湯浴みしながら日本海と一体化!京丹後・琴引浜の絶景露天風呂

湯浴みしながら日本海と一体化!京丹後・琴引浜の絶景露天風呂

更新日:2014/09/15 14:44

国内外から多くの観光客を集めている京都府は、多くの観光資源に恵まれていながら、温泉資源だけは非常に乏しく、府内にこれといった温泉地はありません。唯一の例外が京丹後市でして、市内には複数の温泉郷があり、しかも掛け流しのお湯を楽しめる施設もあります。今回はその中でも、日本海を一望する絶景且つワイルドな露天風呂をご紹介します。

まずは琴引浜の鳴き砂を鳴らして歩こう

まずは琴引浜の鳴き砂を鳴らして歩こう
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丹後半島屈指の景勝地「琴引浜」は、紺碧の海と白い砂浜が織りなす美しい景色が、訪れる観光客を魅了するのみならず、汚れのない綺麗な砂浜ならではの現象である「鳴き砂」でも有名です。
砂浜は駐車場から海へ向かって左右(つまり東西)へ伸びているのですが、今回の目的地は浜の西側にありますので、砂浜へ下りたら、足元の砂浜をキュッキュッと鳴らしながら、西の方へ向かって歩きます。

白砂青松の景色に溶け込む絶景露天風呂

白砂青松の景色に溶け込む絶景露天風呂
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200メートルほど歩くと、やがて「太鼓浜」と呼ばれるエリアへ到達します。この辺りは浜の所々が岩場になっているのですが、海に突き出ている小さな崖の裏側へ回ってみますと、白砂青松の絶景を目の前にして、コンクリ造のプリミティヴな露天風呂がひっそりと佇んでいます。そして崖上より引かれている黒いホースから、勢い良く源泉のお湯が注がれ、波立つ浴槽からお湯がジャブジャブと海へ溢れ出ています。これこそ今回の目的地「琴引浜露天風呂」です。

地元の方々によって管理されている、浴槽にお湯が注がれているだけの極めてシンプルなお風呂であり、周囲には囲いも目隠しも何もありませんが、それだからこそ、この上なく開放的でワイルドな湯浴みが楽しめます。利用者に制限は無く、水着着用の方ならどなたでも無料で利用できるのですが、露天風呂の存在を知らせる案内看板などは殆どありませんので、知る人ぞ知る秘湯と言えるでしょう。

完全掛け流しのお風呂で、海に入っているかのような気分を満喫しよう

完全掛け流しのお風呂で、海に入っているかのような気分を満喫しよう
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下手な小細工なんて一切ない原始的なお風呂ですから、循環や消毒など人為的なものとは無縁の完全掛け流しです。お湯は無色透明で、40度前後という実に入りやすい温度となっており、ツルスベの気持ち良い浴感と甘塩味を有する、優しいフィーリングのお湯です。源泉から直接引いていますので、お湯の鮮度は抜群です。

この露天風呂で湯浴みしていると、まるで海に入っているかのような感覚を楽しめます。名湯が多い日本でも、こんな素晴らしいロケーションの露天風呂はなかなかお目にかかれません。絶景をのんびり眺めながら、新鮮な温泉で心身を癒してみてはいかがでしょうか。

利用時の諸注意

・利用期間
開設期間は毎年4月中旬〜10月下旬となっており、冬季(11月頃から4月頃まで)は閉鎖されます。また開設期間でも、清掃のためお湯が溜められていない時間帯があります(基本的に午後の方が良いようです)。詳しくは観光協会へお問い合わせください。

・利用料金
露天風呂は無料で利用できます。ただし駐車場は有料で、1台1000円です。

・守るべきこと
お風呂はひとつしか無く、男女共用で囲いなど一切ありませんから、水着の着用が求められます。ただし、お風呂の周りに更衣室はありませんので、駐車場に付帯しているトイレ・シャワー室利用するか、あるいは予め着替え用のポンチョを持参することをおすすめします。
また温泉が直接海へ流れ込んでいる関係で、石鹸やシャンプー類の使用は禁止されています。

地元有志の皆さんによって維持管理されている露天風呂です。マナーを守って、綺麗に気持ちよく使いましょう。

掲載内容は執筆時点のものです。 2013/09/30 訪問

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