夜空に燃える紅葉!ライトアップが幻想的な豊田市『香嵐渓』

夜空に燃える紅葉!ライトアップが幻想的な豊田市『香嵐渓』

更新日:2014/09/18 11:12

SHIZUKOのプロフィール写真 SHIZUKO 舞台演出者
東海随一のもみじの名所『香嵐渓(こうらんけい)』は、愛知県豊田市の飯盛山のふもとを流れる巴川沿いの渓谷。飯盛山は標高254メートルの低山ですが、山全体がモミジに覆われ、まさに全山燃える紅葉の時期は凄みすら感じる美しさ。昼間の散策も楽しいですが、ライトアップされる夜の顔も格別。暗い夜空に映し出される赤や黄色の木々が織りなす錦絵は息をのむ美しさです。

香嵐渓のシンボル・待月橋

香嵐渓のシンボル・待月橋

写真:SHIZUKO

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香嵐渓に到着すると、目に飛び込んでくるのが香嵐渓のシンボルともいえる真っ赤な橋・待月橋(たいげつきょう)。橋と川とモミジは絵になる三点セット。人気の撮影スポットです。橋の手前からは飯盛山全山が見渡せます。橋の周辺にはたくさんのお店が立ち並び、紅葉を眺めながらゆったりと食事を楽しむことが出来る贅沢な場所です。香嵐渓のモミジは大きく分けて四種類。それぞれに微妙に違う色合いをしっかりと目に焼き付けてください。

香嵐渓の中心は香積寺(こうじゃくじ)

香嵐渓の中心は香積寺(こうじゃくじ)

写真:SHIZUKO

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香嵐渓の中心は飯盛山香積寺。香嵐渓がここまで美しいモミジの名所になったのは、香積寺の11世三栄和尚が、修行中に見た京都・嵐山の美しい紅葉に魅せられ、モミジを1本1本手植えしたのが始まり。その後、地元の方々の協力により4000本のモミジが綾錦を競う見事な森林公園となりました。香積寺の参道の途中には、十六羅漢や束帯塚など、歴史的な史跡があります。ちょっと寄り道してめぐってみて下さい。飯盛山(山号は「はんせいざん」・山の名前は「いいもりやま」)の標高は254メートルですから、頂上まで登ってもちょっと息が上がる程度でしょう。登るにつれて、眼下に広がる川と木々の織りなす錦から目が離せなくなります。

香嵐渓はモミジだけではなく、春は山肌を薄紫に染め上げるカタクリの群生地としても人気のスポット。秋は一面に紅葉が広がる明るい林ですが、早春はここがカタクリで埋め尽くされると思うと、また、ぜひとも訪れたい場所として記憶に残ります。緩やかな下り道を楽しんだ後は、川沿いを散策してみましょう。

生活しながら伝統を守る『三州足助(あすけ)屋敷』

生活しながら伝統を守る『三州足助(あすけ)屋敷』

写真:SHIZUKO

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香嵐渓の真ん中あたりにある『三州足助屋敷』。茅葺き屋根や土蔵が印象的な人気の場所です。生きた民俗資料館として、民具を実際に使いながら、中山間部の農家の暮らしを再現し、昔ながらの手仕事や年中行事を受け継ぎ、技術の伝承をコンセプトに運営されています。機織りや竹籠編みなど、体験学習ができます。また、手作りの味噌や梅干しなども売っているので、お土産に買って帰るのもいいですね。

ライトアップまでの時間は、白壁の続く中馬の街並み散策

ライトアップまでの時間は、白壁の続く中馬の街並み散策

写真:SHIZUKO

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ライトアップまで時間がある時は、「街並み散策コース」を歩いてみましょう。白壁の続く古い『中馬』の町並みは静かでとても落ち着きます。ゆるやかにカーブする道の向こうから、馬に乗ったお侍さんがやってきても納得できそうな空気です。

さあ、いよいよ、太陽が山の陰に隠れたころから、ライトアップがスタート。各地から人も車も続々とやってきます。刻々と変化していく空と山。暗くなるにしたがって、山全体がとても幻想的な景色に変化していきます。秋ならではの絶景を、お楽しみください。

※ライトアップ時期はホームページで確認の上お出かけ下さい。
2014年は11月1日(土)〜30日(日)日没〜21:00

暗い空に燃える真っ赤なモミジ

暗い空に燃える真っ赤なモミジ

写真:SHIZUKO

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暮れ始めの黄昏る空に浮かぶ木々も美しいのですが、山の端が空に溶けたあとは、見えるのはライトに浮かび上がるモミジばかり。太陽光の下で見る姿とは全く違う艶やかさです。

足元は暗くなって、ちょっと歩きづらいので、ご注意ください。燃えるような赤い木のそばは、カメラを構える人も多く、混雑しますのでより一層のご注意を。
暗くなると、気温も一気に下がりますから、風邪をひかないように美しいライトアップを楽しんでくださいね。

おわりに

コンパクトに見どころがまとまっている香嵐渓。

サッと通り過ぎれば短時間でも楽しめますが、午後には到着して、ライトアップまでしっかり堪能していただきたい場所です。緩やかな山道は、ハイキング気分でゆったり散策できますし、ライトアップされる時期には、いろんなイベントもありますから、秋の一日、穏やかな日差しの降り注ぐ自然の中でのんびりとお過ごしください。

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掲載内容は執筆時点のものです。 2013/12/01 訪問

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