し敬遠する人もあるかもしれません。ところが…、この店のモンブランは一味違います。
何が違うのかと言えば、見た目のインパクトだけでなく、甘みは栗そのもの！しかも濃厚！口に入れた瞬間に素材の良さを感じさせてくれ、必要以上に甘くないのも魅力♪
また、中には生クリームがたっぷり入っていますが、栗の風味に合うようにクリームはあっさりしています。そして土台の部分はメレンゲになっているのも面白い。味は見た目以上のインパクトがあり、地元奈良の人たちが恋い焦がれる味に納得。車で１時間２時間かけ、わざわざ買いに来る人が多いのも分かりますね。本当におすすめですよ。
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地図を見るこのラ・ペッシュは駐車場は完備されていますが、タイミングによってはすぐに満車になってしまいます。でも、基本的にテイクアウトが中心のお店ですので、お客さんの回転は速く、駐車場はすぐに空きます。だから満車であっても、慌てなくて大丈夫です。
ただ、店舗は国道沿いにありますので、中途半端に停車をしてしまうと事故の元です。周りの交通の妨げにならないよう、十分に気を付けるようにしましょう。
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(2024/4/18更新)
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