手つかずの自然がいっぱい残る、ミクロネシアの秘境「コスラエ島」

手つかずの自然がいっぱい残る、ミクロネシアの秘境「コスラエ島」

更新日:2014/11/11 12:16

みなさん、コスラエ島をご存じでしょうか?グアムと、ハワイの間の太平洋には、たくさんの島があり、その1つが、コスラエ島です。島には、ヤシの木、そしてマングローブが生い茂ります。
また、コスラエの海は、きれいなサンゴ礁と何十メートル以上の視界を持つ、透明で手つかずのままの美しい海が拡がります。何種類もの熱帯魚や、サメ、カマスの群れなど、多様な生き物が存在します。手つかずの自然いっぱいの秘境の島です。

空の各駅停車、アイランドホッピング路線に乗ってコスラエへ

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コスラエ島には、日本各地からグアムに向かい、グアムからは、ユナイテッド航空が週に2便ほど出している、ホノルル(ハワイ)行きの飛行機に乗って向かいます。

この飛行機は、グアム―チューク―ポンペイ―コスラエ―(クワジュリン)―マジュロ―ホノルル(ハワイ)を結んでおり、グアムを離陸したのち、それぞれの島ごとに着陸、離陸を繰り返してホノルルに向かうので、空の各駅停車、またの名を、アイランドホッピング路線と呼ばれています。ミクロネシアの人々はこの飛行機にのって、島々の行き来をしたり、グアムやハワイなどの都会に向かうので、非常に重要な生活路線となっています。

当然のことながら、島ごとにいちいち着陸、休憩、離陸を行うので、時間はかかります。しかし、この路線は日中のフライトなので、道中には、それぞれの島やまわりのサンゴ礁のきれいな景色を見たり、飛行機に乗り降りするミクロネシアの人々の生活を垣間見たりしていると、飽きることはありません。大変楽しい空の各駅停車の旅です。

コスラエの人々の生活

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コスラエは中央に山々をかかえ、周囲はマングローブに囲まれた熱帯の島です。この島の最もよいところは、もちろん豊かな自然も素晴らしいのですが、何しろすごく治安がよいです。チップの習慣もありません。車は基本的にあいのりで、道行く人々は手をあげて、寄ってくれた車に乗ります。

島の人々は、大自然の中で、ゆったりのんびりと過ごしています。もちろん、それゆえに、レストランでも、ゆっくり食事を作ってゆっくりと運ぶので、注文してから出てくるまでに時間がかかることはこの上ないです(汗)。しかし、いつもの忙しい日常を忘れて、自然を楽しみにしてのんびりと過ごすには、いいところだと思います。

そして、ぜひ食べてほしいのが、タンジェリン。日本統治時代に持ち込まれたミカンに起源を発し、コスラエではタンジェリンと呼ばれています。大変おいしいです。

島の人々はキリスト教を信じている方が多く、日曜日はみんな教会に行くようです。また、日曜日は仕事もすべて休みになり、お酒も飲みません。ゆえに、日曜日はダイビングをはじめとした観光ツアーも休止で、観光客も飲酒できません。でも、こんな日だからこそ、静かに教会をのぞいてみて、島の人々の様子を垣間見るというのもいいでしょう。

いざ、コスラエの大海原へ、Dive!

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コスラエのダイビングスポットは島の周囲に散在しています。いずれも基本はボートダイビング。でも、それほど大きな島でもないので、どのスポットにも港からおおよそ30分以内で着きます。ただし、外洋に出ると、そこはもう太平洋の大海原。海に入ると、まずその透明度の高さに圧倒されます!なお、ダイバーのレベルにあわせて、初級者向けから中級者・上級者向けの様々なポイントがあるので、必ず、ダイビングの前に、インストラクターに伝えておきましょう!

ヒロシ・ポイントは、水深も浅く、比較的初級者向けのポイントですが、ここに広がるサンゴは、多様な種類があり、充実しています。またソフトコーラルにはウツボも住んでおり、見どころもたくさん。(なぜか、外国のダイバーの方々はウツボ大好き)下に広がる砂地の白さもまた格別にきれいです。

他、おすすめはシャークアイランド!やや流れがありますが、それゆえに、カツオやマグロなどの大物回遊魚たちを見ることができます。もちろんその名の通りサメにも会えれば、楽しいことこのうえなし!

エグジットの時ですが、海上はもう太平洋のど真ん中。風が吹くと波はさらに高くなり、海上からはボートが見えにくいことも。くれぐれもインストラクターからはぐれないように要注意です!!

熱帯なので、1年中いつでも潜れますが、その中でもベストシーズンは、貿易風が弱まる10-11月とのこと。

コスラエの楽しみ方、陸上編

コスラエの楽しみ方、陸上編
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コスラエには広くマングローブの樹林が拡がり、これらの木々の浄化作用のおかげで、透き通るような透明度の高い海が保たれています。マングローブの水路をカヌーで巡るのもオススメ。

さらにマングローブのジャングルの中には、コスラエの固有種である、大きな根っこが特徴の、「カの木」や、未だ謎と神秘に満ちているメンケ遺跡などがあります。これらの遺跡などに出かける際には、前もって宿泊先を通じてガイドをお願いしておくのがよいでしょう。また、日本から事前に申し込むこともできるので、旅の1つの楽しみとしてあらかじめ計画しておくのもいいかもしれません。

ぜひ、コスラエへようこそ

コスラエは、あまり観光地として有名ではありませんが、それゆえに、手つかずの自然がいっぱい残されている、太平洋の秘境の1つです。また、人々の生活にも都市文明があまり及んでおらず、ミクロネシアの田舎の雰囲気がまだまだ残されています。そして、何より暖かい心をもった人々でいっぱいです。

ただ、日本からの航空機の直行便がないうえ、さらに、グアムからも航空機が週に2便しかなく、アイランドホッピングのために、約5時間もかかるので、アクセスが非常に悪いのが難ですが、それでも行く価値は大ありです!普段の忙しい生活に疲れた方々、ぜひ一度癒されに行かれてみてはいかがでしょうか?

掲載内容は執筆時点のものです。

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