呉線を走る観光列車「etSETOra」で絶景×スイーツの至福の3時間

呉線を走る観光列車「etSETOra」で絶景×スイーツの至福の3時間

更新日:2021/11/09 14:14

東郷 カオルのプロフィール写真 東郷 カオル 癒されたい系女子旅ライター、ラグジュアリーホテルライター
2019年12月に運行を終了した「瀬戸内マリンビュー」が走っていた呉線に、寛げる内装、旅をランクアップさせるおもてなし、地元スイーツなどが楽しめる観光列車「etSETOra」が誕生。瀬戸内海の景色を眺めながらのんびりと走る「etSETOra」で、移動時間を絶景とスイーツを楽しむ至福の時間にランクアップさせましょう。

「瀬戸内マリンビュー」から「etSETOra」に

「瀬戸内マリンビュー」から「etSETOra」に

提供元:JR西日本

https://www.jr-odekake.net/railroad/kankoutrain/ar…

風光明媚な景色が楽しめる呉線を走る列車として人気を集めていた、マリンテイストの「瀬戸内マリンビュー」が、2019年12月に惜しまれながら運行を終了し、残念に思っていた鉄道ファンも多いことでしょう。

2020年10月には、この呉線に新たな観光列車「etSETOra(エトセトラ)」が誕生。往路に呉線、復路に山陽本線を走っていましたが、ファンからの熱い声に応えて、1周年となる2021年10月からは、往路復路ともに呉線経由となり、どちらに乗車しても、美しい瀬戸内海の景色が楽しめる観光列車にパワーアップしました。

「瀬戸内マリンビュー」から「etSETOra」に

提供元:JR西日本

https://www.jr-odekake.net/railroad/kankoutrain/ar…

「etSETOra」のデザインは、以前のかわいらしい「瀬戸内マリンビュー」と比べると、同じマリンテイストではあるものの、大人な雰囲気で高級感が加わりました。

以前「瀬戸内マリンビュー」に乗ったことがある人も、「etSETOra」の旅では、懐かしさと新たな発見が楽しめますよ。

「瀬戸内マリンビュー」から「etSETOra」に

写真:東郷 カオル

「etSETOra」は全席指定の2両編成。広島・尾道間を約3時間かけて走ります。内装はモダンクラシック。1号車と2号車で座席の配置やデザインが異なりますので、予約の際には、旅のメンバーや内装の好みで座席を選択するといいでしょう。

写真は2号車で、尾道の石畳をイメージし、瀬戸内の山の新緑を表現したデザインになっています。1号車は宮島の千畳閣をイメージ。宮島の落ち着いた秋の雰囲気が表現されています。

座席は1号車・2号車ともにゆったりとした配置で、窓は大きく、どの座席からでも瀬戸内海の美しい景色が堪能できます。

車内でのおもてなし

車内でのおもてなし

写真:東郷 カオル

車内販売では、塩やレモン、はっさく、牡蠣などの地元・広島の食材を使ったスイーツやおつまみが楽しめます。

また、バーカウンターもオープンし、オリジナルカクテルや地酒の飲み比べなども楽しみのひとつ。

ちなみに、列車の名前にもなっている「エトセトラ」という言葉は、ラテン語で「その他いろいろ」という意味であることはよく知られているところですが、広島弁の「えっと」は、「沢山の」「多くの」という意味があるんですって。「えっと瀬戸」、「etSETOra」では瀬戸の魅力を沢山発見できそうですね。

車内でのおもてなし

写真:東郷 カオル

写真はホテルグランヴィア広島のメインバーが監修した、「etSETOra」オリジナルカクテル『SETOUCHI BLOSSOM』。

廿日市市桜尾で100年以上の歴史を持つ「サクラオB&D」のジャパニーズクラフトジン『桜尾』と、ジャムで有名な「アヲハタ」のフルーツスプレッド『まるごと果実』を使用したジントニックです。爽やかさと、果肉感のあるジャムの甘みとが絶妙なバランス。アルコールの苦手な人には、ノンアルコールも用意されています。

