マレーシア・クチン 息をのむほど美しいサラワク川に映る夕焼け

マレーシア・クチン 息をのむほど美しいサラワク川に映る夕焼け

更新日:2014/09/11 16:56

阿部 吾郎のプロフィール写真 阿部 吾郎 フリーカメラマン、ライター、日本旅のペンクラブ会員、日本旅行写真家協会会員
マレーシアのクチン、あまり聞いたことのない地名かもしれません。ボルネオ島にあるサラワク州の州都で、人口65万人の大きな街です。クチンとはマレー語で猫を表し、この街は猫の街として有名です。町のあちこちに猫の像があり、市庁舎内には猫博物館があります。
街の中心にはサラワク川が流れ、遊歩道が整備され市民や観光客の憩いの場になっています。

プルマンホテルから見た街の風景

プルマンホテルから見た街の風景

写真:阿部 吾郎

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高台にあるプルマンホテルの客室から撮影した写真です。街の中心を流れる大きな川が「サラワク川」です。右の方に見える金色の屋根は、サラワク州議事堂です。
クチンの街中には、イギリス統治時代の古い建物やショップハウスと呼ばれる中国風の長屋が多く残っています。おしゃれなカフェやレストランも多く、街歩きにはもってこいの場所です。
大型ショッピングセンターもあり、買い物も楽しめます。

サラワク州には、ジャングル探検や海上に奇岩が立ち並ぶ絶景を見られるバコ国立公園、世界最大の花ラフレシアが見られるグヌンガティン国立公園、高級リゾートホテルが建つダマイビーチなどの見どころがあり、これらを訪れる起点となるのがクチンです。

ウォーターフロント

ウォーターフロント

写真:阿部 吾郎

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クチン市内の見どころは、街を流れるサラワク川沿いに集中しています。サラワク川沿いには遊歩道が整備され、夜になると屋台も出て、観光客や市民が集まってきます。このサラワク川沿いの地域はウォーターフロントと呼ばれ親しまれています。

開けているのは、サラワク川の南側ですが、北側にも観光スポットやお店があります。景観を重視して、街の周辺には橋がかかっておらず、対岸に行くには渡し船を使います。船は10人乗りで、ある程度お客が集まってから出発します。

日が落ちてきました

日が落ちてきました

写真:阿部 吾郎

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夕方6時半ぐらいになると、だいぶ空が暗くなってきます。
クチンのウォーターフロントは夕日の名所です。このぐらいの時間になると、だんだん人が集まってきます。
川沿いに並べられた椅子に陣取って、屋台で注文した料理と飲み物をいただきながら、のんびりと夕日を眺めるのが、この街での最大の贅沢です。

最高の夕景はわずか1分、見逃すことなかれ!

最高の夕景はわずか1分、見逃すことなかれ!

写真:阿部 吾郎

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日が沈む直前の、ほんの一瞬、空が燃えるように赤くなり、サラワク川の水面を染めました。この風景が見られるのは、ほんの1分ぐらいです。
もちろん、日が沈む風景は毎日違います。どんな夕日が見られるかは運次第ですが、それもまた旅の醍醐味です。

さらに暗くなると

さらに暗くなると

写真:阿部 吾郎

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夕日が終わって暗くなってくると、今度は空が深い青に染まる瞬間がやってきます。ウォーターフロントの灯りが川面に映り、州議事堂もライトアップされ、美しい夜景が見られます。
昼間の暑さからは想像もできない涼しい風に吹かれて、移り変わっていく風景を眺めるのは、普段の忙しい日々では絶対に味わえない贅沢です。

あまり日本では知られていない街ですが、おすすめです!

クチン?どこにあるの?そんなところ簡単に行けるの?と思った方もいるかもしれません。しかし、エアアジアやマレーシア航空を使えば、東京、大阪、名古屋からクアラルンプールを経由して簡単に行くことができます。治安も悪くありませんし、食事もおいしく、市内および郊外に多くの見どころがあります。いろいろ旅行をしたけど、どこか知らない場所に行ってみたい!という方にはおすすめの街です。

掲載内容は執筆時点のものです。 2014/04/10−2014/04/13 訪問

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