食べてみて!「静岡おでん」黒はんぺんに串刺しスタイルが特徴的

食べてみて!「静岡おでん」黒はんぺんに串刺しスタイルが特徴的

更新日:2014/09/21 13:41

しののプロフィール写真 しの 旅する調理師
おでんは、静岡では昔から手軽な酒の肴・おやつとして愛されてきました。
他地域であまり見かけることのない黒いはんぺんや、串に刺していることなど特徴的なスタイルから、「静岡おでん」は、昨今のB級グルメブーム以前から全国的にも知名度が高かったのです。また、おでん専門店は勿論、駄菓子屋・甘味処でも提供されるのが静岡ならでは。
古きよきスタイルを貫く人気のお店「大やきいも」で、静岡おでんを楽しんでみませんか?

「静岡おでん」の特徴とは?

「静岡おでん」の特徴とは?

写真:しの

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静岡おでんの特徴は、このようなことが挙げられます。
【1】黒はんぺんが入っている
【2】ダシが黒い
【3】串刺しである
【4】ダシ粉と呼ばれる青海苔・カツオ節をかける
【5】駄菓子屋などで提供される

関西風の澄んだダシとは一線を画し、ダシは真っ黒。しかし味はそこまで濃く感じません。
ご覧の通り、具が串に刺さっているので食べやすいです。

これぞ静岡おでんの具「黒はんぺん」

これぞ静岡おでんの具「黒はんぺん」

写真:しの

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静岡おでんの特徴的な具、「黒はんぺん」。はんぺんは白っぽいものが全国区ですが、静岡では黒はんぺんの方がメジャーな存在。

黒はんぺんとは、青魚をつかった練り物。白はんぺんがやわらかくてふわふわしているのに対し、黒はんぺんは弾力があり、ざらざらした舌触り。このざらざら感は、魚を骨ごと粉砕して練り上げているからなのです。

他の地方でほとんど見かけることがない黒はんぺん、静岡で是非食べて頂きたいです。

黒はんぺんとともに外せないネタ「牛すじ」

黒はんぺんとともに外せないネタ「牛すじ」

写真:しの

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黒はんぺんの次に静岡らしい具と言えば牛スジ。
静岡おでんのルーツは60年以上前にさかのぼり、もともとは当時廃棄処分されていた牛スジやもつなどを煮込んでできた料理なんだとか。
その名残があるのか、牛スジは現在でも存在感を放っています。

ほろっと崩れるほど柔らかく煮込んだ牛スジを是非ご賞味下さい。尚、牛スジの他に豚モツを使うお店もありますので遭遇したら食べて見て下さいね!

静岡おでんはどこで提供されるの?

静岡おでんはどこで提供されるの?

写真:しの

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静岡おでんの提供先は、おでん横丁「青葉おでん街」に代表されるようなおでん専門店と、駄菓子屋や甘味処・テイクアウトのおにぎり屋などおでん専門店以外の店に大別されます。

今回ご紹介している「大やきいも」は後者。このお店もそうですが、駄菓子屋や甘味処で提供しているおでんは、子供がお小遣いで買える料金で提供していることも魅力。

こちらのお店では、「大やきいも」という店名の通り、冬場には焼き芋も提供しており、地元で大人気。店の片隅にある大きな釜で焼き上げ、ねっとりほっくほくの焼き芋です。
また、夏場はカキ氷も提供。こちらも人気です。

おでんは季節問わず提供し、プラスアルファで季節モノを楽しむことができますよ。

お店の基本情報について

お店の基本情報について

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外観も内装も非常にノスタルジックな雰囲気の「大やきいも」。
昔からこのスタイルで子供から年配の方まで、地元で愛されてきたことが感じられるお店です。

価格は2014年9月現在で牛スジ110円、それ以外は1串70円です。お会計は串の数で決まります。
このスタイルも「ザ・静岡おでん」ですのでお楽しみに!

■ご紹介したお店■
店名:大やきいも
住所:静岡県静岡市葵区東草深町5-12
電話番号:054-245-8862

静岡おでんのすすめ

おでんというと寒い季節の食べ物だと思いがちですが、おでん王国・静岡なら年間を通して、特徴的な「静岡おでん」を味わうことができます。
ネタが一つから選べるのも観光客にはありがたく、色々食べ比べるのも楽しいですよ。

今回は静岡らしいネタ、黒はんぺんと牛スジをご紹介しましたが、全国区で愛されているこんにゃくやさつまあげなどももちろんあるのでご一緒にどうぞ。

この記事の関連MEMO

掲載内容は執筆時点のものです。 2014/09/07 訪問

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