JR九州「指宿たまて箱」で行こう ひと足早い春が訪れる指宿で心も体もぽかぽか

JR九州「指宿たまて箱」で行こう ひと足早い春が訪れる指宿で心も体もぽかぽか

更新日:2013/03/01 19:13

鮎川 キオラのプロフィール写真 鮎川 キオラ 子どもの好奇心を育てる旅育ライター、ホテル朝食研究家
白と黒の個性的なデザインの列車は、鹿児島中央駅から指宿駅までの指宿枕崎線を走るJR九州「指宿たまて箱」です。個性的なのは外観だけではありません。ドアの開閉時には、浦島太郎のたまて箱の煙に見立てた白い霧がぶしゅ〜。

開放的な窓と木の香りがするぬくもりある内装から観光リゾート特急とも呼れています。列車に乗り込んで指宿まで約55分の旅へ出かけてみましょう。

1日3往復 毎日運行 全席指定席

1日3往復 毎日運行 全席指定席

写真:鮎川 キオラ

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2011年3月11日開業したJR九州新幹線に合わせて、指宿へ足を延ばしていただくために誕生しました。海沿いを走るので、車窓からは錦江湾(きんこうわん)と噴煙を上げる桜島の風景を楽しむことができます。

実は個性的な外観の白黒もちゃんと大切なお知らせをしてくれているんですよ。白が海側、黒が山側となります。海沿いを走る列車に乗る時「どっちが海側だろう?」と気になりますが、分かりやすいですね。

全席指定席なので出発までに席へ到着すればいいのですが、ホームで早めに待ち構えていることをお勧めします。何故なら、列車が入線して、ドアが開く際には、浦島太郎の「たまて箱の煙」に見立てた白いミストが噴射されます。他にも車掌さんの帽子をかぶり、乗車記念プラカードを持って列車の前で記念撮影することができます。こういう思い出作りサービスいいですよね。

風景を楽しむ座席配置

風景を楽しむ座席配置

写真:鮎川 キオラ

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風光明媚な錦江湾の景色を楽しむために海を正面に見ながら乗車できる回転椅子を多く配置している贅沢な座席配置となっています。全席指定席なので、予約の際はぜひ海側席を申し出てください。でも、山側席しか空席がなくてもご安心を。海を眺める最高のソファなどフリースペースも多く、何より指定席にずっと座っていられないほど楽しい列車です。

写真は、2号車のキッズコーナーです。低めのイスとベビーサークルが用意されています。その後ろには、親御さんが子供を見守りつつ海を眺める最高のソファー席があります。

どうして「たまて箱」?

どうして「たまて箱」?

写真:鮎川 キオラ

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だれもが知っている有名な「浦島太郎伝説」の発祥の地は、薩摩半島の先端、鹿児島県指宿市長崎鼻になるそうです。この伝説にちなんで、「開けてびっくりたまて箱」から「乗ってびっくりたまて箱」になったのでしょう。車内にはその物語を美術館のように飾っていたり、本棚に絵本などが置いてありますので手に取ってみてください。

そうそう、長崎鼻近くの浜辺には、今でもウミガメが産卵にやってくるそうですよ。この列車の終点となる指宿駅では、亀の駅長さん「小太郎」がお出迎え。土日とイベント時のみの出勤となるそうです。

ひと足早い春を見つけよう

ひと足早い春を見つけよう

提供元:指宿市観光協会

http://www.ibusuki.or.jp/index.php

急に寒くなると、あの暑かった日々が懐かしいものですね。指宿市は、ひと足早く春が訪れます。12月下旬ごろから3月まで、黄色の絨毯を敷き詰めたような菜の花が咲き誇ります。寒さに飽きてくる1月以降に出かけると春うらら〜な景色に感動します。

菜の花の季節には、マラソンやウォーキングイベントなども開催されますので参加してみるのもいい思い出になりそうです。「記録より記憶!!」をテーマにしているようで、イベント参加者の水分補給を主な目的とするエイドスタンドでは水分だけでなく地元の料理でもてなしてくれます。タイムよりエイドスタンド完全制覇を目指す参加者もいるそうです。

【菜の花マラソン】
日時:毎年1月第2日曜(2013年は1月13日)
種目:フルマラソン
参加費:4,500円
申込〆切:2012年11月30日
問合せ:0993-22-2550

【菜の花マーチ】
日時:毎年1月第4土日(2013年は1月26・27日)
種目:40kmコースから5kmコース
参加費:大人2,000円 高校生以下1,000円
申込〆切:当日参加OK
問合せ:0993-22-5519

何があっても必ず道は開ける「知林ケ島」

何があっても必ず道は開ける「知林ケ島」

提供元:指宿市観光協会

http://www.ibusuki.or.jp/index.php

錦江湾に浮かぶ面積60haほどの無人島「知林ケ島(ちりんがしま)」は、自然の神秘を体験できるスポットです。普段は海の中にぽっかり浮かぶ島ですが、大潮又は中潮の干潮時になると長さ約800mの砂の道(砂洲)が現れ、島まで歩いて渡ることができます。

渡れる時期は3月から10月までの間となります。冬の時期は、干満の差が少ないので砂洲が現れにくいようです。写真ではすぐ近くに感じますが、島までは片道30分ほどかかりますのでリンク先の「知林ケ島の砂洲情報」を必ずチェックしてからお出かけください。

台風の影響で砂洲は跡形もなく流されてしまうこともあるそうですが、また美しい砂の道となって姿を現すそうです。とっても神秘的で、「必ず道は開ける!!」とパワーをもらえそうです。

南九州は、その穏やかな気候と海の景色に惚れ込んでしまいう移住者が多いそうです。本州がまだまだ寒い時期にひと足早い春を感じるこの地は、まさに龍宮城です。南九州には、他にもリゾート列車が走っていますので別の記事で紹介いたします。南九州列車の旅をこの冬計画してみませんか。

掲載内容は執筆時点のものです。 2012/03/23−2012/03/25 訪問

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