美しい富士山の姿を堪能したい人は、山梨「三ツ峠」へ!

美しい富士山の姿を堪能したい人は、山梨「三ツ峠」へ!

更新日:2014/09/16 10:07

SHIZUKOのプロフィール写真 SHIZUKO 舞台演出者
世界遺産に登録されて以来、ますます人気の高まっている富士山。登るよりも見る山だなんて言う人も多いですが、その姿の美しさは冬にこそ極まります。雪を頂いたその雄大な姿は、古来より、浮世絵はじめ多くの絵画や写真で描かれ、人々を魅了してきました。雨の少ない冬は、まさに富士山を見るベストシーズンです。どこから見ても美しい富士山ですが、とりわけ人気の高い『三ツ峠』から見る美しい富士山をご紹介します。

『三ツ峠(みつとうげ)』は、峠じゃなくて…

『三ツ峠(みつとうげ)』は、峠じゃなくて…

写真:SHIZUKO

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三ツ峠は、縁起のいい名前の『開運山』、日航機事故のあった山と同名の『御巣鷹山』、『木無山』の三つの山の総称。三ツ峠への登山道はいくつかありますが、いずれも河口湖を眼下に見ながら登って行きます。登山口に到着するまでの車窓から見る富士山の美しいこと。三ツ峠の山頂から見る富士山はいかほどかと、どんどん期待が膨らみます。

三ツ峠のピークは、開運山の1785メートル。ロッククライミングのメッカとしても有名な開運山は、遮るもののない眺望が得られる場所だけに、山頂にはテレビやラジオの中継局が設置されています。反射板と呼ばれる巨大な鏡のようなものが多数あるのですが、ここに電波がぶつかって、別の方向に飛んでいき、テレビ番組がどこでも同時に見られるんだな…なんて思うと、最新鋭の技術を支えているのが結構アナログな施設なので不思議な気がします。

ゆっくり登って、まずは夕景を楽しみましょう

ゆっくり登って、まずは夕景を楽しみましょう

写真:SHIZUKO

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富士山の秀麗を楽しむ場所は数々あれど、三ツ峠ほどダイナミックに富士山を堪能できる場所はないかもしれません。三ツ峠から見る富士山の姿は、左右均等のとてもバランスのいい姿。四季を通じて写真家が集まるのも納得できる美しさです。天候に恵まれれば、遠く八ヶ岳や北アルプスも見通せる絶景ポイントです。

関東方面からは日帰りが可能な山ですが、暮れゆく富士山の姿を見るには、やはり山小屋に泊まってゆったりと楽しみたいものです。写真を楽しむ人たちは、夕暮れから夜中、明け方と、それぞれお気に入りの時間に撮影に出掛けられます。写真家じゃなくても、刻々と変化する山の姿を静かに見続ける時間はとても豊かな気持ちにさせてくれます。ただし、防寒対策は万全に。12月に入れば夜はマイナス10℃は当たり前だそうですから。

山小屋の夜は、楽しく更け行く

山小屋の夜は、楽しく更け行く

写真:SHIZUKO

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三ツ峠には3箇所、山小屋があります。山頂に一番近いのが『四季楽園』。個室も完備された、山小屋というよりは民宿という感じの宿泊施設。通年営業されています。

夕食後、ストーブが焚かれて暖かいロビーでは、宿泊客が集まっていろいろ情報交換が始まります。いろんなグループの人が集まりますが、アルコールの力もあってみんな和気あいあい。写真目的の方々はそれぞれの時間で出発され、登山目的のメンバーは早々に寝床へ。それぞれの時間で楽しい夜が更けていきます。

翌朝に、3つの山頂を制覇

翌朝に、3つの山頂を制覇

写真:SHIZUKO

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翌朝、早めの朝食を済ませたら、3つのピークを制覇しましょう。

1つ目は、縁起のいい名前の「開運山」。もともとは信仰の山で、修業の場だった場所。今では、ロッククライマーにとって絶好の岩場があるので、クライマーたちのメッカになっています。山頂から見渡す山々は最高です。

次は「御巣鷹山」。名前は同じですが、かの御巣鷹山とは別の山。ここは、眺望はゼロ。でも、電力会社の施設があります。おかげで山小屋での電力は充分。夜に電気炬燵が使えるのも、この山の電力施設のおかげです。

そして、「木無山」。こちらから見る富士山はため息が出る美しさ。やはり、富士山は冬に眺めるのが一番かもしれません。

登るより見るなら…

秀麗・富士山をいろんな角度から眺めてみると、本当に奥深い美しい山だとつくづく思います。富士五湖など低い位置から見る富士山もきれいなのですが、三ツ峠に登ってみると、その雄大さが、ググっと迫ってきます。
山に一泊するからこそ、刻々と変化する富士山を堪能できます。夏は天候が安定せず、なかなか美しい富士山を望むことが出来ないのですが、空気が安定する秋から冬にかけてが富士山見物のベストシーズン。ぜひ、素晴らしい富士山を眺めるトレッキングを体験してください。

掲載内容は執筆時点のものです。 2013/12/07−2013/12/08 訪問

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