目黒・たこ薬師成就院「信じて願えば何でも治る」ご利益と話題

目黒・たこ薬師成就院「信じて願えば何でも治る」ご利益と話題

更新日:2020/01/26 15:43

大宮 つるのプロフィール写真 大宮 つる 開運ライター、台湾愛好ライター
東京都目黒に「信じて願えば何でも治る」ご利益と話題の「たこ薬師成就院」があるのをご存じでしょうか?
小さいお寺ではありますが、“疾病除の仏”として崇められている「蛸薬師如来」や、子宝・子育て・出世のご利益がある「お静地蔵尊」、「おなで石」など、そのご利益をもとめて全国各地から参拝客が訪れます。

たこ薬師成就院の縁起とは

たこ薬師成就院の縁起とは

写真:大宮 つる

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「たこ薬師」と親しまれている東京都目黒にあるこちらのお寺は、「成就院(天台宗)」が正式名称となります。天安2(858)年、慈覚大師円仁が開山したと伝えられており、ご本尊は、慈覚大師の自作とのこと。3匹の蛸に支えられる蓮華座に乗る薬師如来像で、このことが「蛸薬師」と呼ばれている所以です。

「蛸薬師如来」は1000年以上も前から“疾病除の仏”として崇められ、ガンやアトピーなど難病の平癒で信仰されています。

保科正之公の生母「お静地蔵尊」

保科正之公の生母「お静地蔵尊」

写真:大宮 つる

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境内に入ると、目を引くのが、たこのイラストと数体並んでいる石仏像です。こちらの石仏像は、徳川第2代将軍秀忠公の第三子として出生された保科正之公の生母・お静の発願で奉納されたものと言われています。

今でこそ、正之公は第4代将軍家綱の後見人として幕政に力を注ぎ、善政を施された方として知られていますが、そうなられるまでには波乱万丈の人生がありました。

生母のお静は“お腹さま”となることを願い、3体の観音様を納め、願いが叶い、男児(のちの正之公)を生みます。2代将軍の正室・お江は大変嫉妬深かったと言われますが、お江の威勢をおそれながらも、お静は男児の成育を祈り、3体の地蔵を刻み納めたそうです。庇護などもあり、保科正光公の養子となり、元服して保科正之と名を改めました。

……そんな伝承を持つ“お静”地蔵尊のご利益ですが、縁結び、子宝、子育て、出世、福徳、開運などで、古くから篤く信仰を集めています。

昭和31年に再建されたご本堂

昭和31年に再建されたご本堂

写真:大宮 つる

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こちらのお寺は、昭和20年5月23日の東京大空襲による火災でなくなってしまったそうですが、のち昭和31年にご本堂が再建されました。昭和40年に山門、御水屋、だるま堂などを改新築したとのこと。

「信じて願えば何でも治る」といわれる「おなで石」

「信じて願えば何でも治る」といわれる「おなで石」

写真:大宮 つる

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こちらのお寺で授与いただける「おなで石」は、「信じて願えば何でも治る」というご利益で有名です。おなで石秘法は、成就院代大の住持(住職のこと)の秘伝なのだとか。

このご利益は、特に江戸時代から知られ、幕府の老中・松平定信は著書『花月草紙』のなかで、イボがとれたことの不思議な話が記されているそうですよ。

成就院のHPによると、次のような疾病にご利益があるようです。「イボ、たこ、魚の目、アトピー、皮膚病、眼病、脱腸、ぢ疾、神経痛、内臓の病、ほか諸病」。 なお、「おなで石」を入れる「おなで石袋」というのも売店で授与いただけます。小さいお子さんなど持ち歩かせたい場合にあわせて求められるといいようです。


以上、目黒「たこ薬師成就院」の有難いご利益を中心にご紹介しましたが、いかがでしたか? 目黒には、目黒大黒天「大圓寺」、目黒不動尊、目黒寄生虫館などその他の見どころも満載ですので、あわせて目黒観光をされてみてはいかがでしょうか。

目黒「たこ薬師成就院」の基本情報

住所:東京都目黒区下目黒3丁目11−11
電話番号:03-3712-8942
アクセス:目黒駅から徒歩15分

掲載内容は執筆時点のものです。 2014/08/24 訪問

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