車内でのおもてなし

写真:東郷 カオル

乗車日4日前までに予約しておくと、乗車当日に受け取ることができる特別なスイーツも。

写真は復路限定の『瀬戸の小箱〜チ〜』と、『瀬戸の小箱〜焼〜』。チョコレートは広島市内の専門店「marco chocolaterie」のもので、ピオーネや無花果などのドライフルーツやナッツをトッピングしたクランブルチョコレート。焼き菓子は福山市の「ドルセ洋菓子店」のもので、サクサク食感のタルト菓子です。

往路ではまた異なるスイーツ(和菓子と洋菓子)が用意されていますので、スイーツに目がない人なら、往路・復路は、お目当てのスイーツで選んでも楽しそうですね。

往路も復路も瀬戸内海の景色を堪能

往路も復路も瀬戸内海の景色を堪能

提供元:JR西日本

https://www.jr-odekake.net/railroad/kankoutrain/ar…

呉線では列車が海岸線ギリギリを走りますので、海を間近に感じることができます。特に景色の良い忠海駅から安芸幸崎駅の間では、速度を落として運転してくれますので、絶好のシャッターチャンスを逃さないようにしましょう。

往路も復路も瀬戸内海の景色を堪能

写真:東郷 カオル

窓からは牡蠣筏も見られます。瀬戸内海らしい、美しく穏やかな景色ですね。

スピード重視の列車は、忙しい世の中では非常に有難いものですが、たまには時間をかけて、日本の美しい情景を訪ねてみるのも良いものです。遠くに行かなくても、ちょっと遠回りするだけで日常が非日常に変わる。日本は多彩な地形に恵まれた島国ですので、移動を楽しみ、その土地の魅力を教えてくれる観光列車は、旅時間を豊かにしてくれます。

「etSETOra」と高速クルーザー「SEA SPICA」と組み合わせて、旅をグレードアップ!

「etSETOra」と高速クルーザー「SEA SPICA」と組み合わせて、旅をグレードアップ!

写真:東郷 カオル

「etSETOra」の乗車で、瀬戸内の景色を存分に満喫できますが、時間が許すなら、往路か復路に「SEA SPICA(シースピカ)」を組み合わせると、旅の充実度がさらにUP!

「SEA SPICA」は、広島港と三原港を結ぶ観光型高速クルーザーで、クルーズの途中に島に立ち寄りながら、瀬戸内の多島美を満喫できるのが魅力です。

例えば、広島から三原への移動は「SEA SPICA」、三原から広島へ戻るのには「etSETOra」を使えば、海からと陸地からの景色の両方を欲張りに楽しめますね。

「etSETOra」と高速クルーザー「SEA SPICA」と組み合わせて、旅をグレードアップ!

写真:東郷 カオル

「SEA SPICA」の魅力のひとつが、この開放的なデッキからの眺め。観光列車「etSETOra」では、陸地から瀬戸内海の景色を楽しみましたが、「SEA SPICA」では船の上からのダイナミックな眺めが楽しめます。

「etSETOra」と高速クルーザー「SEA SPICA」と組み合わせて、旅をグレードアップ!

写真:東郷 カオル

地図を見る

「SEA SPICA」で立ち寄る島は、西向きと東向きで異なりますので、予約する際に確認しておきましょう。

「うさぎの島」として知られる大久野島では、西向き・東向き、どちらの船も下船できます。愛らしいうさぎたちとの触れ合いに、しばし癒されてください。

観光列車「etSETOra」の基本情報

運行区間:広島⇔尾道(呉線経由)
運行日程:月・金・土日祝(最新の情報は関連MEMOをご確認ください)
運賃・料金:片道、おとな2,520円、こども1,760円(広島駅〜尾道駅)
予約開始:乗車日の1か月前の10:00から

2021年11月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。

掲載内容は執筆時点のものです。 2020/10/17−2021/10/22 訪問

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