本当のパナマ・ハットを求めて、300万円のエクアドル産帽子に出会う旅

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本当のパナマ・ハットを求めて、300万円のエクアドル産帽子に出会う旅

本当のパナマ・ハットを求めて、300万円のエクアドル産帽子に出会う旅

更新日:2014/09/25 12:05

市川 芽久美のプロフィール写真 市川 芽久美 南米現地旅行会社 代表

通称『パナマ・ハット(パナマ帽)』、世界中で愛用されているこの帽子が生まれたのは、19世紀中頃のエクアドル、マナビ県。
その名前から、パナマで作られる帽子と思れがちですが、本当のパナマ・ハットの産地は、エクアドル。エクアドルでしか育たないパハ・トキージャという、椰子の一種の葉から作られているのです。
エクアドルでは、今でも世界各国のパナマ・ハット愛好家に愛される、高級パナマ・ハットが作られています。

パナマ・ハットってどんな帽子?

写真:市川 芽久美

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日本でも、戦前『カンカン帽』と呼ばれ、ツバのついた頂上が平たい、白い麦わら帽子が流行したそうですが、パナマ・ハットもその形に良く似ています。
パナマ・ハットの編み目は、麦わら帽子よりもっともっと細かく、パハ・トキージャの細く強い紐を使用し、伝統の技で1つ1つ手で編んで作られます。パハ・トキージャは、エクアドルにしか育たないと言われる椰子の一種で、幹を持たない、葉っぱだけの植物です。

パナマ・ハット値段は、編み方の細かさで異なり、現地価格で数千円から数十万円までと幅広く、製作日数も1つ作るのに、1カ月から半年かかります。
丈夫で軽い素材で作られており、高級なものでは数十年使い続けることができる逸品です。

なぜパナマ・ハットと呼ばれる様になったのか

写真:市川 芽久美

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パナマ運河建設時に、多くの労働者がこのエクアドル産のこの帽子を使っていた事が、パナマ・ハットと名付けられたきっかけと言われています。
また、19世紀中頃、エクアドルの名前は広く知られておらず、それらの帽子がエクアドル・マナビ県モンテクリスティ(Montecristi)産であるのにも関わらず、"パナマ産(Made in Panama) "として商業的に販売されたのです。
その後、1834年に時のセオドア・ルーズヴェルト大統領が、パナマ運河を訪問した際にかぶっていた帽子も、こちらの帽子。それがきっかけとなり、パナマ・ハットが一般に広まったとも言われています。

パナマ・ハットの生まれ故郷『モンテクリスティ(Montecristi)』

写真:市川 芽久美

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今では、エクアドルの古都、世界遺産のクエンカでも、パナマ・ハットが多く作られる様になり、観光客もクエンカでこの帽子に出会う事が多くなりましたが、熟練の技と技術を持った職人がいるのは、パナマ・ハット誕生の地であるマナビ県。本物の高級パナマ・ハットは今でもここで作られています。
国内空港のあるマンタ(Manta)から車で約30分の街、マナビ県モンテクリスティ(Montecristi)では、今も軒先で1つ1つ手編みしている姿を各所で見る事が出来ます。
勿論その場で購入も可能です。

世界一のパナマ・ハット織師

写真:市川 芽久美

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モンテクリスティから30分離れた、ピレ(Pile)という小さな小さな町に、1つ300万円のパナマ・ハットを産み出す魔術師が住んでいます。
シモン・エスピナル(Simón Espinal)氏。1988年、この街にやって来たアメリカ人によって、彼の技が発見されて以来、彼の作る帽子は、世界一繊細な編み方でしなやか、それでいて丈夫という、誰にも真似する事の出来ない技で編まれた帽子として、パナマ・ハットとしては破格の値が付けられる様になりました。

年に2つしか製作出来ないという事で、なかなか彼の作品には出会えませんが、彼の帽子を手にした人は「まるでシルクの様で、太陽にかざしてもその編み目から光が漏れる事がないほど、密に編み込まれて、帽子を冠っている事を忘れる程の軽さ」と言います。

玄関口のマンタでシーフード料理

写真:市川 芽久美

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マナビ県は、エクアドル最大の水揚げ量を誇るマンタ港があります。
モンテクリスティへの玄関口でもあるので、新鮮で豊富な海鮮料理を是非併せてお楽しみください。
朝8時頃までにマンタに到着すれば、海岸沿いに釣りたての魚介を売る海鮮市場も見る事が出来ます。多くのシーフードレストランも立ち並んでいるので、エクアドル名物、魚介のマリネ『セビーチェ』に是非トライしてみて!

マンタやモンテクリスティは、海岸観光のスタート地

エクアドルの海岸観光の入口でもあるマンタ。
ここからのお勧めコースは、まずマンタの海鮮市場を見学し、そこから、車で30分のパナマ・ハットの街、モンテクリスティを観光。
その後は、3時間ほど更に南下してプエルト・ロペス(Puerto López)の街からイスラ・デ・ラ・プラタ(Isla de la Plata)行くコースがお勧めです。海岸沿いの景色や街を楽しみ、多くの動物達にも出会えるコースです。

掲載内容は執筆時点のものです。 2014/08/26−2014/08/28 訪問

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